臨床検査技師の転職と自己PR

職業:臨床検査技師

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臨床検査技師としての転職か、会社員としての転職か

 臨床検査技師の転職のケースは大きく分けると2つあります。ひとつは、病院や検査センター、健診センターなどの医療機関で臨床検査技師として検査業務に従事するケース。もうひとつは、治験関連の企業などに会社員として転職するケースです。それぞれのケースで、採用側が重視する点や、応募者がアピールする点が変わってきます。

 

医療機関への転職の場合は、経験とスキルを具体的な数字で伝える

 臨床検査技師として医療機関に転職する場合、採用側が一番知りたいのは、どんな分野の検査スキルを身に付けているかということです。検体検査であれば、血液・尿一般検査、生化学検査や血液凝固検査等々、生理検査であれば、心電図や呼吸機能検査、脳波検査など、具体的にこれまでどんな分野の検査をどれくらい経験しているかということを知りたいのです。

 

 例えば「血液一般検査を1日に50検体実施していました」「心電図を1日に30人程とっていました。負荷心電図はトレッドミルで、1日だいたい3人程検査していました」と、具体的に検体数や患者数で伝えると、採用側はどの程度のスキルを持っているかイメージしやすくなります。履歴書を書く際や、面接時には、これまでの業務内容と実施数を具体的に伝えられるように整理しておくことが大切です。

 

 採用側の医療機関で行っている検査分野が未経験だと不利になるというわけではありません。実際の面接では「これまでの経験を活かして新しい分野にチャレンジしたい姿勢を持っているか」を見られます。応募先で実施している検査分野が未経験であれば、正直にそれを伝え、積極的に習得したい姿勢をアピールすることが重要です。

 

 もし、各分野の検査のスペシャリストである「超音波検査士」「細胞検査士」「認定輸血検査技師」などの認定資格の取得を目指すための転職であれば、履歴書や面接で熱意を持って伝えましょう。スキルアップのための転職であれば、たとえその分野の検査に関して未経験であっても、採用側もモチベーションが高い人材と認め、将来性を期待して採用を前向きに検討してくれます。

 

  • 経検体数や患者数などの具体的な数字を用いて、これまでの経験やスキル、業務内容をアピールする。認定資格取得目的の場合も存分にアピールを。

 

企業での転職の場合、重要視されるのは対人スキル

 これまでの経験を活かし、医療機関ではなく治験関連の企業であるCRO(受託臨床試験実地機関)やSMO(治験施設支援機関)などに、モニターや治験コーディネーターとして転職する場合、採用側が一番重要視するのは対人スキルです。治験企業への転職は、面接でほぼ決まると言っても過言ではありません。

 

 最近では臨床検査技師の経験を活かして治験関連の企業で活躍する人が増えてきましたが、実際の現場では看護師や薬剤師などの職種から転職した人がまだまだ多いのが実情です。残念ながら臨床検査技師は患者さまとの関わりが他職種より少ないせいもあり、治験関連企業では臨床検査技師は他職種よりも対人スキルが劣っているというイメージを持たれています。

 

 治験企業では、「人との関わり」が非常に重要です。患者さまはちろんのこと、病院の医師やスタッフ、企業間のやり取り、全て「人」が基本です。臨床検査技師から会社員として企業への転職を目指す人は、人との関わりが好きで、苦にならないという人が多いはずですから、面接時にはそのことを自己PRとして伝えます。

 

 また、「医療機関へ臨床検査技師としての転職ではなく、なぜ治験企業を選んだのか」ということは必ず聞かれます。そのことを採用側にしっかり伝えられるようにしておく必要があります。

 

  • 企業への転職の場合は、人との関わりが好きで、対人スキルが高いことをアピールする。

 

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本記事は2016/12/28の情報で、内容は臨床検査技師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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