異業種への転職でも使える?「トランスファラブルスキル」とは?

ライター:工藤崇

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 ビジネススキルには、大きく分けて「テクニカルスキル」と「トランスファラブルスキル」の2つがあります。

 

 「テクニカルスキル」はその名の通り、専門性のこと。業界知識や資格知識、職種特有のスキルは、このテクニカルスキルに含まれます。専門性というのは特定の業界で強みになるのですが、専門家ばかりが集まる業界の場合、それだけでは逆に「突出した特徴がない人」と捉えられてしまうこともあるでしょうし、これまで携わっていた業界から離れ、新しい業界を目指す方の場合、専門性をアピールすることは難しいかもしれません。

 

 そんな時にアピールできるスキルとして挙げられるのが「トランスファラブルスキル(=移動できるスキル)」です。「トランスファラブルスキル」は、働く上でどんな業界でも重要とされるスキルのことです。トランスファラブルスキルは、「対課題スキル」「対自己スキル」「対人スキル」という3つの領域に分けられます。

 

 今回は「トランスファラブルスキル」に焦点を当てて、それぞれのスキルについて、少し整理していきましょう。

 

3つの「トランスファラブルスキル」

  • (1)対課題スキル

 一言でまとめるならば、「仕事上の課題を発見し、段取りを組みながら適切な方法で解決をはかる能力」のことです。顧客の抱える悩みを解決する、部署内の業務を改善する、社員がより良い環境で働くために必要なものをつくりあげる…仕事をする上で、課題解決をはかる機会は無数に存在します。そして大抵は、同時進行で複数の課題に取り組まなくてはなりません。

 

 課題解決のためのプロセスを把握し、全体を捉えつつ業務に優先順位をつけ、計画的に進めることは、どんな職についていても不可欠な能力だといえます。情報収集力、課題解決力、発想力、計画性、実行力などが必要とされます。

 

  • (2)対自己スキル

 対課題スキルの前提となる能力で、「主体的に課題に取り組み、よりよいパフォーマンスを出すために自分自身をコントロールするスキル」のことです。課題を発見し、段取りを組み立てることができても、それを実行する自分自身が高いパフォーマンスを維持できる状態でなくては意味がありません。

 

 体調や環境の変化で、時にはモチベーションやパフォーマンスが下がってしまうような時、いかに自分を律し、仕事に取り組めるかというのは、新人もベテランも関係なくやるべきことです。自分の感情をコントロールし、最後まで課題に取り組むための自己管理は非常に重要です。自立心や自律性、環境変化に強いストレスマネジメント、やる気を持ち続ける意欲創出力などがこれに含まれます。

 

  • (3)対人スキル

 「仕事で高い成果を出すために、周囲を巻き込んだり利害調整をはかったりしながら、良い人間関係を築いていくスキル」のことです。1人でできる仕事には限界がありますから、仕事を進める上で他者とのコミュニケーションは不可欠です。大きな成果を残すためには、周囲の協力を仰いだり、対立する意見の人に交渉を持ちかけたりして、大勢をまとめあげなくてはなりません。

 

 1つのプロジェクトを進める時もそうですが、同僚との日頃のコミュニケーションや、営業先との打ち合わせでも、対人スキルは大切です。具体的には、コミュニケーション能力、リーダーシップ、協調性、共感力、交渉力などが挙げられます。

 

実際の業務の中で身についていく

 トランスファラブルスキルは、実際の業務を通じて培われます。「課題を見つけ出し、解決策を導き出す能力」「与えられた課題に対し、最大限のパフォーマンスを発揮する能力」「課題解決に向け業務が円滑に進むよう、他者との調整をはかる能力」…仕事を進める上で、どれも大切なスキルです。

 

 ちなみに、業種やポジションによって、重視されるスキルには多少違いがあります。例えばコンサルティング業のように、様々な情報を踏まえ顧客の課題を見つけ解決策を提示することが求められる場合は「対課題スキル」が不可欠ですし、広告代理業のように、多くのステークホルダーと調整をはかりながら案件を進めていくことが求められる場合は「対人スキル」が活かされます。他にもSEのような、目の前の課題に対し最大限の成果物を生み出す立場の場合は「対自己スキル」の高さが求められます。

 

今回の記事のまとめ

 転職活動の際、面接対策で誰しも考えるのが「自分の強み」は何かということです。「あなた自身のことをアピールしてみてください。」と言われたら、皆さんは何と答えますか?

 

 「トランスファラブルスキル」というキーワード、是非頭に入れておいてください。「テクニカルスキル」と異なり異業種への転職でもおおいにアピールできる点です。転職活動を行なう上であらかじめ整理しておけば、面接の際、面接官からの様々な質問に対して軸をぶらさずに回答することに繋がります。

 

ライター

工藤崇丸の内に本社を構えるFP会社の代表取締役社長

「FP会社社長が語るライフプランと転職」シリーズ

CEO写真(2)

 

丸の内に本社を構えるFP会社株式会社FP-MYS代表取締役社長兼CEO。1982年北海道出身。ファイナンシャルプランニング(FP)を通じて、Fintech領域のリテラシーを上げたいとお考えの個人、FP領域を活用してFintechビジネスを開始・発展させたいとする法人のアドバイザーやプロダクトの受注を請け負っている。資格予備校である株式会社TAC出身のため、資格ビジネス、人材キャリアビジネスにも精通。Fintechベンチャー集積拠点Finolab(フィノラボ)入居企業。執筆実績多数。株式会社FP-MYS公式ホームページ(http://fp-mys.com/

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