パタンナーの転職と資格

職業:パタンナー

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パターンメーキング技術検定

 パターンの技術をはかる基準としてパターンメーキング技術検定というものがあります。履歴書にこれを書いたからといってそれほど有利ということではないですが、取っておいて損はない資格です。しかし、意外に取るのは難しく、独学で2級以上に合格するのはほとんど無理なので、仕事をしながら専門学校の資格取得のための専科を受講するのが近道です。専科で週2日くらい、半年~1年ほど勉強すれば取ることができます。

 

 試験は年に1度、筆記試験と実技試験があり、3級から受けることができますが、転職に役に立たせるのであれば2級以上が欲しいところです。受験資格に制限はなく、筆記試験が2・3級とも5000円、実技試験が2・3級とも7000円です。筆記試験はマークシート方式で、3級では基本的なサイズの計り方やパターン用語などですが、2級になると、縫製仕様やグレーディング(サイズ展開のこと)、素材の知識など、より専門的な知識が求められます。

 

 実技試験は平面での製図(紙に手書きでパターンを書く)か、ドレーピングという立体裁断のどちらかで出題されたものを作ります。テーラードジャケット裏地付きが出題される年が多いです。パターン用紙や、ドレーピングで使うシーチング、原型、メジャー、はさみなどは受験者が持参しますので、すぐに作業に取り掛かれるよう事前準備をしっかりしておきましょう。

 

  • パターンメーキング技術検定は2級以上があれば転職時のアピールにはなる。独学での合格はかなり難しいので専門学校に通うなどの対策が必要。

 

アパレルCAD検定

 パタンナーにとってCADが使えるというのは転職時に大いに役に立ちます。日本には色々なメーカーのCADがありますが、国内シェアの7割以上が東レのクレアコンポというCADです。アパレルCAD検定では東レのクレアコンポを使います。年に1度、操作基礎編、応用編、グレーディング編と3回に分けて実施されています。受験資格に制限はなく、受験料は10000万円です。パターンメーキング技術検定と違って級数がありません。

 

 アパレルCAD検定も独学では難しいので、専門学校の専科を受講してCADの操作に慣れておくのが良いです。筆記試験はマークシートで、基礎知識が出題されます。実技試験ではスカートかブラウスのパターン作成を行います。その他ファイルの操作、入出力機器についても出題されます。

 

  • CADが使えることは転職時に有利になるので、アパレルCAD検定も取得しておいて損はない。

 

資格がなくても大丈夫

 パタンナーになるのに特に資格は必要ありません。先に挙げた2つの資格は持っていると自分の能力をアピールするのに使えますが、なくてもパタンナーに転職できます。

 

 CADを使う会社では特にCAD検定があると即戦力になり得るので採用されやすくなりますが、東レのCADを使っていない会社では全く無意味で、1から他のメーカーのCAD操作を覚え直さなければなりません。しかし、CADの操作は2ヵ月もあればどのメーカーのものでも覚えられるので、資格よりも服作りの知識、素材、縫製の知識の方が必要とされます。

 

 資格がない場合は服飾系の専門学校や短大の被服科を卒業している方が採用されやすいです。全くの未経験での採用はほとんどありませんので、洋裁教室や夜間の専科などに1年以上は通って、服作りの基本知識だけは身に付けておきましょう。

 

  • パタンナーの転職に資格は不要だが、まったくの未経験者が採用されるのはかなり難しい。専門学校に通うなどして服作りの基本知識は習得しておくべき。

 

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本記事は2016/05/09の情報で、内容はパタンナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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