法務の求人を探しているのですが、応募要件や資格条件などを見ていると、法学部出身と書いている求人が結構あります。やはり法務は法学部出身でないとダメなのでしょうか?ちなみに私は文学部出身です。
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4件の回答
営業部門経験者から見た法務です。結論は、法学部って、あまり気にしない方がイイですよ。企業での実際の法務の仕事と言っても想像以上にベタで、意外と人間関係で成り立っているところがありますよ。ある問題が膠着した時、私は法務の責任者にこうささやいたことがあります。「法務の立場もあるから、今回はそっちの言うことを聞いておいてあげるよ。」と、言ったら彼は喜んでました(笑)。
彼とはある程度親しくてよく飲みながら情報交換しますが、私はいつもこう言ってあげます。「あまり法務が強いと、会社は潰れるゾッ。」、と。彼は笑っていますがね。
要は、あまりガチガチなこと言っても実社会では通用しないってことで、法学の机上論なんか言われても正直、ピンと来ない。法学部出身がみんなそうだとは言わないけどね。ちなみに私は法学部出身ですが、入社時から営業希望で法務になりたいなんて夢にも思わなかったですよ(笑)。
法学部出身を前提条件とするところは、大企業でなおかつ法務部としての陣容を整え、海外法務含めた、非常に高度な専門性を必要とするところです。法学部出身だけでなく、法科大学院出身、海外ロースクール出身、弁護士資格必須などの条件提示があったと思います。金融、グローバルIT企業、大規模メーカーなどの法務は、法務担当重役を筆頭に大所帯の法務部門を設置しています。法務案件も影響の範囲が広範囲なのと、いざ訴訟となれば対象金額も莫大な金額が想定されます。(一番いい例が、グローバルメーカーの製品リコールです。)
こういう企業では法学部出身を最低限とし、そこから法科大学院に進んでいれば好条件を出しますが、年棒も1000万円に近い金額になっていると思います。こういう出身者は卒業後も大学時代のOBネットワークを持っています。
入社すると、当面は誰かの補佐ですがしばらくすると最も得意とする専門部署へ配属され実務に当たります。実際の法務案件では、いろいろな法規が輻輳した案件がほとんどです。そのため、部門内でプロジェクトを組んで解決に当たりますが、いわゆる法律の基礎、ベーシックな専門用語、解決ステップの踏み方、法曹界の常識などは持っている前提で進められます。ここから外れる人は厳しいというのが、最低でも法学部出身以上の意味です。
企業法務OBです。世の中には、ベストとベターがあるので、法学部出身の法務求人をするというのはベターの範疇です。大学時代遊んでばかりいてロクに学校も行かず、ギリギリ卒業セーフだったとしても、法学部で勉強した記憶はうっすらと残っていると思います。会社で法務をやりだした時、そういえば大学時代こんなこと勉強したかもしれないなあ、とふと思い出し本を読むとつながることもあります。
会社法務の守備範囲は本当に広くて、弁護士さんだって、オールラウンドにカバーできないのに、一企業サラリーマンが網羅できる法務知識は所詮、限界があります。それを出身大学の学部専攻に求めるのはそれ以上に無理な注文です。でも、ベターはベターです。
法務が法学部出身でないとダメだと言う理由は全然ありません。私は人事部の経験がありますが、大学の出身学部と仕事の職種が一致するなんてことは稀です。そんなこと言い出したら、文学部日本文学科出身の人は会社では仕事がありません(笑)。ちなみに私も質問者さんと同じなんです(笑)。また、経営学部出身者がみんな社長をしていたら、会社が潰れそうです。(経営学部出身の方、すみません)
どこまで行っても大学の勉強は学問だし、仮に法学部出身としても憲法が専門だったりドイツ法を履修していたり、政治学科で政治思想史を学んだと言われてもあまりピンと来ません。確かに法学部では会社法も知財法もありますが、この数単位の履修科目を持って「法学部出身なので法務は詳しいです!」なんて言われたら、私なら引いてしまします。じゃあ、就業規則の改訂や株主総会を短時間で終わらせる方法はどうしてくれるんだ?ってなります。
長々言いましたが、結論は気にしないほうがイイですよ!と言うことです。