現役の採用責任者が語る女性の転職活動と子育ての話

ライター:菊本健司

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 今回は女性の転職・キャリアアップについて、特にお子さんをお持ちの方向けの話をしたいと思います。もし今お子さんがいらっしゃらない女性の方も将来を想像してご一読頂ければ幸いです。

 

「小さなお子さんがいますが仕事は大丈夫ですか?」

 ではまず1つ女性の皆さんに質問です。あなたならもし転職面接で「小さなお子さんがいますが仕事は大丈夫ですか?」と質問されたらどう答えますか?

 

 この質問は、子供がいる女性に対して面接時によく企業側がする質問ですが、真面目に厳密に考え過ぎて、答えに窮してしまったり・焦ってしまって返答があらぬ方向にいってしまう方も少なくありません。この質問へのアプローチについて以下でご紹介してみたいと思います。

 

まずはこの質問の意図を考えよう

 この質問の意図を話す前に、採用面接に呼ばれるという事は「採用を前提にしている」という事を是非、忘れないでください。新卒の採用面接なら応募人数も多いですので「落とすことも視野に入れた面接」という事もあるかもしれませんが転職・キャリアアップの採用面接に関しては、あなたに興味がない限り呼ばれることはまずありません。この認識を強く持って下さい。面接官はわざわざあなたを呼び出して嫌味たっぷりの質問をして、あなたを苦しめ落そうと考えているわけでは決してありません。

 

 さて、「小さなお子さんがいますが仕事は大丈夫ですか?」という質問の意図についてですが、企業側は「緊急な欠勤はなるべく避けてほしい」という本音をベースに以下のような点を確認しようとしていると考えて下さい。

 

■子供が急に体調不良になった時対応できるサポート体制が出来ているか

■外部の活用も含めて緊急対応時のサポート体制を考えようという意思があるか

■社員としてフルタイム(残業を含む)の勤務に対応できそうか

■仕事と育児に関する考え方

■チーム(他のスタッフ)への配慮する気持ちとコミュニケーション

■ストレスや緊急リスクに対するアプローチ

 

この質問に対して取るべきアプローチ方法

 まず、この質問に困ってしまわれる方は、働きたい(この会社に入社したい)という思いが先行してしまっているからか、この質問を厳密にとらえてしまい100%以上出来る事を保証しないといけない回答ではないとダメなのではと考えてしまわれがちです。でも実はそんなことはありません。

 

 例えばですが、企業からして好感が持てる回答としては、

 

「パートナーやそれぞれの実家と日ごろから話し合っていて、協力体制が取れるようになっています。その具体策としては、

・パートナーと交代で休みを取ったり

・サポートできる身内がいる

・病児保育の活用(病児保育の充実しているエリアであれば)

などが挙げられます。」

 

など採用企業に“いろいろ対策を日ごろから考えているんだな”“緊急対応のビジョンがあるな”と、安心感を与えてくれればそれで良いのです。

(この安心感を企業に持ってもらうには「問題なし」「大丈夫です」だけでは不十分です。必ず具体的な対応策を説明する事も合わせて理解しておきましょう。)

 

 もし、パートナーも病気になってしまったら、出張でいなかったら、身内のサポートが何かの都合で出来なかったら・・・など、自分の思っている対応策をまずは話してみましょう。

 

 (※私が思わず膝を叩いて唸った女性の回答)

 

 私も、いろんな方にこの質問をしましたが忘れられないベストな回答があります。その女性は5歳と3歳のお子さんがおられる方でしたが、良質なコミュニケーションが他のスタッフとも取れそうな感じをリアクションや会話で伝えていらっしゃいました。

 

 私が冒頭の質問をこの方にすると、「大丈夫です。保育園は20時まで対応してくれますし迎えに行けない場合は、主人や主人の両親が対応してくれます。急な病気の時も両親や主人、病児保育施設なども頼れるように日頃から話をしております。」と、スムーズに話されました。

 

  あまりにもスムーズに回答されるのでストレスや緊急リスクに対する確認をする為に「もし、ご主人が出張で両親が病気で寝込んでいたらどうしますか?」と、 更に突っ込んで聞いてみたところ(答えに窮している方に更に追い打ちをかけるようなこんな質問は勿論しません。)、その女性は笑いながら「確率的には低い ですが、そんな場合はそんな場合でベストな対応を考えますし、休んでもいいように配慮をもって職場のスタッフに日ごろから接していきます。それに、子供は だんだん大きくなっていきますし(大きくなっていくほどに丈夫になるという意味)そんなことが起こる頃には大きくなっていると思います。」と回答されたのです。

 

 

 勿論、この回答が似合うコミュニケーションスタイルで彼女が面接時に接してくれたからという事もありますが、

・常時、物事をポジティブに考える傾向がある事

・スタッフへの配慮とコミュニケーションの重要性を認識している

・ストレスやリスクへの耐性を感じさせる

という事も確認できましたし、そのスムーズさが非常に印象に残っています。

 

今回の記事のまとめ

 子供に関する質問はママさんなら避けて通れない感があります。日頃より対応策を練っておくのが重要で、想定質問の中に入れて、聞かれてもある程度の対応がスムーズにできるようにしておきましょう。

 

 但し、常時100点の回答・対応ができないといけないというわけではないことも同時に理解しておいてください。面接でこの質問にうまく回答できなかったと感じた方は、急にモチベーションがダウンしたような表情やリアクションをされることも多いですが、面接はあくまでも全ての質問に対する回答やリアクションの総合力が評価されます。

 

 採用企業のワーキングスタイルに直結する質問だからといって、この質問1つで不採用が決まるわけではありません。

 

 また、あなたの気持ちほど採用面接菅はこの質問に対しての評価をつけていない場合もあるかもしれません。次の質問で挽回という心持ちで最後まであきらめないようにしましょう。

(どんなに突き詰めてみてもやはり“休まないといけない”事態は生じてしまいます。その事を受け入れ、最良の策を考える事が必要です。)

ライター

菊本健司IT系上場企業の現役採用責任者

「現役の採用責任者が語る転職のいろは」シリーズ

kikumoto

 

地方のIT上場企業で現役採用責任者(部長職)で年間200名以上の採用を行う傍ら、就活セミナーの講師などを兼務。就職活動をグローバルにとらえ、3つの節目「1.内定を取る」「2.就職した企業で正社員を維持・正社員のまま転職(あるいは、再雇用・正社員化)」「3.再雇用などセカンドステージに備える」においての”より良いキャリアアップ”をどの様に行っていくかを自身の経験や体験を交えて大学生、専門学校生、職業訓練校生やキャリアアップ研修受講生若者再チャレンジ対称者(再雇用・正社員化・転職)等に伝える活動を展開中。

採用担当者ゆえに企業(採用側)の事、学生の事、面接を中心とした就活テクニックの今、が分かる事を強みに、一般的なキャリアメイク講座とは一味違う、役に立つアドバイス(セミナー)を実践することがモットー。

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