外資系企業への転職と英語力(条件1:相手のメッセージを的確に理解できる英語力か?)

ライター:又村紘

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 今回から「外資系企業への転職と英語力」ということで、外資系への転職時の5つの英語力に関する条件をまとめていきます。

 

 今回は5つの条件のうちの第一条件「グローバルビジネス環境で相手のメッセージを的確に理解できる英語力か?」 についてご説明します。

 

TOEICだけではビジネスで通用する英語とは判断できない

 私は(すでに別の記事でご説明してきましたが)、外資で30年その間、英語を必須言語としてビジネスを行ってきました。とにかく常に現場でぶっつけ本番で叩き上げ英語で孤軍奮闘してきました。英会話らしきものを勉強した時期は大学時代ESS(ENGLISH SPEAKING SOCIETY英語会:英語部のようなもの)のリーダーとしてほぼ4年間格闘しただけで後は実践を通じて英語を身につけてきました。

 

 ちなみに私も以前TOEICを受験しましたが、900点弱でした。ここで申し上げたいのは、 TOEICでたとえ満点が取れても、必ずしも実践的なグローバルの英語の世界で実際に業務をこなせる保証はないということです。なぜならばTOEICは基本的には一般的なビジネス会話がよく理解出来るための基礎能力のテストだからです。必要条件の一つですが十分条件にはなりません。

 

 現場で鍛えた人が、その上でTOEICの勉強をして受験して獲得した点数であれば、現場の体験を基本にして取れた点数ですから、立派に通用するレベルと判断してよいいでしょうが、おそらくTOEICで満点が取れる方でも実際にグローバルのビジネスにそのまま立ち向かって、適切な業務や交渉、意思決定ができるかどうか疑問が残ります。

 

 従って、もしグローバルビジネスで実力を発揮し、活躍されたいと真剣に思う方は、現時点からTOEICや英検資格取得だけでなく、実践的なグローバルビジネスに早く入り込み、英語で業務体験を積み、あくまでも業務を通して、実践的英語力の力を積み上げていく必要があると考えます。

 

<※私の体験談>

 

 例えば一つ例を挙げると、私はドイツ、アメリカ、フランスの外資日本法人の人事の責任者として入社しましたが、各会社で任務として日本法人の人事制度を作ることになりました。その時はまず本国で実施されている人事制度の内容を十分に理解しなければ何も始まらない状況でした。

 

 アメリカ企業であればアメリカ側の人事制度の分厚い資料を英文で取り寄せて、自分の英語能力でできる限り早く理解しなければなりません。アメリカ本社から送られてくる依頼内容、アメリカの人事システムに関するかなり詳細な英語情報を即座に理解した上で、日本側としてそのシステム通りにやるべきか、日本独特のシステムを構築しなければなりません。

 

 そして本国の了解を取るためにすべて資料を英語で作成し、制度確立のためにプロセスを進めていかなければならないのです。それだけでなくもしやり取りが始まったらEMAILなりを通して即座に専門的見解を英語でやり取りをしていかなければならないのです。

 

 

 果たして英検一級の試験に合格したとかTOEICで満点を取ったからといって、入社後すぐに上記のような仕事をこなすことができるでしょうか?私は毎日のようにこのようなことを要求される現場で業務をこなさざるをえませんでした。

 

 任務遂行プロセスにあたり、まず相手の言いたいことを理解できるかどうかは、かなりの実践的語学力と専門的理解力が必要になってきます。もちろん人事部門だけでなく、マーケティング部門でも、経理財務部門でも、営業政策部門でも、本国本社や本国関連部門等と対等に英語でのやりとりを行うことが求められます。

 

実践で鍛えなければ使える英語は身につかない

 もちろんTOEICである一定の点数を取れた方ならば、スムーズに現場での仕事に対応できる人もいると思いますが、私の体験から、やはりグローバルで実践的に活躍できるようになるためには、とにかく常日頃からあらゆる場面で、実践的に英語を使い、喋り、読み、書き、聞き、考え、ビジネスレベルでの総合的英語力向上に向けて努力する必要があります。

 

 単に英検やTOEICで良い点を取れば実際の業務がこなせるとは思わないでほしいということをお分かりいただきたいと思います。もちろん必要条件にはなりますが決して十分条件にはならないのです。

 

 私は数十年、実践の場で実践的に業務を英語でこなしながら英語を習熟してきました。そしてあえてアメリカ、ドイツ、フランスの企業に転職して、どんな国のビジネスでも英語で処理できるように努力してきました。まさに実践で鍛えなければ使える英語は身につかない」のです。

 

 

この記事のまとめ

 私は一人でも多くの日本人がネイティブのビジネスパーソンと対等にビジネス英語で勝負ができる人になって頂きたいと思い、できる限り現場レベルでの状況をご説明しています。

 

 これから五回のシリーズで、グローバルビジネスの中で実践的にあらゆる国籍人種のビジネスパーソンとビジネスができる人材になるためにはどのような能力が必要になるかを、私のささやかな体験からご説明致したく思っております。お役に立てましたら幸甚でございます。ご成功を祈っております。

 

ライター

又村紘人事管理職歴20年のキャリアで自身の書籍も多数

元面接官が明かす「絶対に採用面接に成功する為の準備術」シリーズ

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現在:有限会社ヒューマンマネジメント研究所 代表取締役社長

経歴:日本アイビーエムに在籍中本社採用センター統括責任者として数千人の採用を指揮、全数確保の原動力になる。その後スカウトされ BMWジャパン初代人事部長(ドイツ)、日本サンマイクロシステムズ取締役総務本部長(アメリカ)、エアーリキード(株)人材部長(フランス)デル ジャパン 初代人事ディレクター等を歴任採用の最終責任者として活躍。その後世界に通用するビジネスパーソン育成を目標に特にディベート、プレゼンテーション、会議術、リーダーシップ、マネジメント能力強化研修講師としての活動に20年ほど従事、参加者は数万人を超え、現在も現役で活動中。自身のグローバル企業における人事管理職としての多様な経験と自身の転職キャリア形成体験,様々な企業での研修講師としての体験からできる限り現場に近いアドバイスを目標に転職成功のためのコラムを提供する。

(著書

敵を味方に変える人間術 (東洋経済新報社)

人生リエンジニアリングのすすめ(日新報道)

男の知的武装術(太陽企画出版)

転機を飛躍に変える70の法則(講談社)

英会話この順番でやればムリなく話せる(三笠書房)

究極の自己アピール術『あぼひなまの法則』(日新報道)

(訳書

願望は必ず達成できる。ロバート・シュラー著(PHP研究所)

成功の時は今(日本教文社)ジャック・アディントン著

人生が面白くなる心理学(日本教文社)ジャック・アディントン

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