金融・不動産業経験者の転職が有利
銀行員の正職員への転職はやはり、同じ金融業経験者や不動産業経験者が歓迎される傾向が高いです。
銀行には入行すると取得しなければならない資格が多数あります。順番に取得していきますが、それだけで数か月はかかります。資格がない間は就けない業務もあります。そのため未経験者は入行後新卒採用と似た扱いになりますが、年齢が高いと厳しいかもしれません。
しかし全く可能性がないわけではありません。前職での経験や実績が高ければ評価されることもあります。フィンテックなど新しい金融サービスを強化していくために、IT分野に強い人材を求めていく流れは今後強まっていくことが予想されます。今までの採用スタイルと変わっていくことも大いにありますので、未経験でもチャレンジする価値はあるでしょう。
- 銀行員の正社員の求人は基本的に業界経験者が優遇される傾向にあるが、IT分野など新しい需要も増えてきている。
銀行に正社員で転職した時の役割
- 総合職で採用された場合
総合職は基本的には銀行の収益に関わる業務をしています。個人・法人営業は営業成績があり、支店長など支店を統括する仕事も営業店の目標収益をどう達成するのかマネジメントしなければなりません。
銀行では預金を運用しますが、市場部なども総合職が担っており実績が問われます。総合職は銀行運営で数字という目標をしっかりやり遂げていく責任の重い役割を果たしていくことが求められる職種です。
大手銀行の総合職の場合は、海外・全国転勤必須の職種になりますので、あらゆるライフスタイルを想定しておく必要があります。
- 一般職で採用された場合
一般職は基本的には銀行の事務をしています。預金、為替関連の事務から、融資関連の事務まで様々な事務がありますが、迅速、丁寧、正確に事務を行うことが大切です。事務の正確さも支店の業績評価項目に入ります。総合職のように営業の数字を担うことは少ない(一部運用商品の取扱い窓口担当は営業成績あり)ですが、支店評価をサポートする役割を果たします。
また銀行事務は正社員以外にも派遣スタッフも多く働いています。支店窓口の半分は派遣スタッフと思ってもいいでしょう。出勤・退勤時間や休みも正職員とは異なりますので、伝達事項などサポートし、店舗運営に貢献する役割が求められます。
- 正社員で銀行に入行した場合でも、総合職と一般職でその概要は大きく異なる。
本記事は2016/11/30の情報で、内容は銀行員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。