人事コンサルで身につくスキルとは?
- (1)問題解決力
問題解決力はこの仕事を行うからこそ身に着けやすい、とても貴重なスキルです。
コンサルタントは日々、問題に対する解を出すことを求められています。「なんとなく」とか「こんな風に思う」という解ではなく、「こうです」と言い切れる解を出すことを求められています。
そこで自信を持って解を提示するためには、正しく問題を認識し、論理的にその問題が発生する理由を「なぜ、なぜ」と問いかけながら丁寧に掘り下げ、最終的に解決するスキル、つまり問題解決力が必要になります。
コンサルの仕事は、そのようなスキルを実践の中で厳しくトレーニングしていくので、しっかり身に付きます。
- (2)コミュニケーションスキル
色々なクライアントと、その企業の組織や人という「深いところ」に関して話合うわけですから、こちらのコミュニケーションスキルが高くないと、中々クライアントも安心して、心を開いて話をしてくれません。
相手の心に入っていきながら、本当に悩んでいるところや、実現したいことを聞き出していくようなコミュニケーションのスキルは、ビジネス全般に活用できるものです。
人事コンサルとして、日々クライアントに接するなかで、上司や先輩をまねながら、上辺ではないコミュニケーションスキルを獲得していくことになります。
- (3)組織・人材に関する専門性
言うまでもなく、組織・人材に関する専門職ですので、どの会社で働くかで、身に付く専門性のタイプは異なることはあるものの、人材に関する高い専門性を獲得することができるでしょう。
ひとつ気を付けなければならないのは、多くの会社において、研修等の実施を謳っていますが、ほとんどの場合、専門性の獲得は「自己研鑽」に負うところが多いということです。研修等で知識獲得のきっかけをつかむことはできますが、それ自体で専門性が身に付くものではありません。
コンサルタントは皆多忙なので、育成を大切に思っていたとしても、育成に十分な時間を割くことができないのが現実です。ですから、専門性を一から十まで教えてくれる環境があるというよりも、わからないことがあったらサポートしてくれるプロフェッショナルたちに囲まれていると思った方が良いでしょう。
つまり、自分自身で高いレベルまで専門性を磨き上げるだけの環境があるということです。