呼吸器科の門前薬局の薬剤師業務について質問します。
実は、夏ごろに呼吸器科門前薬局に転勤になる可能性が出てきました。
自分が今いるのは耳鼻科門前薬局で、ここにきて3年経ちました。
だから、今年は絶対転勤になって違う薬局に移るんだろうと思っていたら、夏ごろに呼吸器科門前薬局で退職者が出ることがわかったので、おそらく、いや高い可能性でそこに転勤になりそうな気配があります。
今はハッキリ言って少し楽な耳鼻科門前なので、呼吸器科門前になったらどうなるのか、不安です。
呼吸器科門前薬局の薬剤師業務は、大変ですか?
色々教えてください。
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1件の回答
呼吸器科の受診理由は主に気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)であり、最近は禁煙治療も増えてきました。
大病院であれば肺がん治療なども加わります。
気管支喘息やCOPDはどちらも長く治療する疾患であり、本人が治療に積極的であることが症状軽減のために大切なことです。
そして服薬を促すのは薬剤師の役目となります。
気管支喘息もCOPDも基本的には炎症を抑える薬と気管支を広げる薬を使用します。
内服薬と吸入薬の併用の場合、内服薬のみ、吸入薬のみなど症状に合わせて使い分けますが、内服薬と吸入薬を併用する場合が多いです。吸入薬は長期管理薬と発作時治療薬の両方が処方されることが多いですが、発作時治療薬は必ず持ち歩いているのに長期管理薬は真面目に使用していない患者さんが多く見られます。
発作時治療薬は急激に気管支を拡張させるため、出来るだけ使用しないようにコントロールすべきなので、症状が全くなくても長期管理薬をサボらないように指導を行ってください。
ちなみに発作時治療薬の使用頻度が週に1回以上の患者さんはコントロール不良であるとされていますので、発作時治療薬の処方頻度が多い場合には長期管理薬の使用状況をしっかりと確認するようにしましょう。
長期管理薬を指示通りに使用していても、発作時治療薬の使用頻度が高い場合には処方変更が必要な可能性もありますので、主治医に相談してもらうと良いかもしれません。
COPDの治療においては、服薬をしっかりと続けること以外に完全禁煙が必要です。COPDの患者さんは過去に喫煙していたか、現在も喫煙しているかのどちらかですので初回問診時に喫煙の現在の状況を必ず確認するようにしてください。
その上で現在も喫煙を行っているようであれば、禁煙を促します。
この時注意すべきなのは、患者さん本人も喫煙が身体に良くないことは十分理解している上に病院からも指導を受けている可能性が高いということです。
「禁煙した方がいいですよ、身体に良くないですよ」といった言い方は反発を受ける可能性が高いでしょう。
COPDは進行性の疾患であり、肺が元の状態に戻るということはありません。
いかに進行を抑えて、症状を軽くするかということが治療のポイントとなります。
「このまま喫煙を続けると息苦しさや痰が増す可能性があるので、禁煙治療をしてみませんか?」などと、喫煙が身体にどういった影響を及ぼすかを伝えた上で、禁煙も治療であることをアピールすると良いでしょう。
実際に禁煙治療は保険適応になりましたので、金銭的な負担はそれほど大きくありません。
タバコの購入にかかる費用よりも安くなる方もいます。
COPD治療の医師が禁煙治療も行っている場合が多いですが、そうでない場合は禁煙治療が可能な医師や病院を紹介するようにしてください。
自分で医師や病院を探してまで治療をする気にはならないという方も、紹介されれば足が向きやすくなると思います。
COPD治療開始時には医師からも禁煙するように言われますが、実際に禁煙できる人ばかりではありません。
薬剤師からの説得が治療の鍵となるかもしれないことを意識するようにしましょう。