開発においてはチームワーク第一、個人は二の次
不動産の開発事業においては、本当に多くの利害関係者が絡み合い、行政だけならまだしも、複数の不動産デベロッパーと共同開発になった場合などは意思決定が生半可な重さではなくなります。
その際、一個人の意見というのはどうにも通りにくく感じることも多くなります。あくまで組織として結論を出し、対別組織に向け、自組織の意見として提出する必要があるため、チームワークが殊更に重視されます。チームプレーが苦手な人や個人ワークが得意な人は、不動産の開発部門においては、その力の発揮が難しくなると考えられます。
逆に、専門知識が不足していても、組織の潤滑油として立ち回れる器用さや、他社との折衝において咄嗟に矛盾に気付ける勘の良さなどがあれば、一定の地位を築くことも可能となります。いずれにせよ、チームとして動く意識こそが、不動産開発を進める上で必須のものとなってきます。
- 開発事業に関しては、多くの組織と絡みながら案件を進めていくため、チームワークが必須。
自分だけの人脈づくりが出来る人は向いている
不動産デベロッパーの仕事を進めるにあたり、どうしても自身の専門外の内容が出てきたり、営業を続けるにあたってより良く詳細な情報を引き出したくなる時があります。その際に、社内や同業者以外に自分の中で特別な人脈があると本当に助かりますし、他の人とは少し違う結論にたどり着けたりするため、多角的な視点を必要とする不動産デベロッパーにおいては活躍が期待できます。
ただし、これらの人脈を執拗に見せつけたり自慢してしまうタイプの人は煙たがられてしまいますので、出しどころを考え、チームや会社への貢献を念頭に置いて立ち振る舞える人は、間違いなく適性があります。
- 自分だけの人脈があり、状況に応じて人脈を使える人は、活躍が期待できる。
現地を見ることを億劫に思わない人は適性あり
不動産業界において最も大事なことは「現地に赴くこと」です。地図や社内の情報で損得を判断したり、図面だけで大まかに構造を把握したりすることももちろん必要ですが、それ以上に実際に現地に赴き、その土地や物件が実際はどんな姿をしているのか、周辺はどのような環境なのか、自分の目で見て判断することを厭わない人は適性があります。
また、自分の担当地域や物件だけでなく、休日などでも何気なく建物や風景を見て、その地域の現状を常に更新する意識の持ち主であることも求められるため、常にアンテナを張り、フットワークの軽さを持っている人も向いています。
- 現地に赴く手間を惜しまない人、物件や地域の最新情報を常に入手する意識のある人が向いている。