リース会社

 

リース業界の市場規模は横ばいが続く

 リース業とは、顧客が求めるサービスをリース会社が代わりに購入し、顧客に賃貸提供するサービスです。レンタルと違って三者間の取引となり、契約期間が長期間にわたることが特徴です。リースは「ファイナンス・リース」と「オペレーティング・リース」の2種類があり、「ファイナンス・リース」の仕組みは下図のようなものです。

 

(出典:東京センチュリー株式会社「ファイナンス・リース」

 

 リース業界の市場規模に関するデータを見てみると、2017年度のリースの取扱高は4兆8,759億円、前年比マイナス2.9%でした。

(出典:公益社団法人リース事業協会「リース統計(2017年度)」

 

 リースの市場規模は1980年代後半から爆発的な伸びを見せ、7兆~8兆円台と大規模な額で推移していましたが、2008年の新リース会計基準適応の影響で取扱高が減少、2012年には震災復興の建設機械等の需要を受けて回復に転じましたが、2014年には再び減少、以降は増減を繰り返しています。

 

 リースの利用設備で最も多いものは情報通信機器(パソコン・コピー機など)で全体の3割ほどを占めますが、2017年度の取扱高は前年から0.3%減少、また全体の1割ほどを占める産業機械もマイナス12%と減少幅が大きくなっています。一方で土木建設機械はプラス22.5%、工作機械がプラス7.2%と好調の兆しを見せていますが、売上高の割合はどちらも全体の数パーセントです。(参考:公益社団法人リース事業協会「リース統計(2017年度)」

 

海外進出の投資額が増加

 リース業界は国内市場の頭打ちが否めず、各社が海外展開に乗り出しています。2012年度の海外の設備投資額は5,185億円でしたが、2017年度は1兆1,761億円と、5年間でほぼ2倍に拡大しています。

 

(出典:公益社団法人リース事業協会「リース統計(2017年度)」

 

 いわゆるリース業界大手企業は既に海外進出を進めており、「オリックス」は海外38の国と地域に753もの拠点を展開、2018年11月6日にはアイルランドの大手航空機リース会社の株式の30%取得を発表しました。「東京センチュリー」も海外37の国と地域に拠点を持ち、11月16日にシンガポールへの子会社設立を発表しています。「三菱UFJリース」、「芙蓉総合リース」もそれぞれ海外拠点を構えています。

 

 また、従来のリース設備に加えて、航空機、医療福祉分野、環境分野、農業支援など、各社がニーズに合わせた多彩なリース分野を開拓しています。

 

リース業界の転職は即戦力採用が目立つ

 転職サイトdodaの調査によると、リース業界の経験がある転職希望者はやや増加しています。一方で求人数は横ばい~減少傾向です。HPでキャリア採用を行っている企業もありますが、先述の通り海外進出に積極的な企業が多いことから、ビジネス英語スキル必須など、ポテンシャル採用よりも即戦力を求める傾向が強いようです。

リース会社の過去8年間のデータ

決算データを公開しているリース会社の過去8年間の売上高、当期純利益、社員数、平均勤続年数の平均値の推移をグラフにしました。

売上高

当期純利益

社員数

平均勤続年数

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