英会話教室のインストラクター(講師)は派遣求人も多い
インターネット上で求人を探していると、他の業種に比べて英会話教室には派遣の求人が意外と多いことに気がつきます。これは英会話教室の仕事がインストラクターのように専門的な仕事が多いことと、フルタイムでなくても勤まる職種が多いからです。また、営業時間が夜間にも及びますから、一般的なオフィスの勤務時間と異なることもあって、求人対象が限定されます。こうした特殊な条件が派遣の仕事に向く一因です。
英会話教室の職種は「インストラクター」「受付」「カウンセラー」「セールス」「事務」「マネージャー」などがあります。しかし、こうした職種がすべて派遣に向くかと言えば、そうでもありません。この中でフルタイム勤務が必要なのは「セールス」と「マネージャー」になります。したがって、この二つの職種は必ずしも派遣に向くとは言えません。
一番派遣に向いている職種といえば、やはり「インストラクター」と言えるでしょう。一般的に、専門性の高い仕事や時間的に何らかの制約がある仕事が派遣に向いていると言われています。インストラクターはそのどちらの条件も備えた職種ですから、特に派遣に向いた職種だと言えるのです。
- 時間的な制約があることや専門性が高いことから、インストラクター(講師)の求人には派遣のケースも多い。
英会話教室自らが派遣スタッフの求人を行うこともある
求人というものは、派遣会社を除いては自社で勤務する社員を募集するのが普通です。しかし、最近の英会話教室には例外があります。それは自社で働くための社員の求人ではなく、他の職場へ派遣する社員の求人募集を行うケースです。
具体的には、英会話会社が契約した外国人講師や日本人英語講師を公立小学校へ英語教師として派遣するのです。もちろん、採用してすぐ派遣するのではなく、研修などで小学校英語授業のために必要なスキルを授けた上で派遣するのです。この場合外国人は<ALT>(Assistant Language Teacher)と呼ばれ、日本人講師は<英語補助教員>と呼ばれます。
最近こうしたケースが増えてきたのは、公立小学校の授業に英語が科目として採り入れられたからです。いまのところ対象は5~6年生ですが、近い将来は3年生以上に拡大されますから、そうなると更に大量のALTと補助教員が必要になります。そうなると、英会話教室のこうした派遣分野の求人は更に増えてくると予想されます。なおこの場合における派遣の発注者は、各地区の教育委員会ということになります。
- 最近では英会話企業が派遣事業を行うケースが増えてきている。
- 講師(外国人・日本人ともに)をALTや英語補助教員として、小学校に派遣することが多い。今後この需要は増えていくと予想されている。