不動産仲介会社の転職動向

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他業界からの転職

 不動産仲介業は、比較的他業種からの転職者が多い業界です。未経験者・宅地建物取引士の資格無しでも採用されないということはありません。しかし業務が多岐にわたり体力も必要となるため、他業界からの転職では20~30代の若い人が採用となるケースが多いです。特に「大手不動産仲介業者 → フランチャイズ系 → 町の不動産屋」の順番で若い人を好む傾向があります。

 

 営業マンの場合、実務は物件の案内から始まり現地調査・役所調査・販売資料・契約資料の作成など多岐にわたります。これらは大手に就職すれば分業制になっているところもありますが、基本的にはほぼ営業マン1人で完結させなくてはいけません。ここが他業種からの転職者がもっとも苦労する点です。しかし最近は町の不動産屋でさえもIT化が進んでいるため一つ一つ仕事を覚えていけばこれらの実務は問題ないはずです。

 

 何よりも大事なのは営業力、人とのコミュニケーション力です。どの業界にも共通することですが、特に不動産仲介会社はこれを重視します。不動産仲介業はメーカーやデベロッパーと違い、商品を造って売るのではなく不動産という情報を仲介しフィーを得る、いわゆる「フィービジネス」です。ですから他業界からの転職でも営業実績がありコミュニケーション力が高い営業マンは採用されやすく、すぐに実績を残せるようになります。

 

  • 他業界からの転職者は比較的多いが、大手ほど若手が好まれる傾向。営業職の場合は、営業力とコミュニケーション能力があれば十分に活躍できる。

 

業界内から業界内への転職

 営業マンに限っていえば、業界内から業界内への転職は多い業界です。そして採用も経験者・宅地建物取引士の取得者は優遇されます。30代以上で一度不動産業界に就職し宅地建物取引士を取得している人は、かなりの高確率で次も不動産仲介業者に転職します。この理由の一つは、覚えた専門知識を次に活かしたいというものです。

 

 そしてもう一つの理由が不動産の相場感です。不動産仲介営業マンは「不動産がいくら位で売れるか?安いか・高いか?」を常に知っておく必要があります。いわゆる周辺相場というものですが、これは「不動産がいくら位で取り引きされたか?」ということに加えて、地域のことを知っておかなければなりません。地域のこととは周辺環境・交通・学校区・小中学校の雰囲気・スーパー・コンビニ・銀行等の生活環境の知識のことです。これらがいわゆる不動産の相場感です。

 

 せっかく身に付けた担当のエリア(市町村単位)の知識、つまりこの相場感を転職しても活かしたいということです。なかには転勤になって担当エリアが変わったという理由で、その地域にある他の不動産仲介会社へ転職する営業マンもいるほどです。このような理由で業界内の転職が非常に多いのです。

 

  • 営業職の場合、身に付けた不動産の相場感を活かすために同業他社へ転職するケースが多い。

 

業界外への転職

 業界外へ転職する人の割合は比較的少ないです。しかし、その中でも不動産・建築に関する業界への転職者は多めで、不動産管理会社やマンション管理会社、デベロッパー、ハウスメーカーなどは同様の実務も多いので経験を活かして活躍できる場でもあります。

 

 また、20~30代の若い世代で宅地建物取引士を持っていれば、そのニーズがある金融業界や小売業界などの知識を活かせる部署に転職していく人も多いです。この他、不動産鑑定士・司法書士・土地家屋調査士・建築士など、業務でも関わることが多く不動産知識が基礎になる資格を取得して、それらの士業の先生になっていく人もいます。また、不動産仲介業者として独立し自分で起業するケースもあります。

 

  • 業界外への転職者は比較的少なめ。その中でも同じ不動産・建築関連業界や宅地建物取引士を活かせる異業種に転職する人、他の士業を取得する人などがいる。

 

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