30代女性の転職の成功のポイント【リクルート出身者監修】

ライター:転職ステーション編集部

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 新卒で入社し10年近くが経って30代を迎えたタイミングでは、仕事もできるようになって中堅社員として充実している方もいれば、次のステップを模索している方もいらっしゃるのではないでしょうか。女性は出産・育児などのライフイベントがある点で男性とは異なります。特に30代女性の転職は、出産・育児などの時期と重なりやすい傾向があります。

 

 また、転職しようと考えた場合、経験・未経験でも大きく結果は異なってきます。一般的に未経験への転職は難しいといわれていますが、30代を迎えた女性が未経験の業種や職種に転職することは不可能なのでしょうか?

 

 今回の記事では30代女性をとりまく様々な背景なども踏まえた上で、30代女性が転職を成功させるために必要なポイントをご紹介していきます。30代で転職を考えている女性の方、未経験業種・職種にチャレンジしようと考えている女性の方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

30代の女性転職は「出産・育児」の時期と重複しやすい

 現在日本では晩婚化が進んでいます。その影響により、最近では30代女性が結婚・出産などのライフイベントを迎えるようになってきています。下記は昭和50年以降の第1子出生時の母の平均年齢の年次推移です(出典:「平成28年人口動態統計月報年計(概数)の概況」http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai16/dl/gaikyou28.pdf【厚生労働省】を加工して作成)。

 

 

 上記の表を見ていただくと分かるように、最近では第1子出生時の母の平均年齢が30代を越えてきています。つまり30代の女性は、出産・育児などのライフイベントを迎えて働き方や生き方が変わる転換期となるこのタイミングに転職を検討するようになっているといえるのです。

 

「出産・育児」を経ても離職する人の率は減った

 現代は30代で出産・育児を行う人が多いというのは先述の通りですが、昔と今で異なっていることは「出産前後の就業継続率」です。4大卒が一般的な新卒の条件となり、男女問わず働くのが当たり前になった現代では、出産・育児を経て仕事を辞める人が減ったのです。

 

 過去のデータ推移から見てみます。国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(夫婦調査)」(2016年)によると、特に正社員では69.1%の人が出産後も仕事をしていることがわかります。(出典:「第15回出生動向基本調査(夫婦調査)」http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/NFS15_gaiyou.pdf【国立社会保障・人口問題研究所】を加工して作成)

 

 

 これは政策面の変化も大きく、法改正などにより育児休業制度の対象が広がったことや、妊娠・出産による解雇が禁止されたことなどが背景にあります。社会全体が女性の活躍をサポートする風潮の中で、女性の出産離職率は下がっていると推測できます。

 

30代女性の転職理由はもちろん出産・育児だけではない

 上記のように、30代に出産・育児をする人が多いこと、また出産を経ても仕事を続ける人が多いということで、ライフイベントを迎えて働き方や生き方が変わる転換期として転職する人はいます。

 

 一方で、結婚・出産に関係なく、体力・気力ともに「40才になってもこの働き方を続けるのはちょっと…」と、今後を見据えて働き方を考え直し始める方も多いです。「転職するなら40代よりも、今のうちの方がいいだろう」と転職を決意する方なども多くなってくるため、30代は転職を考える女性がより多くなる時期といえます。

 

 下記は転職ステーションが30代女性に向けて匿名で実施した転職理由アンケートです。

 

 

 全ての30代女性の意見を反映したデータではもちろんありませんが、上記の転職理由を見た時に「出産・育児のために融通の利く仕事を・・・」「時短勤務ができるように・・・」などの理由よりも、キャリアアップやキャリアチェンジに関する理由の方が多いということがわかります。色々な転職理由があるのが30代女性なのです。「35才の壁」などといわれるように年齢を追うにつれて転職活動の壁がどんどん厚く・高くなっていくことも事実ですし、そんな難しい時期を迎えているのが30代の転職と言えるでしょう。

 

未経験業種・職種へ転職するなら「異業種」の方がいい

 上記の転職理由の中で「新しい仕事に挑戦したい」というものがありますが、30代の女性で未経験の業種や職種に挑戦する人もいます。未経験で転職する場合には、業種が異なるのかそれとも職種が異なるのかによって、難易度が大きく異なります。比較的容易なのは異業種の方です。職種未経験となると難易度が非常に上がってきます。業種も職種も未経験という場合、30代での転職はほぼ難しいといえるでしょう。

 

 

 なぜかというと業種も職種も未経験の場合、ほとんど新卒と変わらない状態からスタートすることになるからです。30代で新卒と同じ給料ということはほとんどありませんから、企業にとっては大きなマイナスといえます。さらに30代の場合はこれまでに学んできた仕事のやり方などを捨てられない可能性もありますし、上司が年下ということも考えられます。そう考えると、企業側は「新卒や第二新卒など、あまり癖のついていないまっさらな方を採用した方が教育しやすい」と捉えるのです。

 

 一番難易度が低い異業種同職種へ転職する場合、その業種の特色や商慣習を覚えられれば比較的スムーズに移行できます。しかし、異職種の場合は同業種であっても職種の「仕事のやり方」を一から学んでいくことになるため、その方の「業務へのキャッチアップ能力」や、「自分で知識を得て学ぶ自走力」がかなり必要となってきます。よほど仕事を習得する能力に長けていて「一時期ハードワークをこなしてでも、その転職を成功させたい」というような強い動機がなければ、「今から仕事ができるようになるまでに時間がかかるだろう」と企業側に思われる可能性が高いです。

 

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30代女性の「未経験の転職難易度」を「年齢別」に考える

 未経験転職の話をもう少し続けます。30代は40代に向かう年齢であり「管理職経験や業務経験が即戦力として生かせる」ことが求められる年代です。そのため、前半・半ば・後半で大きく転職できる可能性が変わってきます。

 

<※30代女性の年齢別の転職難易度>

 

  • 30代前半

 30代前半で業種未経験の場合は十分可能性があるといえますし、職種に関してもポテンシャルがあれば採用してもらえる可能性はまだあると考えられます。

 

 もちろん転職理由やポイントを押さえたアピールがうまくできていなければ、未経験の転職は難しくなりますが、一般的な転職活動対策に未経験の分をプラスして行うだけで、比較的面接までスムーズに進める可能性は高いです。30代前半であれば少々難しいと感じられる案件に関しても、チャレンジしてみることをおすすめします。

 

  • 30代半ば

 30代半ばになってくると、未経験職種に関してはかなり厳しくなってくるといえるでしょう。ただ、未経験業種で例を挙げると近しい業種や仕事の進め方が似ている業種などであれば、比較的受け入れられやすいと考えられます。

 

 しかし、志望業種が人気の場合は若い人材がどんどん入ってくるため、「わざわざ30代半ばを採用しなくてもよい」と捉えられてしまう可能性があります。自分の志望業種が新卒に人気かどうかも含めて調査しておくことが重要です。

 

 このタイミングの転職では書類もなかなか通りづらく、かなり長期戦になってくることが想定されます。覚悟して挑みましょう。新卒が着目しない中堅の企業などを狙ってみると、転職可能性のアップが期待できます。

 

  • 30代後半

 30代後半になってくると、未経験職種への転換は非常に難しいといえるでしょう。特に30代後半の場合は、すぐにくる40代も見据えての採用となります。30代で未経験職種に転職した場合、40代になっても管理職になれない可能性が高いです。そう考えると、なかなか採用したいという気持ちになりにくいといえます。

 

 業種に関しては、前職の知見がどれだけ生かせるかによっても大きく異なってきます。ただ、そもそも30代後半向けの求人情報自体がかなり少なくなってきているため、ヘッドハンティングや人脈など周りのものをフルに活用して転職活動を行うことが重要です。それまでどれだけその異業種・異職種の人脈が作れているかによっても、大きく結果が異なってくる可能性が高いです。

 

 

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結婚や子供の有無は「30代女性」の転職にどう影響するか?

 

 次は結婚や子供の有無の話です。30代女性で「独身」「既婚子供なし」「既婚子供あり」という3つのケースで転職への影響も見てみます。男性の場合は独身や既婚、子供のありなしはそう転職に影響がありませんが、女性の場合は独身・既婚と子供がいるかどうかで結果が異なることもあります。

 

 

  • 独身

 女性が独身の場合は結婚して辞めるのではないかという心配や、子供ができた場合などを考えると男性よりも女性の方が採用されにくいという実情はあります。これからの結婚予定や子供の予定など、面接では聞けない点の推測などにより採用ができないというケースも多いのです。

 

 そのため、自分からどのような予定なのかということをアピールすることが必要になるケースもあります。もちろん企業側はそのような理由で採用・不採用を決めてはいけないのですが、実際はそこを懸念して採用しないケースも多いです。そのため自分から伝えなければ、採用自体を見送られる・敬遠されるという可能性も考えられます。

 

  • 既婚子供なし

 男性の場合は既婚で子供なしの場合でも、特に面接で聞かれることもなく、採用の合否に関わることも少ないです。しかし、女性で既婚子供なしの場合、「これから作る予定があるのか」については企業も非常に気にする部分だといえます。

 

 その場合は、どのくらい働いてから子供を作る予定なのか、あるいは子供を作らない予定など、決まっていることでアピールになりそうなポイントを面接で伝えるようにしていきましょう。既婚で子供なしの状態で何も伝えない場合は、これから産休や育休を取るとみなされ、敬遠される可能性もあります。

 

  • 既婚子供あり

 男性はあまり採否に関わりがありませんが、女性の場合は既婚で子供が小さい場合は仕事への影響も大きいと判断されることが多いです。もちろん男女雇用機会均等法で女性であることを理由に断ることはできません。しかし、単に選考に通過できない基準という判断であれば問題はありませんので、書類などの段階で落とされる可能性もあります。この場合は親世帯の補助がどのくらい得られるのか、ご主人が負担してくれる割合などをアピールして、仕事に影響ができるだけ出ない体制を整えていることなどを伝えるのが重要になってくる場合も多いです。

 

 女性が子供を出産するということを考えると、物理的に出勤できない期間がどうしても出てしまいます。また、つわりでの病欠、保育園に入園できずに育休を延長することも。また、もし続けて第2子を産んだ場合は最長で4年程度職場にいない状態ということもあり得ます。これを考えると女性だからと敬遠しているわけではなくても、戦力がいなくなってしまうために採用を渋る企業が多いことは容易に想像できるのではないでしょうか。

 

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30代女性の転職は「トレードオフ」が重要に?

 

 30代女性の転職において、未経験の業種・職種にチャレンジするのであれば、他の条件のどれかあるいはいくつか妥協をしなければならない可能性がありますし、経験がある分野の転職でも、働き方を変えたいのであれば、どこを妥協するのかを想定して転職活動をすることが重要になってきます。いわゆるトレードオフ(※一つを手に入れる代わりに一つを手放すという意味)ということです。

 

 全てが満たされる求人はそうそうありません。すべてを手に入れようと思って活動して行った結果、「転職活動が長期化していつまでたっても転職先が見つからない」という状況にならないために、自分がどこのラインまでなら妥協できるのか、手放せるのかを最初に考えておきましょう。

 

<※トレードオフ候補に挙がる条件項目5つをご紹介>

 

  • 雇用形態

 まず、雇用形態の軸で考えてみます。もちろん転職難易度が高いのは正社員・契約社員・派遣・パートの順番です。ずっと正社員で働いていきたい方はそれでもいいですし、契約社員として正社員に準ずる形で働けて、かつ自分のタイミングで辞められる、契約更新をしないという契約社員を選ぶ方もいます。あるいは派遣という形で子育てや自分のプライベートとバランスを取りたいと考える方、または扶養に入ってパートで働くという働き方もあります。

 

 子供がいる場合はお子さんの手が離れるまで、時短で勤務する必要がある場合も多いです。しかし、お子さんが中学や高校に入ったタイミングになると、自分にもある程度時間の余裕ができてくるため、やりがいを求めて「また仕事をしたい!」とフルタイムに復帰することも考えられるのです。フルタイムで戻るときに自分が希望する業種や職種で復帰することができるように、子供が小さい段階で「パートでも経験を積んでおく」ということや「正社員として転職をして実績を作っておく」などの方法も考えられます。あるいは副業をしながら働く、資格取得するなどを想定すると、派遣などで働いた方が固定した時間内で働けるため便利です。

 

  • 給料・年収

 転職につきものなのがお金の話です。給料が下がるとしてもどのくらいのレベルなのか、どれくらいの期間なのか、安定性があるのかなどによってどこのラインまで下げるかの判断は大きく変わってきます。もちろん企業は生き物ですから、想定通りにいかないことも多いです。

 

 「今後上がる見込みがあるか」についてはまずチェックすることが大切です。今後管理職になることやスペシャリストになることで、金額を上げていくことができるかどうかは考えた方がよいでしょう。年功序列の制度は崩壊しているところが多いのでスキルアップを前提に年収アップが必要ですが、そもそもそういう地盤があるかというのは大事です。お子さんがいる場合は特に教育費などもかかりますから、子供が大きくなるにつれて出費がかさむことが考えられます。そうなると、年収ベースも上げていくことが必要です。独身の場合であっても自分の老後の必要金額を用意しておかなければなりませんから、同様に年収ベースを上げていくことが必要となってくるでしょう。

 

 次に「基本給で生活のベースを支えられるか」というのも、もちろん大事です。経験を積むためにギリギリのラインで勤務をすると考えても、希望年収を下回ってしまった場合、生活できなくなる可能性もあります。そのため、基本給が最低希望年収を下回らないように転職先を選び、基本給まで下がることも想定して、生活を組んでおくことが必要となります。

 

 最後に「雇用がなくならない可能性が高いか」という点です。採用してくれたということだけで転職先を決めないように注意しましょう。まずその会社の将来性をIRや企業が発表している資料、ホームページなどをもとに想定しておくことが重要です。会社が10年で潰れる時代とよくいわれますが、時流を読んで転職活動を行うことは自分の責任で誰の責任でもありません。転職が、自分の人生を左右する出来事だとあらためて認識しておきましょう。ぜひ転職を決定する前に、この分析に対して真剣に取り組んでみてください。

 

  • ワークライフバランス

 ワークライフバランスも転職時には大事になります。「労働時間はどのくらいになる見込みか、定時帰り・時短勤務は可能か、有給・長期休暇の日数はどれくらいか」あたりはチェックしましょう。

 

 例えば未経験転職の場合の労働時間で例を挙げると、その企業の元々の労働時間にプラスして自分で学習する時間を設けなければなりません。そのため、それ以外で自分の時間がどの程度確保できるのか、それは自分が耐えられる範囲なのかなどを想定しておくことが重要になります。もしこれを想定できずに転職した場合、体力的に厳しくなって体調を崩すことや、精神的に追い詰められることも考えられます。自分でどのくらいであれば耐えられそうかを、事前に考えておくことが重要です。

 

 また、長く働く上で大事になるのが休日の確保です。転職してからしばらくは、「平日で業務が終わらず、一時期は休日に出勤して働く」ということも必要になる可能性もあります。一定期間はそうだとしても、その企業自体が休める状態にあるかを調べておくことは非常に重要です。休日といわれているタイミングで本当に休みが取れるのかどうか、有給の取得状況は適正なのか、長期休暇などの休暇日数がどの程度あるのかなども働き続けていくにあたっては非常に重要なポイントとなってきます。

 

  • キャリアアップ

 「業界ナンバーワンの企業で◯◯分野の経験が積める」など、その企業に入ってどのような技術やノウハウ・経験が身に付けられるのかを、把握しておくことは非常に重要です。大企業であっても倒産する可能性のある時代ですから、会社が倒産したとしても自分で身を立てていけるかどうか、それだけの能力が身につくかどうかはよく考えておくことが必要なのです。30代であればこの先40年程度働くことが想定されますが、40年間会社が潰れずにいるかどうかは誰にもわかりません。次に転職することも視野に入れておきましょう。

 

 お子さんがいて時短勤務で働くことになる場合も、出世の道自体が閉ざされていないかを確認しておくことが重要です。スペシャリストではなく管理者として勤務したいと考えているのであれば、時短勤務で管理職になった方がいるかどうかは調べておく必要があります。また、その方の働き方が自分にできるかどうかも、考えてから転職をするようにしましょう。家庭環境や周りのサポートがある状態で働いている方と、そうでない方の場合は自分にかけられる時間も違います。どのような条件下でその努力を行い、管理職を手にしたのかということもよくリサーチしておくことが大切になるのです。

 

  • 職場環境

 職場環境も転職時にはチェックしましょう。「託児所があるか・保育園から近いか・育児に関する理解があるか・同じ環境や年齢の方が多いか・仕事の進め方が合っているか」などは転職活動時にチェックするポイントです。

 

 例えば子育て中の30代女性にとってみれば、託児所があるかなどは大事です。最近では働く女性を応援するということで、企業内や近隣に託児所を作ってワーキングマザーを獲得しようと考える企業も多くなってきています。託児所があれば心配せずに働くことができますし、近くにいれば病気になった際にもすぐ駆けつけられるため安心です。まだまだ託児所を整備している企業は少ないですが、今後は増えていく可能性があるため今はなくてもよいと考えて妥協をする選択も十分検討の余地があるでしょう。

 

 子育てしている方の場合で考えると、周りに独身の女性や男性しかいないという環境だと厳しいです。仮に育児をされている方がいたとしても、「父母やご主人の協力体制が整っている方しかいない」場合など、自分の状況を理解してくれる方が少ない状況では、働き続けることが難しくなっていく可能性があります。育児中ですから時短勤務をすることは当たり前ですが、自分がいない間に誰かが仕事をしてくれていることに罪悪感を持って退職する方も多いです。また、企業内で理解が進んでいないため、うまく仕事の割り振りができずに誰かにしわ寄せがいってしまうということあるのです。理解してもらえる環境を選んで転職することも、長く勤めていくためには非常に重要なファクターとなります。

 

 

30代女性の転職成功のための6ステップ

 

 ここからは、「30代女性の転職成功のための6ステップ」と称して、自分に合った転職先を見つけるコツと手順をご紹介します。未経験・経験問わず、この方法で自分に合った転職先を見つけてみてください。全部で6つのステップがありますので、順を追ってご紹介していきます。

 

 

  • 1.自己分析

 転職活動のスタート地点です。「新卒のときに自己分析したし…」と思う方も多いと思いますが、考え方・適した働き方は今後どんどん変わっていきますから、現時点でしっかり考え直しておくことが重要です。

 

 過去自分が経験したことで一番うれしかったことや一番悔しかったこと、辛かったことなどを思い出してみてください。そこに自分がやりたいこと、やりたくないことが集約されているはずです。「なぜ嫌だと思ったのか」「なぜうれしいと思ったのか」その理由を知れば、あなたのモチベーションやストレスの原因がどこにあるのかを知ることができます。それを知ることができればモチベーションが湧き続ける仕事を選ぶことができますし、体の不調につながるような大きなストレスを受けずに働ける仕事を見つけることができるはずです。

 

 自分のモチベーションやストレスの元を知ることができたら、次に自分の経験の棚卸しをしていきましょう。「過去に経験したことで自分がどのような能力や経験をつけられたのか」「その能力や経験の中で異業種・異職種にまたがって生かせるポイントは何か」ということを抽出してみましょう。

 

  • 2.今後のキャリアプランの設定

 自己分析ができたら、今後のキャリアプランを考えていきましょう。今後どのように働くかによって、会社員として「仕事に求めることがどう変化するのか」を考えてみてください。例えば会社員としてその会社で長く働こうと思うのか、副業も含めて検討するのか、将来起業を目指しているなど、様々な働き方のプランがあります。副業すると考えると副業がOKの会社や時間がフレキシブルであること、あるいは確実に定時で帰れることなどが重要です。自分の計画をきちんと遂行できる条件が揃っているかどうかはよく調べておきましょう。

 

  • 3.転職先に求める項目の抽出、4.項目の優先順位をつける

 上記のように、キャリアプランを考えた上で、転職先に求める項目を抽出していきましょう。最初はバラバラに思いついたものを列挙していくだけでOKです。例えば「年収1000万円を目指したい」「残業が基本ない職場がいい」「フレックス導入の会社がいい」などです。現実的でなくてもかまいませんので、それをカテゴリ別に分けてみてください。このカテゴリの中で優先度合いが高いもの順に並び替えていきましょう。

 

  • 5.当てはまる求人探し

 項目の優先順位が決まったら、当てはまる求人を探しましょう。優先順位で絞り込んでから詳細を見ていくようにすると合致した求人情報を見つけやすいです。最近では転職サイトに載っている情報も絞り込み条件がかなり細くなっており、女性向けの項目も増えてきています。そのような項目を参考にしながら検索をしてみてください。

 

 また自分の志向に合わせて業界別の転職エージェントや、30代以降の年齢に強い転職エージェントなどを選んで登録することも非常に重要です。時間がない中で転職活動をしていかなければなりませんから、効率化を考えて転職エージェントを活用しながら自分にフィットする企業を見つけるようにするのがおすすめです。「自分の希望する業界の人事担当者から、今の自分の経歴はどのように見えているのか」ということや、「自分に適正な年収とはどの程度なのか」など、1人ではわからない情報もエージェントに教えてもらうことができます。

 

  • 6.志望先企業に合わせたアピール項目の調整

 自己分析の結果を、「志望先企業がどのような能力を特に求めているのか」「今の企業戦略でいくと、欲しい人材はどのような人物か」なども考えた上で調整していきましょう。「どのような伝え方のほうが伝わるか」など細かい部分にもこだわって作成し、まずは書類選考を突破できるように努力してみてください。あなたの持っている魅力を最大限伝えることができるよう、まずは将来のキャリアプランについて理解してもらった上で「それを実現するために御社への転職が必要なのだ」ということを伝えるようにしてください。

 

30代女性の転職に関する「その他のアドバイス」

 

  • アドバイス1.内定をもらってから退職する

 まず一番重要と考えられるのが、内定をもらってから退職をするということです。ほぼ確実という場合は少しフライングして退職交渉を行ってもよいですが、実際に退職をしてしまってから転職活動を行うことにならないよう注意してください。

 

 30代女性の場合、家庭との両立などでのデメリットがあることは承知されているかと思いますが、これに加えてブランクができてしまうとさらにマイナス要素が大きくなってしまいます。また、自分自身も焦って転職活動を行ってしまうとじっくり考えられず、とりあえず雇ってくれそうな企業で就職するという考えが出てくる可能性もあります。そのような転職活動を行うとまた転職する必要が出てきてしまうため、長引きがちな未経験の転職活動においては特に注意が必要です。金銭的な問題や精神的な問題で、簡単に転職先を決めないように、落ち着いて転職できる環境を作って転職活動を行うことが鉄則です。

 

 転職前の企業で高い業績を上げている場合や他の方にできない仕事を担っている場合は、退職交渉が非常に難航する可能性があります。その場合は他の退職した先輩などに退職交渉にどのくらい時間がかかったのかということをリサーチしておき、自分の転職活動を逆算して退職交渉を行うことが重要です。また転職先企業にも、退職交渉が難航する見込みを伝えておきましょう。

 

  • アドバイス2.入社日退社日のタイミングには細心の注意を

 転職でトラブルになりやすいことの1つが入社日や退社日を決定するタイミングです。特に入社日が約束できない中で、「おそらくこのくらいになると思います」などの発言をしてしまうとそのつもりで転職先企業が動いてしまう可能性もあります。入社日程の確定はまだできないことと、「引き継ぎにこのくらい時間がかかる」などを伝え、先方との間に捉え違いがないように注意してください。

 

 また退職する際も引き継ぎが十分に行われない中で退職してしまうと、企業との関係性が悪くなる可能性もあります。問題にならないように細心の注意を払って、退社の手続きを行うようにしましょう。

 

  • アドバイス3.新しい職場環境に積極的になじむようにする

 転職先ではその企業・業種・職種などに関して素人ともいえる立場です。さまざまな方とコミュニケーションをとりながら、勉強の手助けをしてもらえるように円滑なコミュニケーションを取れるよう心がけましょう。

 

 人として好かれていればある程度さまざまな情報を教えてもらえますし、好意的にサポートしてくれる可能性もあります。逆にとっつきにくいと感じられてしまうとなかなかうまく周囲とコミュニケーションが取れず、社内になじめないまま仕事を進めることにもなりかねません。自分から積極的に関わっていくことで、仕事を進めやすくなる可能性が高くなるはず。時間を惜しまずにぜひ自分から溶け込む努力をしてみてください。

 

 (※)当記事は転職ステーション編集部がリクルート出身者への取材を元に作成した記事です。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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ライター

転職ステーション編集部

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