乳児院とは
乳児院には両親がなんらかの事情で子供を育てられなくなった時に預ける施設のことです。子供たちの年齢も様々ですが、一番多いのは0歳児の赤ちゃんです。そのため、乳児院で働く看護師には看護経験だけでなく、育児経験があるほうが望ましいとしている所が多いです。赤ちゃんは自分で言葉を発せられないため、「泣く」ということでしか感情を表せません。こちらが何を訴えているのかを察してあげなければならないのです。
乳児院での看護師の役割
主な仕事は預けられている乳幼児の健康管理です。身体の異常を早期発見するのが看護師としての役割です。0歳児の内はお世話も含めての管理になりますが、赤ちゃんの場合は自分で体調管理ができないので適切な管理をしなければなりません。
もう少し大きくなって1歳を過ぎると今度は体調を崩しやすくなったり、自分で体調が悪いこともわからない場合があるので、身体が熱いけど元気そうだから大丈夫ではなくしっかりと子供の特徴を理解した上で、看護師の視点からアセスメントしなければなりません。
基本的に医療処置を行う事はなく(応急処置は別)何か異常があれば提携する病院に搬送するといった形になるので、提携する病院との連携も看護師の役割となります。また、書類作成や看護以外の雑務も多いので病院ほどではないにしろ、忙しい職場だと言えるでしょう。看護師として乳児と関わったキャリアなどは役に立つことが多いです。
- 乳児の健康管理になるので産科のキャリアなどが役に立つことも。
乳児院の看護師として求められるもの
上記でも少しお話しましたが、乳児院では赤ちゃんが多いため、看護経験よりも育児経験を優先する所が多いです。勿論看護経験が長ければ長いに越したことはないのですが、経験の浅い方でも大丈夫ということです。
乳児院で働く看護師として不可欠なものは「子供が好きで役に立ちたい」ということです。大人と違って子供はわがままです。そんな時に看護師がイライラしてしまってはこの仕事は勤まりません。子供のわがままを「可愛い」と思える人が向いているのではないでしょうか。
- 看護師として以前に育児経験などが優先して採用されることも。
本記事は2015/03/03の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。