パティシエに求められる能力
パティシエの仕事というと、繊細なケーキの仕上げをするなどの高い技術が求められ、手先が器用であったりセンスが良くなければいけないと思われがちです。しかし、意外とそんな事はありません。もちろんずば抜けて器用な人やセンスのある人もいますが、ほとんどは普通の人です。
パティシエとして必要な能力を挙げるなら、努力できる能力と、続けられる能力です。皆最初はカスタードクリームの炊き方すら分からない状態から始まります。それを、勉強して何度も繰り返し行う事で、体で覚えていきます。細かな仕上げやクリームの絞りも、最初は綺麗に出来ませんが、努力して練習すれば誰でも出来るようになります。
毎年何万人というパティシエの卵が誕生しますが、1ヶ月後には半分ほどに減ってしまいます。そんな中で、何があってもパティシエを続けるという強い意志と目標を持てる人には、必ず結果がついてきます。努力と、続ける事、この2つさえ忘れずにいれば、きっと素敵なパティシエになれます。
- パティシエに特別な能力は必要ない。「努力」と「続ける事」が出来れば一人前になれる。
パティシエに求められる知識
パティシエとして求められる知識もこれといってはありません。学校を卒業してパティシエになる人は、学校で学ぶ衛生学、材料学、製菓技術等をある程度持っていますが、現場ではそれぞれやり方やルールが違うので、学んできた事を一刀両断される事もしばしばあります。また、毎日仕事をしていると、教わる事や自分の失敗から学ぶ事も多いので、それを忘れずに習得していけば自然と必要な知識が身に付きます。
ただ、普段から科学的な観点で製菓を捉える本を読むなどしておくと、一つ一つの作業の意味や理由も分かりやすくなりますし、ミスも防げます。あとは常に流行に敏感になり、今どんなケーキが流行っているのか、アンテナを張っておく事が大切です。新しいケーキを考える時に活かせますし、色彩感覚やセンスを磨く事もできます。休みの日にケーキ屋に行って食べ歩きをするというパティシエは非常に多いです。そのような情報や知識を増やしていく事はとても大切です。
- 日々の仕事で得られるものを着実に吸収していけば、必要な知識は自然と身に付く。積極的に本を読んだり流行を追って感性を磨く事も大事。
パティシエに求められる学歴
パティシエはまさに職人であり、学歴はほとんど関係ありません。専門学校が1年制か2年制かで給料が若干違う会社もありますが、大きくは変わりません。また、個人店なら、中学や高校卒業後すぐに就職し、働きながら技術を身に付けている人も少なからずいます。
ただ、多くのお店は高卒以上の人を雇用する場合が多いので、少なくとも高校は卒業しておいた方が良いです。しかし、そういった学歴に左右されない職種なだけに、誰もが目指せる職業でもあります。そして、誰もがトップパティシエになれる可能性があるのです。そのような意味では非常に平等な職業なので、自分の努力次第で将来は全く違うものになるという点でも、とても頑張りがいがあります。
- 学歴はほとんど関係なく、努力すれば誰でもパティシエとして成功する可能性がある。
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本記事は2018/03/20の情報で、内容はパティシエとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。