性病科の多くは泌尿器科や婦人科の中に含まれている
性病科と聞いても聞いたことがないという方の方が多いでしょうし、街中でも性病科と掲げている病院はあまり見かけません。これは性病に関するほとんどの診療や治療は泌尿器科や婦人科で行っており、性病科のみの病院は患者さんが受診しづらいという現状があります。大手の病院の診療科の中に含まれている場合もあるので、性病科に転職を考える際は多くは泌尿器科や婦人科、性病科の診療科がある病院という形になります。
性病科と泌尿器科と肛門科などいくつかの診療科を掲げているクリニックもありますが、クリニックでは掲げている診療科を扱っていますという意味なので、看護師は全ての診療科に対応する必要があります。泌尿器科と肛門科などの経験がある看護師さんも転職に向いていると言えるでしょう。性病科病棟というのは基本的にないので、性病科にいきたいけど夜勤勤務もしたいという方は性病を扱う泌尿器科か婦人科で勤務するのが良いと言えます。
- 性病科というのは基本的にはないので泌尿器科と肛門科などをチェック。
性病科の看護師に求められるもの
性病科では医師の診察介助が主となりますが、泌尿器科などと同じくとてもデリケートな悩みや疾患を扱います。診察一つにとっても患者さんの羞恥心になるべく配慮するような診察が求められます。また、感染に心当たりがあるかないかの問診などの対応も重要です。性病は性行為だけで感染するわけではないので、感染経路を割り出すためにも患者さん本人には少々答えづらいことも聞いていかなければなりません。
そのため、患者さんとのコミュニケーション能力やデリカシーを持った対応などが求められます。性病科の特徴として特に注意しなければいけないのが二次感染です。ダニなどが感染源となる性病の場合は患者さんが使用した診療台などからも感染することが予測されるため、性病科では院内感染を防ぐ意味もあり清潔管理・清潔操作がとても重要となります。
- コミュニケーション能力は特に必要。二次感染には注意。
本記事は2015/03/05の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。