外資系企業への転職と英語力(条件5:議論に勝てる英語力か?)

ライター:又村紘

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 ここまで四回にわたり、「外資系企業への転職と英語力」ということで、第一条件「相手のメッセージを的確に理解できる英語力か?」、第二条件「自分の考え、意見をしっかり表現できる英語力か?」、第三条件「大量の英語情報をスピーディーに処理できる英語力か?」、第四条件「会議ができる英語力か?」を解説しました。

 

 今回は最終回ということで、第五条件「議論に勝てる英語力か?」をご紹介します。「英語での議論の力を問う質問」をいくつか紹介します。自分があてはまるかどうかを考えながらご一読下さい。

 

(Q1)ビジネスの場面で自分の意志を正確に英語にできますか?

 ご周知のとおり日本の英語教育は暗記中心ですので、決まった文章についてよく覚えていることが大事になりますが、実際のビジネスでは暗記した通りのようにはいきません。自分の頭で考えたことが思った通りに言葉になっていかなければならないのです。

 

 その意味ではグローバルビジネスでは通訳なしに全て自分の考えを当意即妙で英語でコミュニケーションする能力が必要になります。従って外資あるいはグローバルでビジネスをしていこうと思われる方は暗記中心の英語の勉強から離れて、自分の考えをいかに英語で表現できるかの練習に切り替えて、どんなことでも自分の意思を英語で表現できるようになることが大事になります。

 

(Q2)「自分の意見」は持っていますか?

 日本人ビジネスパーソンが指摘されることの一つに、自分の意見を述べずに、「我が社では。。。」と表現したり、「上司に聞いてから。。。」と表現したりして、そこで自分の意見を言えない人が多いという点があります。

 

 集団合議制で動く日本のビジネスでは上司の合意を得なければ何も言えないということもよくわかりますが、一歩グローバルビジネスの中に踏み込んだ途端、そのような態度は受け付けられません。常に「 What is your opinion?」とあなた自身の意見を求められることになります。

 

 この意味では、もしグローバルビジネスで活躍したいとお考えの方は「What is your opinion?」にすぐに対応できるように自分を訓練しておく必要があります。これからの日本ビジネスパーソンは国内用の刀とグローバル用の刀の両方の使い方を訓練していく必要があるでしょう。

 

 日本の会議のように集団合議制で誰かが質疑をすれば良いと考えてだんまりを決めることはグローバルビジネスでは許されません。そこに座っている以上必ず個人として責任を問われることを覚悟して質疑応答をしなければなりません。果してあなたはどこまで実践的にできますか?

 

(Q3)ロジカルに自分の意見を主張できますか?

 まず結論から言わなければ、グローバルでは相手にされません。

 

 日本人の思考表現は基本的には帰納法であり、グローバルの社会では演繹法すなわち「結論が先」ということをよく理解しなければなりません。状況について長々と喋ってから結論に持って行き最後にそれも否定して結論づけるようなこともある日本語ではグローバルビジネスでは信用を失いかねません。

 

 論理的に表現する方法を身につける必要があります。

 

(Q4)一貫性を持って自己主張を展開できますか?

 相手の状況を見て意見を変えていくことはありうることですが、グローバル社会では一貫性のある意見を通すことが大事です。「YES」は「YES」であり、「 No」は「No」なのです。曖昧さは極力なくさなければなりません。

 

 しかしよく言われる日本語の曖昧表現をそのまま英語にしたとしたらビジネスは本当に成功に結びつくでしょうか?私はそうは思いません。今ご自分が表現している内容をそのまま直訳してビジネスを行ったらどういうことになるかをよく考えて英語の表現力を磨いていくべきでしょう。間違って伝わった場合の失敗は誰も責任を取ってくれません。

 

(Q5)相手を説得・納得させることができますか?

 グローバルビジネスの社会ではトランプ大統領の例ではありませんが、相手はかなり強力で頑固で一方的で主張が強いケースが多く見られます。

 

 日本人はあまり自己主張をしない国民性ですから、特に特別な訓練を普段からしていなければなかなか太刀打ちは出来ません。相手は簡単に納得しないのです。特に英語で行う場合は、内容とともに十分な表現力理解力そして説得力が必要になります。

 

(Q6)プレゼンテーションで外国人のトップの了承をとれますか?

 日本のビジネス環境では個人で企業のトップにプレゼンテーションして意思決定をする仕組みを取っている企業はまだ少ないですが、外資系企業の場合は、個人が企業のトップにプレゼンテーションをして意思決定をしてもらうケースも多いです。その意味ではスタイルが違うことになりますので、それなりのトレーニングを普段からしていく必要があると思います。

 

 

この記事のまとめ

 今回の記事で「外資系企業への転職と英語力」の五回のシリーズが終了になります。まだお読みでない記事がある方は是非ご一読いただければ幸いです。

 

 

 グローバルでビジネスを遂行していくためには世界中にどんなすごいビジネスパーソンがいるか考えがつきません。グローバルの世界で日本人がビジネスで成功を収めるためには、徹底的に人生をかけてトレーニングをしていく覚悟が必要です。

 

 今の日本では私が述べたことを満足にできる人材はかなり限られていると思います。しかしもしこのような人材がこの日本で育っていかなければ、これからの日本を誰が支えるのでしょうか?一人でも多く手を上げていただきグローバルに通用する人材に育っていただきたいと強く念じております。グローバル企業に潜り込み、相手の土俵の中で勝負をしていきながら自分を鍛え抜いていく覚悟のある人材が一人でも誕生することを願っております。

 

ライター

又村紘人事管理職歴20年のキャリアで自身の書籍も多数

元面接官が明かす「絶対に採用面接に成功する為の準備術」シリーズ

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現在:有限会社ヒューマンマネジメント研究所 代表取締役社長

経歴:日本アイビーエムに在籍中本社採用センター統括責任者として数千人の採用を指揮、全数確保の原動力になる。その後スカウトされ BMWジャパン初代人事部長(ドイツ)、日本サンマイクロシステムズ取締役総務本部長(アメリカ)、エアーリキード(株)人材部長(フランス)デル ジャパン 初代人事ディレクター等を歴任採用の最終責任者として活躍。その後世界に通用するビジネスパーソン育成を目標に特にディベート、プレゼンテーション、会議術、リーダーシップ、マネジメント能力強化研修講師としての活動に20年ほど従事、参加者は数万人を超え、現在も現役で活動中。自身のグローバル企業における人事管理職としての多様な経験と自身の転職キャリア形成体験,様々な企業での研修講師としての体験からできる限り現場に近いアドバイスを目標に転職成功のためのコラムを提供する。

(著書

敵を味方に変える人間術 (東洋経済新報社)

人生リエンジニアリングのすすめ(日新報道)

男の知的武装術(太陽企画出版)

転機を飛躍に変える70の法則(講談社)

英会話この順番でやればムリなく話せる(三笠書房)

究極の自己アピール術『あぼひなまの法則』(日新報道)

(訳書

願望は必ず達成できる。ロバート・シュラー著(PHP研究所)

成功の時は今(日本教文社)ジャック・アディントン著

人生が面白くなる心理学(日本教文社)ジャック・アディントン

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