社会保険労務士の求人
社会保険労務士の求人は、社労士事務所と会計事務所、税理士事務所からのものが多いです。企業内社労士や行政機関での社労士としても募集が出ることもあります。常に求人情報が出ている訳ではなく、業務拡大を図る事務所からの求人と、欠員が出た場合の求人があります。
社労士事務所からの求人と注意点
社会保険労務士の業務は、一つ一つの拘束時間が長い割に顧客から貰える報酬が高額ではない場合が多いので、募集をしている社会保険労務士の給与も決して高くはないでしょう。また短いスパンで求人を行っている事務所には要注意です。そうした事務所の大半が、職場環境があまり良くなく、社員がすぐに辞めてしまうために求人募集をしていることもあります。
社労士事務所に勤める社会保険労務士の多くは独立開業の夢を持っています。そのため、報酬を得るためというより、独立に向けた修行であり、準備であるという捉え方をする者が多く、一番は業務内容、二番に収入を得る、という考えを持って勤務する場合が多いです。社会保険労務士がすぐ辞めてしまう事務所は、よほど環境が良くないか、事務所の所長に癖があり、業務を続けることが難しいのでしょう。
- 社労士事務所からの求人は出やすいが労働環境を可能な限りリサーチした方がいい。
税理士・会計事務所からの求人と注意点
税理士事務所や会計事務所からの求人も注意すべき点があります。事務所の顧客の給与計算を専門に行ってほしいという考えから募集をしている場合が多いので、給与計算の実務経験は積めても、その他の経験があまりできない可能性があります。面接の際に、業務内容を詳しく確認してみましょう。
- 税理士事務所や会計事務所では社労士のキャリアアップがしにくいこともある。
行政機関からの求人
上記のような事務所の他に、行政機関が繁忙期に社会保険労務士を募集しているケースがあります。労働局や労働基準監督署、年金事務所等などになります。たいていが一年契約で、短い場合は3ヶ月という場合もあります。
年齢制限はありませんが、どちらかといえば、登録経験の浅い若い社会保険労務士が採用されやすい傾向にあります。実際に勤務している社会保険労務士が、「誰か良い人いない?」と職員から尋ねられ、推薦で採用されるケースもあるため、常日頃から社労士会の行事や異業種交流会に出席し、知り合いを増やしておくと良いでしょう。
- 行政機関からの採用もある。人脈が活きる場合も多い。
本記事は2015/03/12の情報で、内容は社会保険労務士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。