品質管理・保全の仕事は募集が出やすい
繊維メーカーの技術職には、工場オペレーター、研究開発、品質管理、保全・設計、事業企画などの仕事があります。中でも募集が比較的多いのは、工場での生産・品質管理の仕事や、機材の設計やメンテナンスを行うエンジニアの仕事です。
生産・品質管理の仕事内容は、品質試験や工場での現場管理、顧客への情報提供などが含まれます。募集によって仕事内容に幅があるので、事前に内容をよくチェックして応募することも大切です。設計・メンテナンスエンジニアは、設備の新規設計や改造、点検を行う人材のことで、設計や保全の知識・経験が応募条件となることもあります。
研究開発職の求人は少なめですが、小規模のメーカーより大手総合化学系メーカーの方が募集数が多くなります。「化学メーカー」の分類で募集がされることもあるので、そちらもチェックしておきましょう。大学や関連会社などから、ヘッドハンティングで採用されることもあります。
化学系、電気系の業界経験者は優遇されやすい
技術職の求人の多くは、近い業界での業務の経験を応募条件や希望条件に出しています。近い業界での業務経験とは、一般的には繊維、化学、電気、樹脂、フィルムなどの業界で、3年以上の業務経験や大学での研究経験があることを指します。
その一方で、近年の繊維業界は医療やバイオ、機械などの異分野への参入も積極的に行われています。新規プロジェクト立ち上げの際はこれらの異分野の専門家をキャリア採用する例もあるので、その視点で求人を探すのも方法です。
勤務地は限定されることが多い
技術職は、基本は工場や研究所などの施設があるところで生産や開発業務を行うため、転勤する地域はある程度限定されます。特に小中規模のメーカーは拠点数も少なく、転勤なしという募集も見られます。Uターン就職を歓迎する企業も多いので、地元で働きたい人にとっては好都合の求人とも言えます。
大手の総合職の場合は、スタッフ業務への転向や管理職への登用、複数の事業所を数年単位でローテーションすることもあるため、中小規模のメーカーに比べると転勤数は多くなる傾向があります。
工場オペレーターは契約社員の募集も多い
工場で糸や布などを製造するオペレーターの募集は、契約社員の募集も多く出されます。夜勤を含む交替勤務制の工場もあるので、自分に合った仕事内容かどうか求人内容をよく確認して応募しましょう。品質試験員の仕事も派遣やパートで多く募集がされています。
- 繊維メーカーの技術職は、求人数は少ないが経験者は有利。
本記事は2017/02/16の情報で、内容は繊維メーカーでの勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。