未経験歓迎の臨床開発モニターの求人は多い
臨床開発モニターの求人は、経験者だけではなく、未経験者を対象としたものも多くあります。全体としてどれくらいの求人数があるのか、応募企業を選択する際のポイント、応募の多い前職について紹介します。
未経験可の臨床開発モニターの求人数と探し方
未経験可の臨床開発モニターの求人は非常に多くあります。CROであれば、内資系、外資系、上場、非上場に関わらず、ほぼすべてのCROで募集がなされている状況です。しかし、製薬企業では未経験可の臨床開発モニターの募集はほぼありませんので、未経験者が製薬企業に臨床開発モニターとして入社するためには、新卒者である必要があります。
各CROのホームページを確認すれば求人情報が記載されていますが、どのようなCRO企業があるかを知らない人も多いです。CROを探す場合は、日本CRO協会のホームページで探すことが可能です。ただし、一部のCROは日本CRO協会に加盟していないため、日本製薬工業協会(製薬協)のホームページや、大阪医薬品協会(大薬協)のホームページも併せて確認することで、ほぼすべてのCROを確認することができます。
自身で探すことが手間という場合は、転職支援会社に相談してCROを紹介してもらうという方法もあります。
- 多くのCROで未経験者歓迎の臨床開発モニターの求人が出ている。ホームページや転職支援会社を使って求人を探すことができる。
応募会社を選択する際のポイント
求人が多くあるために、どの企業に応募したらよいか迷う場合も多いですが、教育に力を入れている会社を選ぶと良いです。一人前の臨床モニターになるためにはしっかりとした教育を受ける必要があり、しっかしとした教育を受けることで臨床開発モニターとして成功する可能性が高いです。成功すれば、社内でのキャリアアップやその先の転職を有利に進めることが可能になります。
一方、給料の額で応募する会社を選択することはおすすめできません。臨床開発モニターの場合、経験を積むほど、ボジションが上がるほど給料は増えるため、未経験の段階で高額を望む必要はありません。高額な給料を提示している企業の場合、入社後の昇給額が非常に少ないという会社もあります。
- 目先の給料ではなく、教育制度に力を入れている企業を選ぶと良い。
応募の多い職種
未経験の臨床開発モニターに応募することが多い職種は、医療関係職です。調剤薬局や病院の薬剤師、看護師、検査技師、MR、治験コーディネーター(CRC)が多いです。その理由としては下記のようなものが多いです。
- 薬剤師:大学時代に臨床開発について学ぶため、就職先として一般的に知られています。
- 看護師・検査技師:病院内で臨床試験に接する機会があり、臨床開発モニターとの直接会話をすることもあるために、興味を持つ場合が多いです。
- MR:製薬企業やCROの臨床開発モニター、その他開発担当者と一緒に施設を同行訪問することがあります。臨床開発モニターはMRのように営業成績を求められることがなく、魅力を感じて応募する人がいます。
- 治験コーディネーター:病院側の立場としてではなく製薬企業側の立場で臨床試験を経験したいということが、転職理由の中でも多くみられます。
また、全く医療とは関係のない業種から臨床開発モニターになったという実例もあります。しかし、各社で研修がなされますが、基礎知識がない、医療業界独特のルールや雰囲気などに慣れないということから、退職する人も少なからずいます。
- 薬剤師、看護師、検査技師、MR、治験コーディネーター(CRC)といった医療系の職種から治験コーディネーターを志望する人が多い。
本記事は2017/01/13の情報で、内容は臨床開発モニター(CRA)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。