<この記事のまとめ>
- 専門医取得のための研修病院は増えている。研修病院においては、資格取得のために様々なサポートがあるところが多い。資格取得後はそのまま働いてくれることを病院側としても期待している、
- 研修病院ではなくても、時間の融通をきかせてくれるなど、資格取得を後押ししてくれる病院は多い。
- 資格取得サポートの条件(期限など)がある場合もあるので注意が必要。給与面も低めの傾向にある。
専門医の資格取得を様々な形でサポートする病院が増えている
現在病院は若手の医師獲得のために、魅力的にうつるような求人募集を行っています。その1つが「専門医取得可の求人」です。
それぞれの診療科目の学会が認定している病院へ何年間か研修し、記述試験や口頭試験を受けて専門医資格を取得することになります。病院では専門医と一般医師を給与面で分けてることからも、若手医師は専門医取得に熱心な方が多くなっています。
最近では学会認定の研修病院となる病院も多くなり、専門医の資格を取れるようにシフトなども融通が利く病院も増えています。病院側としても、若手の医師が自分の病院で専門医資格を取ってくれれば知識豊富な医師の数も増え、誤診なども少なくなります。また病院の評判も良くなり、離職する医師も少なくなると考えれらているため、研修病院への就職・転職は医師と病院によってどちらもプラスになる良い例です。
病院によっては専門医になるための研修病院ではないけれども、専門医の資格を取りたい医師には専門医取得のために学会への出席を回数内ならば勤務扱いにしてくれる病院や、専門医の講習会への参加費用を補助してくれる制度を設けている病院などもあります。その他にも専門医になりたい方のために他の補助制度がある病院もあるので、じっくり調べて自分の適性と合った病院を選びましょう。
研修病院でなくても専門医資格取得のサポート体制は整っていることが多い
研修病院の場合は、受験資格がその病院に居るだけで取れるということは大きなメリットがあります。しかし、研修病院でなくても専門医になりたい旨を伝えれば、「夜勤無し」や「勤務時間にの調整」など、専門医になるまで様々なサポートをしてくれる病院もあります。専門医を取りたい医師の方はその時間を利用して専門医のための勉強や講習会に出かけることもできます。
また、専門医になった際には給与も上がり、もちろんそのまま勤務可能な病院ばかりなので専門医で学んだ豊富な知識を活かすことができます。
専門医取得可のサポート条件は最後まで確認しましょう
見逃しがちな条件としては、「○○年以内で取得」と資格取得のノルマやサポート期間が定められている病院などもあるので、募集している病院には自分の状況を伝え、サービスと内容などをじっくりと聞いてみることが大切です。また、専門医資格は取得できたとしても、引っ越しの斡旋や手当などは出ない場合も多いです。そのため、家族とも話し合い、妥協すること無く自分の希望する職場を見つけることが大切です。
また給与面においても注意が必要です。専門医取得可の病院は、専門医を取得していない医師の給与は少し低めに設定されている病院が多いので、収入面を重要視している方はそのことを念頭においておきましょう。
本記事は2016/11/04の情報で、内容は医師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。