公務員・公務扱いの看護師の求人

職業:看護師

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公務員看護師・公務員扱いの看護師とは?

 

 公務員の看護師と一言で言っても、幾つか種類があります。

 

公務員の種類勤務先
国家公務員

国立ハンセン病療養所

自衛隊…など

地方公務員

公立病院や公立診療所(都道府県や市町村が運営する医療施設)

保健所

地方自治体が運営する公立機関(地域包括支援センター、公立保育園など)

公務員扱い・準公務員

独立行政法人国立病院機構(国立病院)

国公立大学附属病院

地方独立行政法人(公的医療機関の一部が移行)

独立行政法人地域医療機能推進機構

国立高度専門医療研究センター…など

 いわゆる公立病院と公立診療所の数は、厚生労働省の調査によると下記の通りです。公立病院に勤務する看護師は「地方公務員」となります。

 

 病院診療所
都道府県199259
市町村6292,966

(出典:厚生労働省「医療施設動態調査」(平成29年12月末概数) を加工して作成)

 

 また、「公務員扱い・準公務員」として働くことになる主な医療施設の数は下記の通りです(全てではありません)。こちらは厳密には公務員ではありませんが、給料や待遇、福利厚生などは公務員と同等のものであることが多いです。

 

 病院診療所
独立行政法人国立病院機構(国立病院)142
国立大学法人(国立大学付属病院)48146
地方独立行政法人(公的医療機関の一部が移行)10125
独立行政法人地域医療機能推進機構571
国立高度専門医療研究センター82

(出典:厚生労働省「医療施設動態調査」(平成29年12月末概数) を加工して作成)

 

 ここでは、国家公務員である自衛隊などの特殊な施設や、地方公務員である保健所、保育園などは省き、一般的な病院に勤務する公務員、公務員扱い(準公務員)の看護師について説明していきます。

 

公務員の看護師の求人事情

 地方公務員の看護師の求人を探したい場合は、「都立病院」や「県立病院」、「市立病院」などを探せばよい、ということになります。例えば「マイナビ看護師」や「医療WORKER」で検索してみると、下記のような求人が見つかります(※2018年6月12日時点の調査情報)。都道府県、市町村が運営する病院や診療所は実に4,000施設ほどあるわけですから、地方公務員の求人は比較的探しやすいでしょう。

 

(出典:「マイナビ看護師」 ※2018年6月12日の調査情報)

 

(出典:「医療WORKER」 ※2018年6月12日の調査情報)

 

 また、公務員扱い・準公務員の求人についても、例えば「マイナビ看護師」でフリーワードに「独立行政法人」と入力して検索すると、100件以上の公開求人がヒットします(※2018年6月12日の調査情報)。ただしこの中には独立行政法人国立病院機構(国立病院)、地方独立行政法人、独立行政法人地域医療機能推進機構のすべてが含まれています。

 

(出典:「マイナビ看護師」 ※2018年6月12日の調査情報)

 

 このように、公務員や公務員扱いの看護師の求人は転職サイトで探すことができますし、各医療機関のHPにも採用情報が記載されています。

 

  • 公務員や公務員扱いの看護師の求人自体は比較的見つけやすい。

 

公務員看護師は安定している?

 

 公務員や公務員扱いの病院は安定していると思われがちですが、一般的な公務員(市役所など)に比べると看護師はあまり意味がありません。

 

 看護師という資格を持っているだけで一種の安定があると言えますし、公立病院が地方独立行政法人化して公務員から公務員扱い(準公務員)に変わることもあります。実際、平成28年5月末から平成29年12月末の地方独立行政法人の施設数を見ると、病院4施設、診療所1施設が増加しています(厚生労働省「医療施設動態調査」(平成29年12月末概数) より)。そして、今は公務員扱いの病院でも潰れたり他の病院に吸収合併される可能性があるからです。

 

 公務員や公務員扱いの病院で働くメリットとしては、多くが給与や福利厚生・待遇、もしくは公務員扱いというブランドとなります。あとは地方で考えると民間病院の待遇水準が低いので、公務員で採用される方が相対的に待遇がよく感じられるということはあります。

 

  • 公務員や公務員扱いの看護師は、福利厚生などはやはり相対的によく、給与水準が低い地方はその傾向が高まる。しかし、公務員看護師=安定しているとは断言しにくい。

 

公務員・公務員扱いの病院で働くメリット

 公務員・公務員扱いの看護師として働くことの一番のメリットは、上記に挙げたように待遇の良さ、もしくはスキルアップが出来るということです。

 

 

待遇が良い

福利厚生や待遇については、やはり公務員のため手厚いものとなっています。東京都立病院を例にとると、院内厚生制度(院内保育室、仮眠室・休憩室完備、院内互助制度あり)、敷地内の寮や借り上げの民間住宅が用意などされています。休日や休暇は年末年始休暇や夏季休暇のほか、妊娠出産休暇、育児休暇(子どもが3歳になるまで)、時短制度、介護休暇などが整っています。

 

(出典:「東京都病院経営本部・看護師の勤務条件と福利厚生」)

 

 給与の面に関しては、多くの病院が年収よりも退職金を多く支払うようにしていますので、長く勤めれば勤めるだけメリットがあると言えます。そのため、逆に言うと働き始めの頃の年収は他の私立病院や個人病院よりも低い所が多いです。

 

スキルアップできる

多くの病院が人材育成や研修などに力を入れているため、プリセプターやラダーを導入している所も多く、新人看護師からブランクのある方まで幅広く対応してくれます。また、勉強会や研究発表などスキルアップのための条件も整っているため、自分の目指したい看護が実現できるよう努力することが可能となりますし、幅広い分野を経験することが出来るため、自分の実務経験を積むには最適な場であると言えます。

 

 こちらも東京都立病院の例をみると、「東京看護アカデミー」と称する研修サポートシステムで、個々の習熟度に応じたキャリアアップ研修制度を設けているほか、都立10病院間のローテーションによるキャリアアップが可能であったり、年に1度の学会の開催、院内研修や公開講座への参加、認定看護師や専門看護師の取得支援制度の充実など、スキルアップできる環境が整っていることが分かります。

 

(出典:「東京都看護職員募集案内2018」)

 

  • 公務員ならではの福利厚生などの待遇面や退職金の額・研修制度の充実度などはメリット。

 

公務員・公務員扱いの病院で働くデメリット

 一方で、公務員・公務員扱いの看護師として働くことのデメリットは、激務であるため残業が多く、長期休暇が取りづらい傾向があること、長く勤めなければ給与が低いということです。

 

 

激務になりがち・長期休暇が取りづらい

 ほとんどの病院が激務であったり、学会や勉強会、研修などのため残業が多めであったり、長期休みが取りづらい所などがデメリットとして挙げられます。もちろん、しっかり規定されて長期休みが取れる所もありますが、ほとんどは皆忙しいから取りづらいといった現状があるようです。

 

長く勤めなければ給与が低い

 もう一つは長く勤めなければ給与は高くないとうことです。病院や働く地域によっても大きく差が出るので一概には言えませんが、前述の通り退職金が高めに設定されており、月々の給与やボーナスは決して高くない所が多いため、激務なのに給与が低くて割に合わないと感じている人も多いようです。

 

 当サイトの「看護師のリアルな給与明細」にも、国立病院機構、国立行政法人病院(いずれも公務員扱い・準公務員)勤務で「サービス残業が多い」「昼休憩や育休もとれず、給料が割に合わない」などの不満を抱えた投稿が見られます。

 

 

 また、看護師の悩み相談掲示板にも「市民病院勤務で委員会や病棟の係が多くて激務」「夜勤のハードさと給料が見合わず市民病院を退職した」「公立の総合病院勤務だが、中堅層への負担が大きく転職したい」などの投稿があります。(なお、回答の中には「公立病院勤務で現在は激務だが、公務員の特性上定年後の退職金が良いので続けている」というものもありました)

 

>>その他「看護師」に関するQ&A一覧はこちら

 

  • 激務の場合が多く、特に若い頃は給与が低いというデメリットも。

 

公務員の看護師に転職するには?

 公務員や公務員扱いの看護師の求人自体は比較的探しやすいですが、看護師の転職サイト上でも一部は非公開求人であったり、正社員ではなく契約社員やアルバイト・パート、臨時職員などの募集もあります。また、冒頭でも説明したように公務員と公務員扱い(準公務員)の区別がつきにくいケースもあります。

 

 更に、長期間勤める前提で待遇の良さやキャリアアップを重視するならば良いですが、転職した場合の目先の給料はさほど高くなかったり、看護業務やそれ以外の様々な仕事で予想以上の激務を強いられるケースも少なくありません。

 

 どうしても公務員の看護師として確実に転職したいという希望があったり、公務員に興味はあるが職場環境を詳しく知ってから転職を検討したい、福利厚生や給料・手当の仕組みを詳しく知りたいなどの考えがある場合は、看護師の転職エージェントを利用するのも有効な手段でしょう。

 

 公開求人だけでも公務員・公務員扱いの求人が豊富にありますし、非公開求人も含めるとその数は更に増えます。比較的数が少ない独立行政法人地域医療機能推進機構などの施設の求人もありますし、民間病院からの転職で勝手が分からない場合も詳しい情報を提供してもらえますので、「公務員の看護師になりたいが、まずは相談して話を聞きたい」という段階でも登録する価値は十分にあります。

 

 

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本記事は2018/06/13の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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