大前提として、不動産デベロッパーという存在の意義を知る
不動産と聞くと、動く金額や数多くの契約、行政との調整等、複雑そうなイメージが強く、ましてや不動産デベロッパーというと転職を考えている人にとっては一体どんなスキルを求められるかと不安になることもあります。
しかし、同じ人間がやっている仕事ですし、ネイティブ並みの語学力や、建築士や宅建士等の資格の保有を前提としている求人を目指さない限りは、特別なスキルは不要です。また、そもそも不動産デベロッパーという存在を知らない人も多いので、その存在を知っているというだけでも大きなPRとなり得ます。
ただし、存在を知っているだけでは他のライバルと差をつけられてしまうため、そもそも不動産デベロッパーという業界がなにゆえ存在するのか、彼らがなす仕事がなぜ社会に必要なのか、その成果はどこでどのように生かされているのか等、当然と言えば当然のことですが、多くの人が見落としがちな不動産デベロッパーという存在そもそもの価値に着目すると良いです。
世間に広くその存在が知られていないということは、それだけ価値が一般の人に見えづらいという証拠ですので、この価値に着目している、着目できているという部分をアピールしましょう。もちろんこれらに答えはないため、自分の考えや思いをぶつけることが何より面接官の心を打つこととなります。
- 不動産デベロッパーの存在価値と存在意義に着目することが大きな自己PRになる。
これだけは自慢できるというスキルを考えよう
転職のタイミングで苦悩するポイントとして、自分のスキルは何かという部分があります。不動産業界の経験者においては自身の経験こそが重要な自己PRとなりますが、他業界からの転職を考える人は、どうにもここで気後れする傾向にあります。
ただ、見落としがちなのが、採用する側の不動産デベロッパーに勤務する面接官たちは他業界の知識が薄いということです。もちろん不動産デベロッパーに限ったことではないですが、面接官は他業界からの応募者の面接の際に、その業界でどのようなスキルをつけて、どのように自社で展開してくれるのかという部分に非常に興味を持ちます。
その際に、自身の所属していた業界を咀嚼して説明できることはもちろんのこと、不動産の知識こそ遅れを取るが、自身にはこんなスキルがあるし、不動産デベロッパーとしてこのように活用していけるという自己PRを力強く言えるようにしておくことが大事です。自信のある姿勢こそ、面接の際に最も重要なスキルです。
- 業界未経験の場合は、前職で身に着けたスキルを応募先企業でどのように活用できるかを自信をもって説明することが大事。
知識やスキルに加えて、仕事の進め方などもアピール
不動産デベロッパーにおいて重視されるのが、業務推進におけるコミュニケーション能力です。一言にコミュニケーション能力といっても様々なものがありますが、業務の性質上、関係各社を取りまとめる位置にいることが多いため、意見を取りまとめ、業務完了に向けての方針を打ち出せるようなスキルが必要となります。
そのため、知識やスキルのアピールを考えたあとは、自身で企画したことをどのように完了までもっていったか、難航した業務をいかにして乗り越えたかなど、経験談を考えると良いです。また、チームワークをことのほか大切にする業界でもあるので、自身の経験の中で、より強くチームワークを発揮できたことや、チームをけん引していった話は、端的にまとめたうえで積極的にアピールしましょう。
- チームをけん引する力や、業務推進におけるコミュニケーション能力が分かる体験談をアピールする。