志望動機は将来の展望と会社の規模に合わせて
エステティシャンになるための志望動機として何がふさわしいということはありません。正直に自分の夢や将来の展望を語るのが一番です。ただし受ける会社の規模に合わせて考える必要はあります。例えば大手サロンの場合は即戦力・即店長候補を求められることがありますから、未経験者の場合は体力に自信があることなどをアピールし、一日も早く店長を目指したいと伝えることが好印象につながります。また、大手サロンの場合は数年に一度は全国転勤があることも視野に入れておかなければいけません。
中小サロンや個人サロンの場合は当然のことながら経験者が優遇されます。他のサロンで勤務経験があり、早いうちに自立を目指している人に向いています。その場合は技術力のアピールと、経営についても学びたいなど独立に関する知識を得られるかどうかの確認のためにも面接時にきちんと話し合っておくことが必要です。
エステ業界は最初に結んだ雇用契約が全てのようなところがありますから、最初にきちんと自分の役職や給与面などを押さえておかなければ、入社後に不満が溜まる要因になりかねません。
- サロンの規模によって志望動機や自己PRをアレンジすることは有効。入社前には希望条件やキャリア形成にミスマッチがないか確認を怠らないこと。
多種多様な人物が集まる場所
エステティシャンへと転職してくる人の境遇は様々です。他のエステサロンから転職してくる経験者から、それまで一般企業に勤めていたまったくの素人まで多種多様な人たちが集まってきます。そしてその大半が女性です。同じエステ業界でも会社によってカラーが違いますし、任せられる仕事も違いますから最初は戸惑うこともあるはずです。
エステティシャンに限ったことではありませんが、郷に入っては郷に従えという言葉の通り、その会社に入ったからには今までの自分の常識と違うことがあってもある程度我慢して従う覚悟が必要です。特にエステ業界は特殊なところがあり、「女の体育会系」などとも呼ばれます。
見た目は華やかでおしとやかそうにしているエステティシャンたちは、厳しい上下関係の下でノルマを抱えて毎月どうにか這い上がろうと必死です。身だしなみや言葉遣いも一般企業とは違った雰囲気があります。それまでエステの世界にまったく関わってこなかった人にとってはカルチャーショックなことも多いかもしれません。そのことがストレスになる場合もありますから、異業種から転職してくる人は特に企業研究・業界研究をよく行ってから入ったほうが身のためです。
- 華やかな雰囲気のエステティシャンの実情は、体育会系に近い雰囲気でノルマ達成のために必死にあがいている。特に未経験者は入念な業界研究が必須。
本記事は2016/03/10の情報で、内容はエステティシャンとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。