30代の旅行代理店の転職例

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中規模旅行代理店から大手旅行代理店へ (35歳 神奈川県在住) 

 

女性(30代)

 大学卒業後、旅行代理店へ就職をしました。大手ではありませんが、県内に10店舗ほど展開をしている会社です。入社をしてみると、自社で主催をしたツアーはなく、大手旅行代理店のツアーを受託販売をしていることがわかりました。JR券や航空券も発券機はありませんでしたので、契約をしている大手の会社へ連絡をして、チケットを発券してデリバリーをしてもらうのが日常でした。また、給与面でも学生時代の友人とは比較にならず、学生時代とは違ってお金に余裕のある友人と遊ぶのもつらく、だんだん疎遠になってしまいました。

 

 それでも、もともと旅行が好きで入社した会社ですので、売り上げも支店で1番になるように努力し、季節に合った商品のキャンペーンを展開する等、支店の売り上げも上がるように工夫をしました。例えば、夏は「家族で行く夏休み旅行」、秋は「グループ旅行」、冬は「学生旅行」といった風にテーマを決めたキャンペーン等です。結局、配属された支店に9年間勤めることになりました。転機となったのは、その支店が閉鎖されることが決まったことです。私の実家からは他の支店へは通勤時間が片道1時間以上かかってしまいます。通えないことはありませんが、どうしよう。そんな気持ちの時に、派遣会社の広告が目に留まりました。そして登録をしました。

 

 派遣先は、大手旅行代理店の大型店舗。カウンターは30席以上あり、国内と海外部門が分かれているような大きな店舗でした。そこで任せられたのは、ハイカウンターと呼ばれるJRや航空券を専門に扱う部門です。知識はありましたが、元々、発券機能のない会社で勤務をしていたため、慣れるまではかなり苦労をしました。お客様や周りのスタッフにも迷惑をかけたと思います。そんなある日、たまたま国内旅行のチーフと昼食が同じになり、以前の仕事について会話をしました。興味を持っていただいたのか、翌月、国内旅行部門に異動となり、派遣社員であるにも関わらず、販売だけでなく販促活動もお手伝いをするようになりました。

 

 その後、2年間ほどは派遣社員として勤めましたが、3年目に契約社員に登用をしていただくことができました。業務は、国内旅行を中心にしていましたが、以前の職場ではオールラウンドの仕事をしていましたので、海外部門が忙しくて手がふさがっているような時には、電話を取る程度のことはしていました。両方に対応できることが認められたのか、10名程度の営業所へ転勤することになり、現在は、副所長として勤務をしています。「将来性」への期待で済まされる20代と異なり、30代ともなると、何らかのスキルが必要になります。私の場合は、以前の旅行代理店での仕事が役に立ちましたが、他業種でも活かせる要素はあると思います。転職活動においては、就職後は努力を惜しまないこと、今までの経験をどう転化して旅行代理店での仕事に活かしていくのかを、具体的にアピールすることが必要だと思います。

 

専業主婦からの就業で旅行代理店へ(37歳 千葉県在住)

 

女性(30代)

 学生時代は、授業にでるのもそっちのけで、バイトに明け暮れ、お金が貯まったら長期で海外旅行へ出かける、そんな4年間でした。友人と近場のビーチリゾートへ行ったり、バックパックを背負ってヨーロッパを周遊したり、と、旅を繰り返すたびに、旅行代理店で働く夢は膨らんでいきました。自分が味わう旅行という夢を多くの人々に味わっていただきたい、そんな気持ちでいっぱいでした。しかし、現実はそう甘くはありません。就職活動について「氷河期」と揶揄されるのがもはや珍しくも無くなった頃でしたので、大手をはじめ多くの旅行代理店が採用を見送る、もしくはごくごく少人数の採用に限っていたからです。

 

 就職活動で悩んでいたころ、私の人生にとって、大きな出来事が起こりました。長年付き合っていた彼とは、いつか結婚できればいいな、と思っていましたが、彼のお父様が脳梗塞を患い体が不自由になってしまったのです。すでにお母様も亡くなっているため、面倒を見るのは一緒に住んでいる彼だけでしたが、彼自身も卒業してたった3年目の新人会社員。とても余裕はありませんでした。話し合った結果、私の卒業を待って結婚することになり、就職活動はあっけなく終了したのです。

 

 結婚してからは、すぐに子供にも恵まれ、義父の介護もあってあわただしい日々が過ぎました。あっという間に10年以上が経ち、私は30代半ば、一番上の息子は中学生になっていました。義父は、3年前に亡くなり、子供たちには今後どんどん教育費が必要になってくる。私は、初めての社会人を目指すことにしました。できれば、パートではなく正社員を目指し、いろいろと調べていきましたが、社会人経験のまったくない私には、ハードルが高いものばかりでした。その時、ある求人票が目に留まりました。

 

 その求人票に書いてあった言葉、それは「旅行業務取扱管理者尚可」。旅行が好きだった私が、独学で学生時代に取得した資格でした。中小企業の旅行代理店でしたが、私は迷うことなく連絡をし、面接に伺うことになりました。対応してくださったのは、社長自身で、今までの経歴をお話しすると、初めのうちは「ちょっと難しいかなあ」と渋い返答でした。それでも、自分がいかに旅行を好きだったのか、お客様に対してどのように貢献したいのかを伝え、子供も手が離れ業務には差し支えないことを、切々と訴えました。結果、まずはパートで3か月様子をみて、その期間の勤務内容を見て延長、もしくは正社員への登用を検討していただけることになりました。まだ、出社し始めて1か月ですが、お客様から「ありがとう」という感謝の言葉や「また来年の旅行もお願いね」と嬉しい言葉をかけられることもあります。まだまだ道のりは遠く、遅いスタートですが、学生時代の夢を叶えるため、一人一人のお客様への対応を大切に勤務をしています。

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