転職したら会社の近くにすむべきか?FP視点から見た分析

ライター:工藤崇

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 突然ですが、「通勤時間」をお金に換えるとどれくらいの価値になるか、考えたことがあるでしょうか。

 

 昔から日本には「時は金なり」という格言があります(Time is moneyというくらいなので、日本伝来ではないのかもしれませんが)、会社員の方に話を聞くと、この考え方は大きく二分されます。

 

 今回はこの「通勤時間」を、FP(ファイナンシャルプランナー)目線から考えてみることにしましょう。

 

会社と自宅が「遠い方がいい」という人の理由

 まずは筆者もそうですが、会社と自宅が「遠い方がいい」という人は、主に以下のような理由を述べます。(なお、ここでいう遠いとは、概ね1時間から1時間半以内くらいのイメージをしています。新幹線通勤や飛行機通勤などはさすがに感覚がずれてくるので除外しましょう。)

 

  • 休みの日などに会社のことを考えなくていい。
  • 残業や休日出社などで声がかかりにくい(近い人と比較して)
  • (会社が都市部にあることが多いため)住居費が廉価
  • 自宅が郊外にある(ことが多い)ため、教育施設や公園が(一般的に)多い

 平日の仕事は仕事、休日は休日と区分して、「会社のことを考えなくてもいい時間」により高い価値を見出す考え方です。

 

 住居費や家賃など、1回や2回ならそれほど負担にはならないものも、半年間や1年間と蓄積すると家計にとって負担感が増します。郊外ならば一般的に、それらの金額は比較的安く済みます。

 

会社と自宅が「近い方がいい」という人の理由

 一方で、会社と自宅が「近い方がいい」という人は、このような理由を挙げる人が多いです。

 

  • 通勤・帰宅が楽(満員電車に乗車しなくてもいい)
  • 大雨・大雪時や緊急事態の出勤対応が容易い
  • 朝や夜の自由時間が確保できる

 「会社と自宅が近い方がいい」と考える方の、最大の理由はやはり通勤ラッシュでしょう。朝と夜と、1日2回も満員電車に乗ることで、会社に着く頃には疲れ果て、そこから仕事で良いパフォーマンスを出せるかというとなかなか難しいという意見です。

 

 また、大雨や大雪、または会社ごとに発生する緊急事態への対応についても、会社が近いと対応しやすいものです。

 

 マスコミ業界において、新聞記者やテレビの報道記者は「会社の近くに住むように」という指示があると言います。また会社員ではありませんが、会社の社長がセキュリティ面から会社の近くに住むことが多いというのも納得できる話です。

 

 筆者の知り合いは、「通勤時間に経済的価値をまったく感じないので会社と同じ最寄り駅エリアに必ず住む」という振り切れた猛者もいます。

 

通勤時間は「目には見えない経費」

 転職したなら会社の近くに住むべきか、それとも遠くに住むべきか。特に勤務地の変わる場合などは、この選択をする必要があります。

 

 FP視点から見て、通勤時間は「目に見えない経費」ということができます。多くの会社では交通費は会社負担となっているため、社員に対しての経済的な負担感はありません。そのため、長い通勤時間が生む体力的な疲労、精神的な疲れを「いくらに計上するのか」、これは会社員の方それぞれの価値観次第ということができるでしょう。

 

 仮にこの交通費がないと考えると、「どれくらいのお金を浮かすことができるのか」を考えます。もちろん疲労感や朝早く起きる体力などはお金で測ることが難しいため価値観次第になりますが、その金額を概算ながらも算定してみましょう。

 

 そのうえで、浮かせることのできたお金が前項までの「家賃の違い」「(満員電車による)疲労感の違い」「郊外の自然のなかで過ごせる時間価値(これは場所にもよります)」と等価比較して、どちらを重視するかを決めるようにしましょう。

 

  • 家賃の違いなどは見える経費のため、見えない経費を可能な限り顕在化してシーソーで比べる。そうして通勤時間の金銭的比較が出来てくると、転職をきっかけとして、会社の近くに住むべきかどうかの答えが出てくる。

 

今回の記事のまとめ

 今回の記事はいかがでしたか?上記のように仕事と通勤時間・通勤労力は切っても切れない関係にあります。

 

 ただ最近は時代の流れとして、転職しても受け持つ仕事の内容によって、「自宅が会社を兼ねる時代」を感じることがあります。

 

 社内会議ならばskypeがあり、会社仲間とのコミュニケーションならChatがあり、文章のやり取りならGoogleDocumentがある。これまでは会社に行かなければできない業務が自宅で、若しくは喫茶店など会社意外の場所で取り組めるように変わっています。

 

 数年後には、そもそも通勤時間や交通費という考えがなくなり、転職したときも「なぜ会社の近くに越してくる必要があるの」という時代になっているのかもしれません。

 

 もしくは現在、副業が次々と認められているように、1社に絞って仕事をすることが最早不自然になっているのかもしれません。そんな、時代の趨勢もキャッチアップしながら、通勤の「価値」を考えるようにしていきましょう。

 

ライター

工藤崇丸の内に本社を構えるFP会社の代表取締役社長

「FP会社社長が語るライフプランと転職」シリーズ

CEO写真(2)

 

丸の内に本社を構えるFP会社株式会社FP-MYS代表取締役社長兼CEO。1982年北海道出身。ファイナンシャルプランニング(FP)を通じて、Fintech領域のリテラシーを上げたいとお考えの個人、FP領域を活用してFintechビジネスを開始・発展させたいとする法人のアドバイザーやプロダクトの受注を請け負っている。資格予備校である株式会社TAC出身のため、資格ビジネス、人材キャリアビジネスにも精通。Fintechベンチャー集積拠点Finolab(フィノラボ)入居企業。執筆実績多数。株式会社FP-MYS公式ホームページ(http://fp-mys.com/

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