転職活動で持病や休職歴をどう伝えればいいか?

ライター:松永大輝

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 転職活動をする人の中には持病をお持ちであったり、休職などで職務経歴にブランクがあったりする方も少なくないのではないでしょうか。

 

 企業側からすればこのような情報はかなりネガティブな印象を抱いてしまいますが、とはいえ転職するためにはこれらについてもしっかりと説明しなければならない場面に出くわすことは避けられません。

 

 そこで今回は、「持病や休職歴がある場合、転職活動でどう伝えればいいか」について解説します。

 

聞かれていなことまであえて言う必要はない

 真面目で正直な人ほど、自分のことを全て知ってほしいと思うが故に履歴書や職務経歴書に持病について詳細に報告する場合が多いです。しかし、履歴書や職務経歴書で持病の有無について必ずしも記載する必要はありません。書いても自分の不利になるだけです。

 

 また、面接でもあくまで「健康状態」に関する質問が出た時に正直に答えればいいのです。自分から印象を悪くする必要はないので、持病があるということは聞かれるまで言わないのも一つの方法です。

 

 もちろん、仕事をする上で周りに必ず配慮してもらう必要がある症状があれば、隠し通して入社しても後々自分の首を締めるだけとなりますから、相談ベースで面接時に伝えてみるのもいいでしょう。

 

休職歴(ブランク)は誤魔化さずに申告する

 休職によりブランクが生じる場合には、履歴書上でごまかすことが不可能なので、ブランクの理由については正直に記載した方がいいでしょう。ただ、その場合でもブランクはあくまで過去のものであって、現在は完治しているということを明記するようにしておきましょう。

 

 ブランクを隠したい一心でその期間を在職していたことにすると「経歴詐称」になってしまうため、後々判明すれば最悪のケースは懲戒解雇になってしまう恐れもあります。休職歴を隠したい気持ちは分かりますが、嘘をついてはまずいのでその点は正直に申告するようにしましょう。

 

 現在の健康状態が仕事をする上で問題ないということがちゃんと伝われば、ブランクがあることが致命的に不利になるわけではないので安心してください。

 

仕事に支障がないことをアピールする

 また、何よりも重要なのは持病や休職歴を持っていたとしても、働く上では何も問題ないことをしっかりとアピールすることです。単に持病がある、休職歴があると言われると企業側としては採用することをためらってしまいますが、元気に働けるということを粘り強く説明することを心がけましょう。

 

 そのためには履歴書に貼る写真や面接での表情を明るく健康的なものにしたり、客観的な証明として主治医から就労に支障がないという内容の診断書を入手したりすることも有効な方法であると言えます。

 

主治医に客観的に証明してもらう

 上記でも少し触れていますが、要するにこれから働く上でパフォーマンスに支障が生じなければ持病があってもブランクがあっても何も問題ない訳です。ただ、本人がいくら「元気です」と言っても信憑性に欠けるのは否めないため、そこは主治医を頼ってみましょう。

 

 本当に現在仕事に支障がないのであれば、主治医に依頼をすれば、「○○の症状はあるが、就労には全く問題なし」というような内容の診断書を書いてくれるはずです。そういった客観的な書類があれば、受け入れる側の企業としても安心して採用に踏み切ることができるでしょう。

 

それでも、仕事に支障が出るのが避けられない場合は・・・

 そもそも元気に働くことが出来ない状態なのであれば、まずその根本原因を取り除くことが必要です。就労に支障があるような状態が継続しているのであれば、障害年金を受給できないか確認してみるのも1つの方法です。

 

 今の自分の状態が障害年金の支給条件に合致するようであれば、一定額の障害年金が国から支給されるため、無理しない範囲(パートタイム・時短勤務など)でワークスタイルを選択することができます。自分が障害年金を受給できるかどうかは最寄りの年金事務所や社会保険労務士に相談してみるといいでしょう。(いずれも初回は無料で相談に乗ってくれるはずです。)

 

 また、障害年金には該当しない場合であってもハローワークなど行政に相談すれば職業訓練制度や職業支援制度などを受けることができます。これらの制度をうまく活用しながらまずは病状を改善させることを第一に考えることが大切です。無理してフルタイムで働いても余計に状態が悪化してしまうことだって考えられますので慎重な選択が必要です。

 

今回の記事のまとめ

 以上、持病や休職歴(ブランク)がある場合の転職活動方法について解説しました。重要なのは、不用意に不利になるような情報を自分から申告しないこと、かといって虚偽の申告は絶対に避けること、働くのが難しい場合は行政に頼ることです。転職活動よりも健康に生きていくことがより重要ですから、自分に合った方法で無理のない範囲で活動を進めていくといいでしょう。

 

ライター

松永大輝社労士資格保有/社労士講座現役講師

「知らずに転職できない法律・お金のハナシ」シリーズ

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早稲田大学在学中の2011年に学習期間6ヶ月で社労士試験に一発合格。合格後は大手社労士事務所に新卒入社し、労働法や社会保険の専門家として上場企業からベンチャー企業まで10社ほどの顧問先を担当。約3年間の勤務後、IT系のベンチャー企業に人事担当者として転職し、新卒・中途採用を中心に人事全般を経験する。また、本業のかたわら社会人2年目から大手通信教育学校の社労士講座非常勤講師として講義やテキスト執筆・校正などを担当。現在は保有する資格を活かしながらフリーランスの人事として複数の企業から採用などの実務を受注するかたわら、講師、Webライターなど幅広く活動中。転職関連の執筆実績多数。
保有資格:社会保険労務士、AFP(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)、産業カウンセラー

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