脳神経外科の特徴
脳神経外科では脳卒中やくも膜下出血など、発見が遅くなればそれだけ脳に直接影響を受けやすいもの、最悪の場合死に至るというような患者さんが多くいらっしゃいます。脳神経外科は発見のスピードや治療法、その後のケアによって麻痺が残る場合などもあるため、患者さんの日常生活に変化をもたらしてしまう疾患を多く扱っていることが特徴です。もちろん治療法を決定するのは医師ですが、脳神経外科の看護師として手術後のケアはとても重要な役割となります。
脳神経外科の看護師の仕事内容
脳神経外科では疾患によって一時的に意識レベルが低下している方や、中には認知症を患っている患者さんもいます。意識クリアな患者さんの方が少ないため、コミュニケーションを図るのが難しいです。また、嚥下障害や麻痺によって食事が自分では取れない患者さんも多いため、食事介助や経管栄養になる方もいます。
寝たきりの方も多く、体位変換やおむつ交換など大手の病院では時間がかかる所もあり、褥瘡の防止や皮膚トラブルの予防にも注意する必要があります。脳神経外科では基本的に手術での治療を選択する場合が多く、頭部にチューブやドレーンを入れている方も多いため、排液のチェックなども看護師の仕事です。
- 手術の事例が多いなど重篤の患者さんも多い診療科と言える。
脳神経外科で働く魅力
特に国立や日赤など最新の医療設備を導入している所の脳神経外科はとても勉強になります。ベッド回転数も早いですが、患者さんも多いため様々な症例をみることができます。脳神経外科では看護師のすることも多く技術的にも向上できるため、スキル・キャリアアップしたいと考えている方は一度経験したいと思う職場でしょう。
しかし、上記にも挙げたように脳神経外科では意識レベルが低下している患者さんがほとんどのため、日常生活援助がとても多く介護の部分もしっかりケアしなければいけません。その上、手術も多く急変も起こりやすい診療科なので、脳神経外科はとにかく忙しいです。体位変換などが多いため体力がないときつい職場ではありますが、介護の部分も学びつつ看護もしっかりと勉強できるのが脳神経外科の魅力です。
- 脳神経外科はスキルアップに繋がる経験が多く見込める。
本記事は2015/03/05の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。