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エステティシャンの求人数は多く転職しやすい
エステティシャンはお客様に「フェイシャル」や「ボディケア」、「脱毛」、「リフレクソロジー」などを施術し、美しさや健康を提供する仕事です。エステティシャンは、エステの人材不足ということから常に求人数も多く、転職しやすい業界と言えるでしょう。手に職をつけたい等の理由から、他職種から未経験でエステティシャンへ転職する人も多々見られます。
参考デスクワークからエステティシャンを目指す人の相談
現在デスクワークをしている25歳女性です。引っ越しを機に前々から憧れていたエステティシャンへの転職を希望しています。私の抱くエステティシャンのイメージは綺麗で上品で、向上心のあるパワフルな女性とい...
実際にエステティシャンの求人を、美容系の転職サイトで調査すると相当な数がヒットします。例えば、美容やリラクゼーションに特化した業界最大級の転職サイト「リジョブ」でエステティシャンの求人を検索すると4500件以上の求人があり、エステティシャンに需要があり、転職もしやすいことがわかります。
(参照:リジョブ(エステ・エステティシャンの求人・転職・募集))
しかしながら、求人数が多いからこそ注意したいのが、ブラック企業の存在です。見極めが難しいブラック企業ではありますが、事前に転職サイトなどの口コミや評判、実際にエステティシャンから評判を聞いてみるなど、念入りに事前調査をして見極めることが大切です。
参考エステティシャンのブラック企業の見極め方についての質問と回答
20歳の女子です。現在通っている美容系専門学校を卒業したらエステティシャンになりたいと考えています。ただ、女ばかりの職業なのでいじめやパワハラ、マタハラなどの多いブラック企業は避けたいです。そこで経験...
エステティシャンの求人の多さは退職者の多さの証?
他の業界からエステティシャンへ転職してくる人の平均年齢は20代半ばと言われています。現在の仕事では、女性社員のキャリアが積めない、結婚したら辞めなければならない、もっと手に職をつけたいなどの理由で、現在の仕事へ見切りをつけて、エステティシャンに転職を考える人も多いです。
確かにエステは女性による女性のためのサービスというイメージが強いですし、手に職をつけて一定の固定客を作れば将来独立することも可能です。実際そうして、自分のお店を持つ人も中にはいます。しかしながら、エステティシャンに転職できても、早々に退職してしまう人も少なくありません。前述した様に、エステティシャンの求人数は多く、条件にこだわらなければ転職成功率はかなり高いですが、一方でそれは離職率が高く人材不足の証でもあります。選考は一次面接だけというようなエステもありますし、筆記試験を行うところもありますが、よほど酷い出来でない限り採用される傾向にあります。そういった意味で採用される側の見極めも非常に重要です。
参考エステティシャンの離職率と辞める理由についての質問と回答
エステティシャンの離職率は高いですか?退職してしまう理由も知りたいです。...
エステティシャンは、美のスペシャリスト、きれいな人が多いなど、華やかなイメージがある一方で、女性ばかりの職場なのでそういった環境に慣れている一部の人以外にとっては、特殊な環境であることに違いありません。特に他の業界からエステティシャンに転職した人は、理想と現実のギャップに苦しむこともあります。一からの技術の習得、一般企業では出会わないようなタイプの人たちとそこで作られる上下関係、体力的な問題など、エステティシャンの内情はお客様としてお店に通ったことがあるだけでは分からない、実に泥臭いものです。20代半ば~30代の転職者は、若手で溢れる環境に馴染めず不満を募らせて1年未満で退職する人と、最初から独立開業を目的に転職し、ある程度の技術が身に付いたら退社する人の二極化する傾向にあります。
エステティシャンへの転職は体力的に若くないと厳しい
エステ業界全体の平均年齢は20代前半とかなり若い傾向にあります。これはエステ業界のイメージ的に「若くて美しいスタッフ」を使いたいという宣伝目的もあれば、体力的に若くないと無理という現実的問題もあります。
最近では、エステといえば痩身に力を入れている企業がほとんどで、メディアでもどれだけ痩せたかを競うような番組がよく見られます。痩身エステはある程度まとまった回数をこなす必要があり、高価な機械も使用するので大きな利益が期待できるのです。
しかしこの痩身に必要とされるマッサージ技術には、施術者の体力が肝心要なのです。この技術がどれほど過酷なものかというと、腰痛ヘルニアや手・腕の腱鞘炎になって退職していく技術者が後を絶たない程です。ですからエステティシャンを何年もやっているという人の体格をよく見ると、意外と腕や足腰ががっしりしている人が多いのです。
参考体力に限界を感じるエステティシャンの質問と回答
エステティシャン歴10年目ですが、早朝~深夜までのハードな体力仕事に限界を感じています。勤めているサロンが9時開店のため8時15分には出勤しているので、準備と通勤時間で6時には起床しなければいけま...
エステティシャンの転職では「人間関係」がポイントに
前述した様に、エステ業界全体の平均年齢はかなり低い傾向にあります。早い人だと高校卒業後からエステの専門学校で学び、成人する頃には一人前のエステティシャンとしてバリバリ働いています。未経験でも高卒程度の資格があれば可というエステサロンがほとんどなので、10代のスタッフは珍しくないですし、その人たちが順調にキャリアを積めば20代前半には店長職に就いているという流れです。
ですから、他の業界からエステティシャンへ転職する人にとって「年下の上司」というケースもありえます。場合によっては、未成年のエステティシャンが上司というケースもあり得るわけです。特にそれまで一般企業で勤めてきた20代後半の女性にとって、見た目も派手な20歳そこそこの上司につかなければならないというのは少し屈辱的なことかもしれません。
若い女性のお客様を日々相手取り、エステの世界しか知らないというスタッフも多いので、常識を疑うようなことも起こり得ます。それでも、エステティシャンの世界ではそれが正義とされるのです。エステティシャンへ転職するときは「人間関係をある程度受け止められるか」も大切になってきます。
参考エステティシャンの人間関係についての質問と回答
エステティシャンの職場は女性ばかりで人間関係が大変そうに思いますが、実際のところどうですか?...
エステティシャンへ転職して将来性はあるのか?
エステティシャンは、20代前半~20代半ばくらいには店長職やマネージャー職に就く人がほとんどなので、その先は同じエステサロンでそのポジションをキープするか、もしくは独立という形になります。エステティシャンは将来的に自分の店を持ちたいと考えている人が多いので、店長になる前でも、資金が貯まれば退職するという人もいます。転職者の平均年齢も20代半ばくらいなので、独立を目標にしている人は30歳までには何かしらの形で会社を退くケースが多いです。
もちろん例外もあり、会社の中である程度のポジションをキープして売り上げを出し続けたほうがリスクもなく、たくさん給料がもらえますから、その環境の良さが気に入ればずっと会社に所属し続けるという形もあります。
他の進路としてエステティシャンから職種を変えるという選択もあります。例えば、自社メーカーの化粧品を販売していて法人・個人向けの営業活動を行っている会社なら、そちらの営業部に移動して、体力を使わずとも売り上げを出すという方法もあります。会社としてもその化粧品や器具の使い方を熟知した経験者のエステティシャンに販売を任せたほうが売れると考えているので、お互いにとってメリットになります。
参考エステティシャンを辞めて職種を変えたい人の相談
新卒で大手エステティックサロンに就職、エステティシャンとして働き、4年目です。エステティックサロンでの仕事は嫌いではありませんが、朝から晩まで一日中マッサージという日も珍しくなく、体力勝負な上、休...
さらに、分店を出せる環境なら会社の力を借りながらサロンオーナーになる道などもあるでしょう。
参考エステサロン店長にならないかオファーを受けた人の投稿
エステサロンの店長になってみないかとオファーをいただき正直悩んでいます。現在、女社長が経営している大手(全国展開)のエステ会社に5年勤めている28歳独身女性です。勤務地は埼玉県です。まだまだ平社員...
エステティシャンを辞めて他職種へ転職したい方へ
求人数が多く転職のしやすさはもちろん、手に職もつけられるエステティシャンという職種ではありますが、退職者が多く転職活動をするエステティシャンも存在しているのも事実です。エステティシャンの転職には2つのパターンがあります。1点目はエステティシャンの職種のまま別のエステに転職したい場合。2点目は、エステティシャン自体を辞めて他職種へ転職したい場合です。
前者の場合には、エステティシャンの求人も多く掲載されている「リジョブ(エステ・エステティシャンの求人・転職・募集)」などの転職サービスで新たな転職先を探すのがいいでしょう。後者の場合には、「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」など、一般的な転職サービスの利用がおすすめです。
総合系転職エージェント | |
人気1位 | リクルートエージェント |
人気2位 | マイナビエージェント |
人気3位 | DODAエージェントサービス |
エステティシャンから他職種の転職先として、多い傾向にあるのが一般企業の一般事務への転職です。
- 一般企業の一般事務などへの転職の事例
激務で体を壊してしまったり、人間関係が上手く築けなかったり、厳しい集客活動や厳しいノルマに耐えられなかったり等、そういった理由でエステティシャンを辞める人がいるのも現実です。安定した生活を求めて一般企業の一般事務に転職したいと考える人もいます。
ですが、志望する職種や業界について未経験の場合には、やはり転職先が限られてしまいます。ですがそのような場合でも、まずは転職エージェントに登録するなどして、転職を諦めないことが大切です。転職エージェントに登録することで、異業種へ転職活動をはじめる心強い一歩が踏み出せるでしょう。
本記事は2018/05/22の情報で、内容はエステティシャンとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。