現在、都内の大学に通っている大学生2年生です(20歳、女)。
おしゃれが大好きで、本を読むのも雑誌を読むのも好きなので、将来はファッション雑誌に関わる仕事をしたいと思っています。雑誌に関することが勉強したいと思い、ネットで講座などカリキュラムを設けているスクールを探していました。
その中で、「編集者」と「ライター」という言葉がよく出てくるのですが、このふたつは何が違うのでしょうか?詳細を見てみたのですが、ぼんやりとしかイメージできず・・・。
実際に働いている方などから、編集者とライターの違いを教えていただきたいです。
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- 雑誌の仕事をしたいのですが、編集者とライターというのは何が違うのでしょうか?
質問
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回答
1件の回答
元大手出版社勤務、今はフリーでファッションライターをやっているものです。
私はファッション雑誌の経験しかないので、ファッション雑誌を例にしてお答えしますが、
「編集者」と「ライター」の違いをサッカーのチームで例えて言えば・・・
編集者=監督
ライター=選手
に近いかもしれません。
監督は、選手に指示を出し、連携プレーをとらせ、点を獲らせるのが仕事ですよね。
つまり編集者は、ライターを使って誌面を作っていくんです。
「指示を出す」というのは、ライターと一緒に打ち合わせをして企画にあった誌面構成を考えること。私が編集者として働いていたときは、ライターがもってきた誌面構成案(これをラフといいいます)にダメ出ししたり、リテイクを入れたりしていました。撮影の前にこうして綿密な打ち合わせをして、誌面のイメージを共有します。
「連携プレーをとらせて」というのは、カメラマンやスタイリスト、モデル、ブランドといった企画にあったスタッフやブツを揃えることです。ここでも、実際にカメラマンやスタイリストなどにアポをとるのはライターです。
(アポイントメントをとるのは編集者がやることもあります…大物のカメラマンさんとか)
「点を獲らせる」というのは、もちろん誌面を作ること。撮影の現場の指示だったり、デザイナーさんとの打ち合わせだったり、これもすべてライターが行います。そしてライターはその名の通り、ライティング=書くことをする人ですから、原稿を書いたり、コピーを考えたりします。最終的にライターが書いた原稿を、編集者がチェックをします。
こういう風に書くと編集者は仕事してないんじゃ!?ライターしか仕事してない!
と思われるかもしれませんが、編集者は企画全体の進行状況を見渡して、最後の最後まで念入りにチェックをし、調整をしたりと、大変なんです。
もちろん撮影の現場にも編集者はいます。現場であれこれ指示を出すライターのかわりに、俯瞰的に見てディレクションするのが編集の仕事。誌面で一番のキモになるのは、ビジュアル(写真)ですから、徹底的にチェックします。モデルの笑顔が最高でも、服のタグが見えていたらだめでしょう?
意外と細かいところに気が付かないものなんです。
原稿も、ライターが書いてきたものが本当にその企画にあうものなのか、文字遣いがあっているのが、文章があっているのか、商品のスペックが間違っていないか、とっても細かくチェックします。ライターが書いたものを、自分で書きなおす人もいるほどです。
ざっくりとですが、これが編集の仕事です。
ライターは上記のとおり、誌面づくりのメインとなって働く人のこと。
編集者の意図を汲み、そして服やアイテム、モデルなど誌面に出てくるものを文章に変換して、読者に伝えられる力が必要になってきます。
もし質問者さんが誌面をメインで作りたいと考えているのならばライターがいいのかもしれません。ですがライターのスキルをつけるには、編集者的な俯瞰する力、ディレクションする力、そして企画力、発想力も私は必要だと思っています。
また、これは私個人の考えですが、編集者とライターの違いというのはあまりないのかも?と思っています。実際、私自身ライターですが、企画を丸ごと託されたりすることがあり、別のライターを使って編集者と同じような役割をすることもあります。
フリーで働いている方の中には「編集ライター」と名乗っている人も多いですよ。
雑誌に関わる仕事がしたいとと思っているのであれば、編集者かライターかというのは大きな差はないと思います。
どういう立場で雑誌作りに携わりたいのか、ということを考えてみてはどうでしょうか。