作業療法士の1日の仕事の流れ
作業療法士の1日の流れは病院や施設によって細かなところは変わってきますので、大まかに共通している部分を説明していきます。
- リハビリ前の準備
初めての利用者様のリハビリを行うにあたってまずはその利用者様のことを知っておく必要があります。カルテから疾患の情報を得たり、もっと詳しく知る必要がある場合は医師や看護師から情報を聞いたり、または直接その利用者様と面談をするなどして、どういったリハビリが必要となるのか大まかなイメージを作っておきます。そしてそのリハビリを行うにあたって、道具が必要であったり、環境を整える必要がある場合はあらかじめ用意しておきます。
- リハビリ業務を行う
事前に考えておいたリハビリのメニューを実施していきますが、実際に行ってみるとうまく行かなかったりもします。多くの利用者様を見て経験を積んでいけば観察などによってどの程度のことができるのかが分かってくるのですが、最初の慣れない頃は失敗しても大丈夫なようにリハビリの難易度をいくつかに分けてメニューを考えて対応できるようにしていきます。働き始めた頃は特にこの作業が大切になってきます。病院では一単位が20分となっており、大体1人当たり20分~60分のリハビリを行います。
- リハビリ業務後
病院、施設のリハビリ業務はほとんどが日中行われており、夕方には終わります。リハビリ業務が終わった後は本日行ったリハビリの内容や利用者様の様子をカルテに書く作業があります。他には掃除をしたり、明日の準備を行ったりといった雑務を行います。
- 勉強会や会議の参加
他にも勉強会に参加したり、会議に参加したりとリハビリ以外にも業務があります。勉強会などは積極的に行っている病院、施設や地域もあれば、そうでないところもあるので、就職する前に事前に調べておいた方が良いです。勉強会や会議は全員が参加しやすいように夕方の業務終了後や土日祝日に開催されることが多いです。
- リハビリの内容確認と準備をしてリハビリに臨む。最初のうちは難易度ごとの複数のメニューを用意しておくことが大事。夕方頃には終了し、カルテ記入や翌日の準備等を行う。
本記事は2016/04/20の情報で、内容は作業療法士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。