ドラッグストアの薬剤師と登録販売者の仕事内容や役割を比較してみると、やっぱり薬剤師の方が業務範囲は広いし責任も大きいとは思いますが、でも薬剤師の資格がなくても薬を販売したりできるなら、必死に勉強して学校を卒業して、やっと取得した薬剤師資格の価値が何だか薄れたような、そんな気さえしてしまいます。
しかも、これからは登録販売者の受験も以前より簡単になっていくと言う話をちらっと聞いたので、ますます不満です。
ドラッグストアの薬剤師は、登録販売者さえいればいらなくなるんじゃないかと思ったりしてしまうんですが、そんなことないのでしょうか?
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ドラッグストアでOTCを販売できるのは薬剤師だけではありません。以前は薬種商と呼ばれる資格者がおりましたが、それに代わって平成21年6月から登録販売者と呼ばれる資格が施行されました。2年後の平成23年には登録販売者の総数は10万人を超え、薬剤師の半数近い人数となっています。また、以前は登録販売者の受験資格に実務経験が必要とされていましたが、平成27年度試験から実務経験不要で受験が可能となるため、登録販売者の数はさらに増えるものと見られています。
ドラッグストアにおける薬剤師と登録販売者の違いは第一類医薬品を販売できるかどうか、ということだけです。第一類医薬品は、第二類や第三類医薬品よりも効果も価格も高いため大きな違いに見えますが、現在のドラッグストアでの売り上げの95%程度は第二類、第三類医薬品が占めています。登録販売者にも資格手当がつく場合が多いですが平均1万円程度と言われており、初任給は大卒者で月給20万円前後が多いようですので、薬剤師の月給と最大10万円ほどの差が出ることもあります。もちろん薬剤師になるのは簡単ではないので、差が出るのは仕方のないことですが、第一類医薬品の売り上げに占める割合の低さを考えると経営者としては薬剤師ばかりを雇う訳にはいかないことがわかります。
そこで薬剤師は登録販売者との違いを示すことができるようにならなくてはなりません。第一類医薬品が販売できるかどうかということの他に、登録販売者とは知識量が大きく違うはずです。登録販売者の資格試験に必要な勉強期間は半年から1年程度と言われています。私たち薬剤師には4年もしくは6年かけて培った知識があるはずです。OTCの成分1つ取っても薬理作用から症状にどのような効果を及ぼすか、相互作用はどうかなどを考えることができますので、お客様に提供できる知識量には大きな違いがあるはずです。もちろん学校や薬剤師国家試験のために学んだ内容だけではOTC販売に対応はできませんが、働いて行く中でそれらの知識をOTC販売に生かすことができるようになれれば、登録販売者との違いを発揮できるようになるはずです。薬剤師は登録販売者や他の社員よりも、薬剤師であるということだけで多く給料をもらっています。その分他のスタッフを引っ張っていけるような実力をつけ、率先してどのような仕事でもこなすようにしたいものです。他のスタッフから頼られ、薬学的知識のアドバイスを求められるようになれれば、人間関係も円滑になり、店舗全体のOTCに対する知識も充実するのではないでしょうか。