耳鼻咽喉科クリニックでの看護師の役割
耳鼻咽喉科では小児の患者さんが多く来院されます。小児は中耳炎や鼻風邪などをひきやすいからですが、とにかく治療や処置が痛くて泣く子が多いため、子供に対する接し方も耳鼻咽喉科の看護師には求められます。外来勤務がほとんどなので、通常の外来業務に加えて医師の処置の介助・検査・ネブライザーなどの施行が主な役割となります。
花粉症などのアレルギー性鼻炎などの患者さんも多く、中には花粉症に対するレーザー治療を行っている所もあるため治療や術後の状態・注意事項などの説明も看護師の役割となります。
耳鼻咽喉科で働く看護師の特徴
- 耳鼻咽喉科クリニックで働く看護師の特徴
基本的に夜勤はない所が多いためほとんどが日勤勤務となりますが、耳鼻咽喉科はインフルエンザや花粉症の流行時に患者さんが増える傾向にあるため、時期によって忙しさに差が出るのが特徴です。忙しい時には診察に何時間も待たなければならない患者さんも出てくるため、苦情が多いのも外来のきつい所です。
また、上記にも挙げたように小児の患者さんが多く、子供が安心して検査及び治療を受けられるようにするためコミュニケーション能力や親への対応の仕方なども必須となります。
- 耳鼻咽喉科病棟で働く看護師の特徴
耳鼻咽喉科病棟というのは少なく、多くが形成外科や眼科などとの混合病棟となっている所が多いです。耳鼻咽喉科では入院する患者さんのほとんどが手術対象の方となるため、術前・術後のケアや指導が看護師の主な役割となります。鼻の手術では定期的な鼻のガーゼ交換などの処置を必要とする場合が多いため、自分で出来るよう指導することも必要です。
また、耳や鼻だけでなく、咽喉の疾患も診ることから嚥下状態が悪くなったりする方もいるため、嚥下訓練や指導なども耳鼻咽喉科の看護師の重要な役割となります。
クリニックと違いあまり季節に患者数を左右されることはありませんが、手術が主な治療法となるので手術後の傷の処置や合併症の予防など一般的な外科手術より特殊なものもあるため、幅広い知識が必要とされます。夜勤ありの勤務が多いですが、クリニックなどの外来と比べると比較的ゆったりしている環境の所が多いのも特徴です。
- 病棟とクリニックで勤務形態や仕事内容などに差がある。
本記事は2015/03/05の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。