外資系企業への転職と英語力(条件2:自分の考え、意見をしっかり表現できる英語力か?)

ライター:又村紘

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 今回は外資系企業への転職と英語力:第一条件「相手のメッセージを的確に理解できる英語力か?」に続いて、第二条件「自分の考え、意見をしっかり表現できる英語力か?」についてご説明いたします。今回は私の体験談からです。

 

<※私の体験談>

 

 以前の記事でもお話いたしましたが、私はアメリカを本社に持つI社という100%外資に入社してから20年ほど勤務した後に、ドイツのB社、フランスのA社、そしてアメリカのS社とD社で人事の幹部を務めました。

 

 当時私は、「これからは世界そしてビジネスはグローバルになる」と考え、多様なグローバルビジネスの中で日本人はどのようにして活躍すべきかを模索するために、国が違い産業も違う企業をあえて選び、グローバルの中での人事を基軸にして仕事をしてきました。そして各々の企業で採用活動を行ってきましたが、採用にあたり、大変な苦労をしました。特に私が担当した頃の外資が日本で事業を始めたばかりの創業企業であったこともあり、入社してくる社員への期待値は普通ではなく、一人一人にかなりの責任と能力が求められたのです。

 

 D社では私が初代の人事ディレクターとして採用されたため、当時なんとか数十人で始めた日本支社の毎日の活動は大変でした。人事は三人で遂行しましたが、必要であればアメリカに飛び直接本社の幹部と打ち合わせになりました。創業者はよく日本に来て我々と会議をして、業務を執行しました。その時のコミュニケーションは日本人だからといって何の区別もありませんでした。

 

 グローバルビジネスの世界では「日本人だからわかりません」というセリフは許されません。問題について的確に理解し、スピーディーに問題解決の為のステップを考え出しアクションを取っていかなければなりません、営業も、生産も、顧客サービスも、人事も、経営も、全ての担当者が直接本社と連携しながら先に進まなければいけないのです。

 

 このような環境であなたは業務を遂行できますか?もちろん外資でもすでに安定期に入っている企業も多く、私のようなことは今や関係ないことだとおっしゃる方もいると思いますが、私は特に幹部になればなるほど、今でも外資では環境はそれほど変わっていないと思います。グローバルビジネスの中では多国籍の優秀なビジネスパーソンとクルーを組んで目標を達成しなければいけません。ちょうどサッカーで多国籍のプロの選手がそれぞれのプロの力を最高に発揮しながら、チームとしての最高の結果を出さなければいけない状況と似ているのかもしれません。

 

 ここで大事なことは、外資系企業では「十分な英語力」を前提として「自分の考えや意見をしっかり表現できる」ことが求められるということです。

 

 

沈黙しているものは退場しなさい

 日本の企業の会議では会議中眠っていたり発言が一言もなかったり、何ひとつ決まらなくても一応会議になっているという状況がありますが、グローバルビジネスの現場では「沈黙しているも者は退場しなさい」ということになります。要するに意見を言わない人は無能者扱いを受けるわけです。世界中のビジネスパーソンが集まっている中ではあなたの事を事前に知っている人はほとんどいないわけです。

 

 転職が日常的に行われる「外資系企業」では、新卒で入社して以来長期間にわたって一緒に仕事をしてきた仲間がそうはいません。そこには複数の国から集まったお互いに良く知らない個人個人が会議をしているだけだとうことを良く理解するべきです。

 

 喋らなければ存在はないのです。それも英語で自分の考えをしっかり持って喋り、英語で確実に即座に相手を納得させなければならないのです。日本のビジネス環境とは真逆の世界がそこにあるのです。日本人が一番苦手にしている人前での表現力、そして自分の意見を表明すること、そしてそれを英語で表現し、英語で周囲を納得させる力が求められるのです。

 

英語で自分自身の意見を述べて周囲を納得させられるか?

 グローバルビジネスの中ではポジションでものを言ってもその内容に問題があればそのポジションにいられなくなります。ポジションの力で強引に業務を進めれば必ずや反発を招き指示を失い結果的にそのポジションを去らなければならなくなります。

 

 まずは自分の意見をしっかり持っていることがまず非常に大事で、日本人ビジネスパーソンは特にこの点が求められますが、グローバルビジネスの環境の中ではその意見を世界の関係者に納得させなければならないのです。英語はあくまでも言葉であって、内容は別です。英語ができても中身が説得力のない内容であれば意味がありません。その意味で世界のグローバルビジネスの中で活躍するには相当の覚悟と絶え間ない勉強が必要になってきます。

 

 ここで自分自身を確認してください。言語として英語ができるだけではダメなのです。「自分の考え、意見をしっかり表現できる英語力か?」が大事なのです。

 

 

この記事のまとめ

 外資系企業では日本人ということでのハンディキャップはくれないことをまずは理解しましょう。そして「沈黙しているものは退場」「英語で自分自身の意見を述べて周囲を納得させられる力が必要」 ということは強く意識しましょう。

 

 次回は「外資系企業への転職と英語力(条件3:大量の英語情報をスピーディーに処理する英語力か?) 」についてご説明いたします。ご期待ください。また今までの私の記事も合わせてご覧いただけましたらありがたく存じます。ありがとうございました。

 

ライター

又村紘人事管理職歴20年のキャリアで自身の書籍も多数

元面接官が明かす「絶対に採用面接に成功する為の準備術」シリーズ

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現在:有限会社ヒューマンマネジメント研究所 代表取締役社長

経歴:日本アイビーエムに在籍中本社採用センター統括責任者として数千人の採用を指揮、全数確保の原動力になる。その後スカウトされ BMWジャパン初代人事部長(ドイツ)、日本サンマイクロシステムズ取締役総務本部長(アメリカ)、エアーリキード(株)人材部長(フランス)デル ジャパン 初代人事ディレクター等を歴任採用の最終責任者として活躍。その後世界に通用するビジネスパーソン育成を目標に特にディベート、プレゼンテーション、会議術、リーダーシップ、マネジメント能力強化研修講師としての活動に20年ほど従事、参加者は数万人を超え、現在も現役で活動中。自身のグローバル企業における人事管理職としての多様な経験と自身の転職キャリア形成体験,様々な企業での研修講師としての体験からできる限り現場に近いアドバイスを目標に転職成功のためのコラムを提供する。

(著書

敵を味方に変える人間術 (東洋経済新報社)

人生リエンジニアリングのすすめ(日新報道)

男の知的武装術(太陽企画出版)

転機を飛躍に変える70の法則(講談社)

英会話この順番でやればムリなく話せる(三笠書房)

究極の自己アピール術『あぼひなまの法則』(日新報道)

(訳書

願望は必ず達成できる。ロバート・シュラー著(PHP研究所)

成功の時は今(日本教文社)ジャック・アディントン著

人生が面白くなる心理学(日本教文社)ジャック・アディントン

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