コミッションビジネスへの転身とファイナンシャルプランニング

ライター:工藤崇

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 「結果」を残せば大きな収入が入ってくるものの、正反対の場合は限りなく「ゼロ」に近いことになる。法人の経営者や個人事業主にとっては当たり前の話ですが、最近は会社員としてもそのような「コミッションビジネス形態」で採用を進める企業が増えているように思います。

 

 この制度は、上手に使えば経営側にも、転職者側にもメリットのある制度です。転職者側は成果を残すと残した分だけ報酬が青天井で上がるため、いわゆる一攫千金を狙うことができますし、経営者側としても社員の頑張りにより会社にお金が入ってくるため、比例して社員にボーナスを払うことは、それほど負担感のあるものではありません(売上が入ってくるまでに何か月かスパンのある場合はありますが)。

 

 ただ、社員の「ファイナンシャルプランニング」という観点から見ると、ひとつ難しいポイントがあります。それは、「いつまでも希望通りにいくものではないということ」です。

 

ライフプランは「ほどほど」がいい?

 転職に際し、特にコミッションビジネスを採用している会社に移る場合は、「ここで稼ぐ(売上を上げる)ことができたら」という希望的観測をもって考えます。それはもちろん立派なことであるし、それくらいの志(野心?)がないとコミッションビジネスで結果を残すことはできません。

 

 ただ、気をつけたいのは、転職後にかかる「自動車を買う」「家を買う」「教育費や老後費用」といったライフプランに、「結果を残した時」で考えてしまうことです。それは言い換えると、ベストの段階から引き算をしていく、ということと直結します。

 

 今月の収支は○○円足りなかったから△△を節約して…。来月も営業がうまく行かず、目標数値に届かなかったから△△を節約して…。このような自転車操業だと、都度ライフプランを下方修正しなければいけないだけではなく、精神的にも滅入ってしまいます。このような状態で、V字回復して当初の目的通りの売上ベースに持っていく「馬力」も、次第に失われてしまうのではないでしょうか。

 

 そこでお勧めするのは、ライフプラン上を「ほどほどにすること」です。

 

ライフプランの収入を「ほどほどにする」とは?

 ライフプランをほどほどにするというのは、具体的に「コミッションの成功報酬が、想定している希望的観測の半分ほどにする」ということです。もちろん各支出、貯蓄、もしものことがあった時に対する予備的資金まで、この収入額で抑えられるようにします。

 

 すると、好成績を出したことによる報酬は、そのまま「計上していないお金」となります。パーッと使ってもよし、当月の売上に計上して費用の負担をなくしてもよし、堅実に次月以降に引き継いでもよし。使い方は自由なお金です。

 

 また、好成績を出したことが誘因となって、次月以降も「もう一度あの思いがしたい」というモチベーションに繋がりやすくもなります。これはモチベーションビジネスをするにあたり、とても歓迎すべき心理状態です。

 

 過度なプレッシャーを排除し、合わせてモチベーションを維持する、コミッションビジネスにおいて目標を「ほどほど」にすることは、このような効果を生むといえます。

 

「資金」計画書を定期的に変える

 大切なポイントは、この「資金」計画書を定期的に変えることです。たとえば好成績が数カ月続いたあと、かかる費用は貯蓄額を「底上げ」すると、それだけ生活のリズムがあがります。まるで、プロ野球選手が1年結果を残し続けて、倍額の年棒を貰う・・・そんな喜びの瞬間にとても似ているのではないでしょうか。

 

 折角なので、そのイベントは家族や子どもたちと一緒に開くのも効果的かもしれません。まるで誕生日パーティのように、1年頑張ってきた結果、これからのステージを切り開く期待感を共有する。ひとりで祝うよりも、喜びは2倍になるはずです。

 

 また、万が一思い通りの結果が残せず、「大減棒」をしなければならないとき。悔しさや悲しみを家族と共有できることは、起死回生のステージに向けて、とても心強い味方になります。ぜひ、毎年毎年右肩上がりの年棒更改を迎えられるよう、頑張りたいものです。

 

今回の記事のまとめ

 コミッションビジネスへの転身とファイナンシャルプランニングへの展開についてまとめました。コミッションビジネスは挑んで成功した人の「成功体験」がどうしても目立ちやすい分、希望的観測を以ってチャレンジしたいものです。

 

 もちろん、そのチャレンジはとても大切な気持ちですし、その志がなければ絶対にコミッションビジネスは成功しません。だからこそ、心の拠り所となり、かつ家族とも共有することになるファイナンシャルプランニングの部分は、少しだけ力を抜き、「ほどほど」を大切にして頂ければと思います。

 

ライター

工藤崇丸の内に本社を構えるFP会社の代表取締役社長

「FP会社社長が語るライフプランと転職」シリーズ

CEO写真(2)

 

丸の内に本社を構えるFP会社株式会社FP-MYS代表取締役社長兼CEO。1982年北海道出身。ファイナンシャルプランニング(FP)を通じて、Fintech領域のリテラシーを上げたいとお考えの個人、FP領域を活用してFintechビジネスを開始・発展させたいとする法人のアドバイザーやプロダクトの受注を請け負っている。資格予備校である株式会社TAC出身のため、資格ビジネス、人材キャリアビジネスにも精通。Fintechベンチャー集積拠点Finolab(フィノラボ)入居企業。執筆実績多数。株式会社FP-MYS公式ホームページ(http://fp-mys.com/

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