外資系企業への転職と英語力(条件4:会議ができる英語力か?)

ライター:又村紘

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 ここまで三回にわたり、「外資系企業への転職と英語力」ということで、第一条件「相手のメッセージを的確に理解できる英語力か?」、第二条件「自分の考え、意見をしっかり表現できる英語力か?」、第三条件「大量の英語情報をスピーディーに処理できる英語力か?」を解説しました。

 

 今回は第四回ということで、第四条件「会議ができる英語力か?」についてご紹介します。

 

英語で議論をして意思決定をさせるレベルの英語力が不可欠

 外資における会議は当然ながら英語で行われると考えるべきです。営業活動にしても、生産活動にしても、サービスにしても、活動状況を会議で英語で発表し、議論をし、意思決定をしなければなりません。

 

 グローバルビジネスの世界では英語は当然の能力になりますが、ここで求められる英語力は単に英語が話せる能力ではありません。問題を整理し、自己の見解をまとめ、プレゼンテーションをして、議論をし、ディベートをし、参加者の納得、合意を得て、最終的意思決定にまで繋げていかなければならないのです。日本人だけで構成されている組織でもこれだけのステップやプロセスをスムーズに進めていくにはかなりの力量が必要となりますが、グローバルビジネス遂行の中で英語を使ってこれらのことをスムーズに進行させるにはかなりの能力が要求されます。

 

 アメリカ人で英語が喋れればビジネスができるかといえば、誰でもがビジネスで優秀な実績を出せると言えないことはおわかりでしょう。それは日本語が素晴らしい日本人でも日本で必ずしも素晴らしいビジネスができるとは限らないということと同じです。

 

 英語力は必要条件ですがビジネスを成功させるためには十分条件ではないのです。英語環境で業務をしていくのは当然ですが、同時に英語環境でのビジネス経験をできる限り積んでいかなければ、グローバルビジネスの世界では英語を使った実践的なビジネス遂行能力は磨けないのです。外国人が参加している会議では当然ながら英語で発表し、議論をして、意思決定をさせるレベルの英語力が不可欠なのです。

 

「自分の意見」がはっきりしていなければいけない

 グローバルビジネスで活躍するには何が必要かというと、もちろん1つではないですが、やはり「自分の意見考え方をしっかり持っているか」ということは大切です。そこでは「我が社では。。。。」はありません。「すみません、上司に聞いてからお答えいたします」では答えになりません。グローバルの会議ではあなたが参加者であれば、あなたに個人としての責任を追及してきます。後ろには誰もいないと思ってください。あなたの見解が全てを代表しているのです。

 

 したがってグローバルビジネスに参加していきたい方は、普段から”What is your opinion?”という質問に対してどんなことに対しても即答で英語で「My opinion is…….」と答える用意ができていなければいけません。曖昧な傾向の強い日本人が最も苦手としていることの1つです。

 

 これからの日本人ビジネスパーソンは、日本企業そのものが今後グローバルビジネス環境下で否応なく活動していかなければいけないことになりますが、少なくともこの「”What is your opinion?”」 「My opinion is…….」のトレーニングを日常でトレーニングをしていくことをお勧めいたします。もちろん日本語でも「自分の意見」を持っていなければ英語で表現することも無理でしょう。その前提として「自分の頭」で「じっくりと考えて」「自分の考えや意見をまとめる」トレーニングが必須となってきます。

 

<※私の体験談>

 

 私が外資で人事幹部として活動している頃、電話会議をした時の話です。数人が話をした時にどんなことになるかをお話ししますと、もし自分が電話で全く発言しなければ相手には顔が全く見えないまま受話器を握っているだけですので、全く存在は確認されないことになります。実際の会議に参加しても、そこに自分自身が会議に参加している時に一言も言えなければ参加したことにはなりません。存在の意味がないのです。

 

 日本では、そこにいれば一応参加したことになりますが、グローバルビジネスの世界では許されません。しかし特に日本人は学校でも社会に出ても、自己表現のトレーニングをしている人は少なく、英語の世界に入っても、たとえ英語が話せる能力が一人前にあっても、自分の意見を会議で述べるレベルの英語まで鍛え上げている人材はまだまだ少ないと言えます。その意味でこのレベルまで鍛え上げた人のお給料が高くなるは当然だと私は感じます。

 

 

この記事のまとめ

 グローバルビジネスでは会議の基本は「意思決定」にあります。そして「意思決定」を求める「プレゼンテーション」次第で重要な意思決定や方向性が決まります。そういった意味で、自分の意見をもって会議に参加し、組織の意思決定に寄与できるかは非常に重要な英語力のポイントになってきます。

 

 次回は本シリーズの最終回です。「第五条件:議論に勝てる英語力か?」についてご説明します。転職は転職の合格そして入社してから第1日目からの心構えが重要です。過去の記事を含め、ご覧いただけましたらありがたく存じます。ご成功を祈っております。

 

ライター

又村紘人事管理職歴20年のキャリアで自身の書籍も多数

元面接官が明かす「絶対に採用面接に成功する為の準備術」シリーズ

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現在:有限会社ヒューマンマネジメント研究所 代表取締役社長

経歴:日本アイビーエムに在籍中本社採用センター統括責任者として数千人の採用を指揮、全数確保の原動力になる。その後スカウトされ BMWジャパン初代人事部長(ドイツ)、日本サンマイクロシステムズ取締役総務本部長(アメリカ)、エアーリキード(株)人材部長(フランス)デル ジャパン 初代人事ディレクター等を歴任採用の最終責任者として活躍。その後世界に通用するビジネスパーソン育成を目標に特にディベート、プレゼンテーション、会議術、リーダーシップ、マネジメント能力強化研修講師としての活動に20年ほど従事、参加者は数万人を超え、現在も現役で活動中。自身のグローバル企業における人事管理職としての多様な経験と自身の転職キャリア形成体験,様々な企業での研修講師としての体験からできる限り現場に近いアドバイスを目標に転職成功のためのコラムを提供する。

(著書

敵を味方に変える人間術 (東洋経済新報社)

人生リエンジニアリングのすすめ(日新報道)

男の知的武装術(太陽企画出版)

転機を飛躍に変える70の法則(講談社)

英会話この順番でやればムリなく話せる(三笠書房)

究極の自己アピール術『あぼひなまの法則』(日新報道)

(訳書

願望は必ず達成できる。ロバート・シュラー著(PHP研究所)

成功の時は今(日本教文社)ジャック・アディントン著

人生が面白くなる心理学(日本教文社)ジャック・アディントン

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