ショートステイとは?
ショートステイとは要支援1以上または要介護1以上で自宅療養をしている方が、一時的に宿泊する施設のことを言います。利用する理由は様々ですが、介護者の気分転換や心身療養のため、冠婚葬祭や何らかの事情で一時的に介護が困難となった場合に利用する方が多いようです。
また、将来的に老人ホームなどに入所する予定のある方などは集団生活に早めに慣れるために利用される方もいます。システム的には保育園の一時保育といった形になります(保育園に宿泊はないですが)。昨今の介護需要の増加に伴いショートステイの利用者は増えてきています。
ショートステイで働く看護師
ショートステイでは毎回利用者が変わるため、介護状況や病状、服薬している薬なども多種多様です。そのため看護師はなるべく多くの知識が必要とされます(といっても薬はどんどん新しい物が開発されていくので全て覚えるのは不可能ですが…)。同僚の介護士に聞かれることも多いようなので、それなりに日々調べなければならないかもしれません。
看護師の仕事としては他の福祉施設同様、利用者の方の健康管理・危機管理となりますが、ショートステイの場合急変時の対応の為に予め利用者の方だけでなく、家族の方からもここ最近の体調や状態はどうだったか、変わったことや気になる事はなかったかなどを情報収集しておく必要があります。どこの施設でも急変の可能性はありますが、全てに共通して看護師はしっかりと利用者の方をアセスメントすることが重要です。
- 看護対象者が随時変わるので臨機応変の対応が必要。
ショートステイの看護師に求められること
どこの職場でも看護師としては当たり前のことですが「利用者の方だけでなく家族の方からも情報収集」という点はショートステイではとても重要となります。普段自宅でどのような生活を送っているのか、家族や介護者の方はどんな対応をし、不安やストレスは感じているかなど細かい情報収集が必要となります。
ショートステイでは少なからず家族や介護者の方のリフレッシュ期間としての役割もあります。そのため家族の方が負担に思っていることはないのかなどを聞き、総合的にアセスメントすることが大切です。ショートステイに入所している人の個々の状況を把握して随時対応できる力が求められます。
- 家族と連携しながら最適な看護を行うことが必要。
本記事は2015/03/03の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。