産業看護師の役割
産業看護師とは一般企業で働く看護師のことで、社員の健康診断及びその結果に基づいた健康指導や管理をすることが役割となります。特に最近では、うつ病などのメンタル的な疾病が増えてきているのでそちらのケアも重要な役割となります。そのために社員の労働条件や勤務内容などの把握や個人的な相談などを通して、社員が健康的に仕事をできているのかをアセスメントし、アドバイスや指導を行っていくことも必要です。
産業看護師になるためのスキルアップ
産業看護師はスキルアップやキャリアアップの場がないと思われている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。看護師の有資格者であれば誰でもなることが可能ですが、一般企業に勤めるということもあり採用倍率はものすごく高いです。そのため、保健師の資格を同時に持っている方などがどうしても優先的に採られてしまいます。そんな中で「看護師しか持ってないけど産業看護師に転職したい」という方にお勧めなのが様々な関連資格を取ることやセミナーに参加することです。
例えば、誰でも受講できる資格としてヘルスカウンセラーがあります。上記でも少しお話しましたが、近年はストレス社会と言われておりうつ病などが多くなってきています。そんな社員の精神的なケアを行う際に役立つ資格です。様々な精神カウンセラー法を勉強することができ3段階の資格をとることができるので、転職の時だけでなく採用後も必ず役立つ資格と言えるでしょう。
また、禁煙支援認定というものもあります。昔に比べて今は禁煙化が進んでおり、禁煙をする人も多くなってきています。しかし禁煙したいと思っても中々できないという人が多いのが現状にあり、そんな方たちのサポートをするのが禁煙支援認定です。一般企業でも禁煙・分煙化が進んでいるため、これも転職に役立つ資格であると言えます。
セミナー関連では、産業看護講座Nコースは受講資格が必要ないので比較的受講しやすいかと思います。産業看護師は病院の看護師とは全く違った職種とも言えるので、経験を求められる場合が多く倍率も高いです。少しでも採用の確立を上げるためにこのようなセミナーを受講しておいて損はありません。面接時にも「しっかりと勉強してきている」というアピールになるので好印象を与えます。
- 保健師資格があった方が採用時は望ましいがスキルアップを通して就職しやすくなることも可能。
産業看護師として働くメリット
一般企業に勤めることになるので夜勤はありませんし、基本的に土日祝日が休みなので規則的な生活リズムが作りやすいです。また、主にデスクワークの仕事となるので肉体的には比較的負担の軽い仕事であると言えるでしょう。「病棟看護師での仕事に疲れた・・・」「二交代には耐えられない・・・」「夜勤勤務が体力的に無理になってきた・・・」「パートナーと勤務時間を合わせたい・・・」などの悩みがある方には適した職場と言えるかもしれません。
本記事は2015/03/03の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。