日本語教師として日本語を教えているのですが、生徒の発音が気になります。
「さしすせそ」が「しゃしぃしゅしぇしょ」になっていたり、変なイントネーションだったということがよくあります。
癖になるから早めに直した方がいいという先生もいますが、直そうとしてもあんまり改善している感じがしませんし、それで授業時間がとられて本来教えるべき授業が出来なくなってしまうとだめなので結局時間切れになってしまいます。
そういう意味では発音関連には目をつぶっていた方がいいのでしょうか。
皆さんは発音指導はされていますか?また、どうやって行うといいのでしょうか?
質問
日本語学校の発音指導について368view
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回答
5件の回答
発音を矯正する方法は、ゆっくり発音することで舌の動きを見せてあげるのが一番かなって個人的には思います。また、発音を矯正することで、リスニングにも良い影響を与えるようです。そういう意味では、早期の発音矯正を施した方がいいと思います。自分で発音することで、音の違いに気が付きそれによって、音を聞き分けられるようになるという話です。
外国人によくあるのは、質問者さんが質問されている通り、やはり「さしすせそ」と「しゃ、しぃ、しゅ、しぇ、しょ」でしょうか。彼らからすると、この二つは一緒に聞こえるんだそうです。確かに似ていますが、私たちは聞き分けることができます。仮に聞き分けが出来たら、例えば「送金」と「賞金」の聞き分けが出来るということですから、これは結構大きいですよね。
日本語教師養成講座で日本語教育の修士課程を修了された先生がいて、その人の発音矯正方法を教えてもらったことがあります。
その先生は、日本語の発音ごとの口の中にある舌先のポジションを示した発音表を見せて指導するみたいです。
例えば、「さしすせそ」と「しゃ、しぃ、しゅ、しぇ、しょ」だと、後者の方を発音した場合、舌さきが前者の時よりも、若干後ろになります。そこで生徒には舌先を前にすることを意識して発音させるようにします。そうするとうまくいくそうです。
しかし、これは少なくとも中級以上の生徒でないと難しいと思います。まず、生徒が発音矯正に必要な語彙がわからないからです。多分、「舌」といっても「下」と思い混乱すると思いますし・・・。あと、初心者は私生活も含めて安定してないですから、あんまりそういった課題を与えすぎない方がいいのかもしれません。
英語圏の国に留学していて、日本語教師になったものです。
自身の経験を言うと、時間をかけていつの間にか発音はよくなったというイメージを持っています。最初は正直発音があんまりよろしくなくて、結構「何ていった?」と訊き返されたりすることもありましたが、留学して時間が経つにつれてそういうこともなくなっていきました。
もちろん多少は意識していたと思います。子音の発音に関しては、舌の位置を気にしながら発音するように心がけました。例えばLとRの発音は単語のスペルを思い出してから、Lの場合は舌を上歯の裏につけて、Rは巻き舌で発音するように意識しました。あとは、なんとなく、見ていたドラマで気に入ったフレーズを真似したりしました。
なんだかんだで、学習者の日々の努力で何とかなるものなのかなと思います。ただ、そこは才能も絡んでくる話だと思います。
私は発音を矯正するように努めています。やり方は、シンプルにゆっくり発音して、その通りに発音してもらうようにしています。正直、あまりうまくいきませんが、長い時間かけていい発音が出来るようになればと思っています。
日本の社会では、外国人が変な発音をすると馬鹿にされるような気がします。テレビでも、アメリカ人なまりの日本語を話して笑いを取るお笑いをみることが多々あります。彼らが進学した先の大学、アルバイト先、将来就職した職場で馬鹿にされないように、今のうちからでも発音矯正の意識を持たせた方がいいと思っています。
ベテラン先生の間でもこのことについて結構もめていましたね。日本語教師の養成講座でも直した方がいいという先生がいる一方で、あまり気にしなくてもいいという先生もいました。
個人的な考えですが、特に直す必要はないのかなと思っています。というのも別に色々なアクセントとかイントネーションがあって問題ないという考え方です。日本国内でも方言ってあるじゃないですか。各地域で話し方って結構違いますよね。昔は方言をなくそうという政府活動もあったみたいですけど、今はそういうことはされていません。
英語もそうですね。アメリカ英語、イギリス英語だけでアクセントとか発音は違ってきますし、スコットランドとかインドとかの英語はかなり独特のものです。下手すると、「英語なのか?」と首をかしげてしまうものもあります。
日本人の英語発音も独特なものがあります。子音だけの発音ができないというところです。また、英語の母音は8つあるので、5つの日本語を話す日本人は分けてしゃべることができません。面白いことに、それに気が付いていなくて、日本人は独特なアクセントなしで英語を話せると思い込んでいる人もいます。そんな英語の世界ですが、そういう「なまり」があってもそこを気にしないでおこうという流れになっています。そこを気にするあまり、恥しくて話せないという状態になったらあまりよろしくないからです。
日本語を勉強している生徒が、自分の日本語発音が恥しいからといって話さないと、彼らの日本語が向上しません。そういう意味で、私は授業中、発音に関してはほとんど気を留めないで授業をしています。