転換期である英会話業界は独立・開業のチャンス
業界の変わり目というのは、一般的に独立開業のタイミングの一つだと言われています。その意味では英会話教室はいま大きな転機を迎えているので、絶好のチャンスとも言えるかもしれません。そう言える理由は二つあります。
まず一つは、一時日の出の勢いで発展を続けていたいくつかの大手英会話教室が淘汰され、業界再編の動きが出てきていることです。大手とは<N>という朝から晩までテレビでCMを流していた教室や、経営破綻して授業料未返還などで問題になった<G>という英会話教室などが挙げられます。
この2つの英会話教室が英会話業界で占めていた市場シェアは非常に大きく、それが失われたため一時は業界の売上が激減しました。そうした売上がいま少しずつ取り戻されつつあるのです。
もう一つの理由は、公立小学校の科目に英語が採り入れられたからです。これは英語に対するニーズを高めることにおいては実に大きな効果がります。なぜなら、英語を学ぶ人口が一気に拡大するからです。
小学生の数はいま660万人ぐらいです。そのうち5~6年生は既に授業に始まっていますから、新たに220万人が英語学習に加わったことになります。そして数年後には3~4年生の授業が始まることが既に決まっています。すると全小学生660万人のうち60%以上の440万人が英語学習に加わってくるのです。これだけ多くの小学生が英語学習を始めるとなると、英語学習熱が高まらない訳がありません。
- 業界で多くのシェアを取っていた大手英会話教室2社が倒産したことや小学校での英語必修化など、英会話業界はここ最近転換期を迎えている。
- こういった業界の転換期・過渡期は、独立のチャンスと言える。
英会話の独立には様々なパターンがある
英会話教室の独立のパターンには、大きく分けて4つのパターンがあります。ここではそれぞれ具体的に見ていきましょう。
<自力で教室を開く>
これはまず手始めにトライアルとして行ってみようと思う人に適しています。この場合はあまりお金はかけられませんから、教室は自宅を利用することになることが多いでしょう。とは言え、教室仕様にするためにはある程度の改装は必要です。
もちろん講師は自分自身が勤め、最初は一人だけでやるのが良いでしょう。生徒の募集はパソコンで手作りのチラシなどを作り、自分で自宅周辺の家を回って郵便受けなどに配ります。
また近くに団地などがあれば集会所などを利用して説明会をやっても良いでしょう。英会話教室を自力で開設するためには、この生徒募集が最も重要な業務になります。したがってこれには努力を惜しんではいけません。
<フランチャイズ傘下でオーナーになる>
これは英会話教室で独立するために多くの人が利用する方法です。いまフランチャイズシステムを採用している英会話教室はたくさんあります。したがって、傘下のオーナーを募集しているところも少なくありません。そうしたところへ応募して経営権を獲得するのです。もちろん加盟金が必要ですが、それに見合う経営ノウハウが提供されますから、経営が素人の人には力強い味方になります。
<フランチャイズ本部の教室長になる>
これは同じフランチャイズでも、加盟金を支払って独立したオーナーになるのではなく、フランチャイズ本部に雇われて教室長になる場合です。この場合でも経営が一切任されることになりますから、独立に近い形と言えます。
<児童英語教室のホームティーチャーやホームインストラクターになる>
いま非常に求人が多いのがこの分野です。いま小学校で英語授業が始まった影響を受けて、児童英語熱が一気に高まっています。それを受けてこの分野の求人が非常に多くなっているのです。
この方式は、自宅を教室にして本部の指導を受けながら教室運営を展開していくものです。もちろん生徒集めから、実際の指導に到るまで本部のスーパーバイザーが丁寧にサポートしてくれます。