薬剤師の転職で後悔したこと7事例。失敗に学ぶ成功の秘訣とは?

薬剤師は転職が多い職種とも言われますが、その転職全てが成功ではないはず。中には失敗し後悔した人も多いでしょう。

 

この記事では大手アンケートサイトで調査した「薬剤師が転職で後悔したこと具体的な事例」の紹介に加えて、薬剤師に多い転職理由や転職で後悔しないためのポイントなども紹介していきます。(転職して後悔しているのQ&Aを先にチェックしたい方はこちら)。

 

薬剤師転職後悔

 

そもそも薬剤師は転職回数が多い職種

薬剤師の方で転職の回数が多いことで、次の転職が難しくなることを懸念する方がいますが、そもそも薬剤師の資格取得者は転職の回数が多い職種といえます。

 

平成27年度の厚生労働省の調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-1-01.pdf )によると転職者がいる事業所の割合は1位「情報通信業(48.7%)」2位「運輸業、郵便業(48.5%)」に次いで、第3位が「医療、福祉(45.3%)」と、医療業界自体の転職がスタンダードであることがわかります。

 

薬剤師としての仕事は一般職と違い、専門特化しています。そのため、人間関係の悪化で職場環境が嫌になっても、配置換えや組織変更などの対応が取りづらいケースや、キャリアについてイメージができないために転職をするケースが多いと考えられます。

 

年齢別・業界別の薬剤師人口分布もチェック

薬剤師の勤務先や年齢での人口分布から転職市場を見てみます。以下のデータを見ると最も人口が多いのは30歳~39歳で全体の25.4%。次いで40歳~49歳が23.4%となっています。

 

薬剤師年齢層

 

また、以下のデータから医療施設に従事する薬剤師のなかでも薬局に従事する人口が大幅に増えていることがわかります。

 

薬剤師勤務先

 

薬剤師転職先候補として最も多いのが薬局、もしくはドラッグストアです。この両施設は常に人手不足の状態です。ですので転職して後悔している薬剤師もこのどちらかのケースが必然的に多くなります。薬剤師として勤務先になる製薬企業などでは新卒採用が多く、転職先としての機会は少ないのでなおさらその傾向は強いです(資料参考)。

 

転職後の後悔の種?薬剤師に多い転職理由とは?

薬剤師が転職をする際の主な理由は「人間関係」「年収アップ」「労働環境」「キャリア」の4つがあげられます。

 

人間関係による離職・転職

薬剤師に限らず、退職・転職理由として最も多いのが職場における人間関係の悪化によるものです。薬剤師の職場は専門職であるが故にともに仕事をする人間関係は狭く、その狭い環境下で少しでも人間関係が悪化することで働きづらい、職場へ足が運ばないといったことになり得ます。

 

例えば病院では薬剤部長との関係悪化、看護師との意思疎通などがうまくいかず職場で孤立してしまい転職を検討してしまいます。
調剤薬局では上司との折り合いが悪かったり、同僚の薬剤師や経理担当などと仲が悪いと、担当している仕事がスムーズにいかなくなり、退職を決めてしまいます。
薬剤師の職場に女性が多いというのも転職が多い職種である理由に挙げれます。

 

年収、待遇に不満がある

年収や待遇に対する不満を理由として転職する薬剤師は少なくありません。特に病院勤務の薬剤師の場合、給与面での不満を理由に転職するケースが多いようです。勤務先が大病院になると年収は比較的低く、かつ給料が上がりにくい傾向があります。そのような背景から今後の生活面などを考え転職を考えるようになるようです。

 

年収は役職、経験などによって変わりますが比較的調剤薬局、ドラッグストアへ転職するケースが多く、調剤薬局から他の調剤薬局へと転職するケースも多くあります。薬剤師は比較的年収が高いと言われているケースもあるようですが、求人倍率などから推察できますが、「高報酬の職業」というよりも「安定している職業」と言った方が適切でしょう。

 

労働環境に不満がある

薬剤師の勤務先は主に病院、製薬企業、薬局などの業種などにより労働環境は大きく変わります。調剤薬局であれば最新の調剤機器が導入されていたり、在庫管理のソフトが使いやすいという理由など、業務を遂行していくうえで効率化することができる環境を求めていたり、いっぽうで福利厚生や有給休暇の消化が可能な労働環境などを求めて転職する人も多くいます。病院では救急対応や夜勤対応があり、将来的なプライベートな時間等を考慮して転職を考える薬剤師が多く、ドラッグストアではゴールデンウィーク、お盆などの出勤、24時間営業による夜勤対応などで疲弊し、転職を考える薬剤師がいます。

 

スキルアップ、キャリアを目指した転職

薬剤師として今後のキャリア、成長などを考えて転職するという人も少なくはありません。もともと薬剤師という職業に就く人は勉強熱心な人が多いです。そのため就業先で多忙すぎて時間がない、自身で勉強をするべきといった理由で研修の機会等を設けない薬局はあります。

 

また、新薬が次々と販売される薬品業界では国内の取り扱いで20,000以上あると言われています。就業先の環境によって取り扱う薬品は限定的になり新しいいい知識や取り扱いのバリエーション増えないことも転職理由となっています。そのような薬剤師は、大病院やメディカルモールのような複数の医院が集まった施設の門前薬局への転職を希望します。

 

薬剤師が転職で後悔した事例7選

転職にはうまくいったと思うことと、後悔したと思う両面があって当然です。転職ステーションでは

実際に薬剤師が転職した事例から後悔したと思う点を調査しました。具体的にはクラウドワークスという大手クラウドソーシングサイトで薬剤師のプロフィールの記載があるユーザーに対しアンケートを行っています。

 

(1)通勤時間が長く、残業が多くなり後悔

  • 年齢:20代女性
  • 年収:360万円→430万円
  • 勤務先:調剤薬局→調剤薬局
  • 転職エージェント:リクナビ薬剤師

もともと調剤薬局に勤めていましたが、人間関係があまりよくなく転職を決意しました。転職先も同じ調剤薬局です。年収は上がりましたが勤務先が自宅から遠くなり、残業も以前より多くなりました。

 

(2)職場が女性ばかりでやや窮屈な思いをして少し後悔した

  • 年齢:30代男性
  • 年収:530万円→530万円
  • 勤務先:大手ドラッグストア→大手調剤薬局
  • 転職エージェント:リクナビ薬剤師

大手ドラッグストアから大手調剤薬局に転職しました。年収には変わりがなく、約530万円でした。仕事の内容には変化がありました。ドラッグストア勤務のときも調剤業務など薬剤師としての仕事がメインでしたが、レジでの販売業務や仕入れた日用品などを店頭に並べる仕事や在庫管理の仕事も担当していました。調剤薬局に転職できたおかげで、仕事内容は調剤業務や服薬指導など、純然たる薬剤師としての仕事に専念できるようになりました。

 

転職して後悔したことは、女性ばかりの職場に入ってしまって窮屈な思いをしていることです。人間関係の悩みということに分類されるかとは思うのですが後悔しています。

 

転職して良かったことも書きます。具体的には、冬の季節でも暖房の効いた店舗で働くことができることです。ドラッグストアのときは、寒い空気が容赦なく店内に入ってくるため体調を崩しかねないときもあったほどです。また、大手調剤薬局に入社できたことで、将来は本社勤務となって管理職として定年まで働ける道筋を描けるようになったことが挙げられます。65歳まで働くことができますし、あと数年で店舗勤務からは離れることが可能ですので、転職して良かったと思っています。リクナビ薬剤師でキャリアアドバイザーに入念にキャリアプランについて相談したことが功を奏したのだと実感しています。

 

(3)職場の人間関係がよくなかったことで後悔した

  • 年齢:20代女性
  • 年収:480万円→400万円
  • 勤務先:製薬企業MR→病院薬剤師
  • 転職エージェント:ファーマキャリア

私は製薬企業から病院へ転職しました。転職前は地方の診療所を訪問して薬の営業をおこなっていましたが、病院勤務になってからガラリと変わり、調剤、薬歴管理、服薬指導が主な業務になりました。薬剤師が数人しかいないせまい人間関係になったので、人間関係の悩みが新たに生まれました。ギスギスした環境で生き残っている人たちはみな言い方が強く、周囲を圧倒させるような性格でした。これを避けるために、転職サイトの内容を鵜呑みにしないことは大切です。実際に働いている人の話を聞いてみるなど、別のルートでも情報収集しておくべきだったと思います。ただ、実質の仕事時間は減ったので、プライベートを充実させることができるようになり、結果的には転職して良かったと思います。

 

(4)転職先の退職金、昇給がほとんどなく後悔した

  • 年齢:20代男性
  • 年収:400万円→550万円
  • 勤務先:ドラッグストア→薬局
  • 転職エージェント:マイナビ薬剤師

ドラッグストアから薬局に転職し、年収は400万円から500万円に上がりました。調剤をやっているドラッグストアだったため仕事による変化は特にありませんでしたが、土日出勤や棚卸などの作業がなくなりました。転職して良かったことは社長の右腕となり、経営に携わりながら会社の成長に貢献できる点と年収が100万円ほど上がったことです。また、社内の雰囲気がよく働きやすい環境になったことが良かったと思います。後悔したことは退職金と昇給がほとんどない会社だったため後悔しています。

 

(5)勤務先のルール変化、人間関係に後悔した

  • 年齢:30代男性
  • 年収:550万円→550万円
  • 勤務先:病院薬剤師→病院薬剤師
  • 転職エージェント:利用なし

病院から病院へ転職をしました。きっかけは先輩に声をかけてもらったこと、戸建て住宅を購入し自宅からのアクセスの利便性を改善したいと思っていたことです。年収は正直、現状全く変わっていません。年々昇給が約束されているわけではないでの驚きはしていませんが来年こそはという期待もしています。後悔したことは仕事内容もいわゆる雑用などの病院のルールも異なるので大変でしたし人間関係が難しいなと今でも感じています。とはいえ学びたいことは学ぶことができる環境があるので基本的には満足です。

 

(6)個人薬局の後継者不在で店舗売却になり後悔した

  • 年齢:30代男性
  • 年収:550万円→690万円
  • 勤務先:調剤薬局→調剤薬局
  • 転職エージェント:メディカルリソース、クラシス

調剤薬局から調剤薬局へ転職しました。年収は500万円から690万円へアップし、仕事内容は調剤業務や管理業務のみから、経営、人事、卸との価格交渉の仕事まで幅広くやらせてもらえました。後悔したことは、その転職先の個人薬局に跡取りがいなくて、会社を売却してしまったこと。後悔しないために、やっておけばよかったことは、転職先が中小企業の場合は、跡取りの有無も確認しておいたら良かったこと。転職して良かったことは、転職後も、給料は上がり続けたこと。

 

(7)年収ダウンにモチベーションが低下し後悔した

  • 年齢:30代男性
  • 年収:580万円→550万円
  • 勤務先:調剤薬局→調剤薬局
  • 転職エージェント:ファルマスタッフ

調剤薬局から調剤薬局に転職し、年収は580万円から500万円に下がりました。その後、管理薬剤師に採用されたため、昇給し550万円までアップしました。転職して良かったことは、精神的に安定している事です。前職場はとにかく仕事上の人間関係に悩まされたが、今はほとんどないし、嫌いな人や苦手な人はいるが、その人をうまく使いこなせるようになる技術が身に付けることができました。人間的にはドライと言われるかもしれないですが、今の自分にはちょうど良いので、転職して新しい技術を身につける事ができて良かったと思います。転職した直後は、年収ダウンのためモチベーションが下がり、貯蓄が一定期間出来なくなってしまったので、ある程度収入がある時に貯蓄は多めにしておくべきだと思いました。

 

転職で後悔しないためのポイント

転職をすることで一時的後悔することがあると思います。こういった点をどのように解決し、成功に結び付けていくかをまとめてご紹介します。

 

退職理由と志望動機を整理しておく

主な退職理由とる「人間関係」「勤務体系・待遇への不満」などを面接時にストレートに伝えてしまうとネガティブな印象を与えてしまうため、注意が必要です。また、退職理由と志望動機に矛盾が生じていないことも重要です。

 

例)
退職理由:給与が低く、モチベーションが上がらずキャリアを描くことができなかった。
志望動機:待遇が良い職場でモチベーションを持って前向きに仕事に臨みたい。

 

辞める理由を隠すのではなく、本当の理由をベースとしてどのような伝え方をするかを整理することが転職成功へのポイントです。

 

希望条件の整理

転職をするには何かしらの不満や改善したいと思うことがあるのが当然です。その改善した条件を整理しておくことで納得のいく転職をすることにつながります。

 

希望条件は複数あると思いますが、洗い出した条件を

・絶対譲れない条件
・かなったら嬉しい条件

の2つに整理しておくと良いでしょう。

 

エージェントの活用を考える

転職活動をする際に転職サイトや転職エージェントを利用することが一般的ですが、薬剤師の転職も同様です。転職エージェントは年収相場を把握していたり、求人件数も多く把握しています。一人で情報収集には限界がありますひ、希望条件の整理を一緒に行ってくれます。自分では気づけないような視点で転職をバックアップしてくれます。

 

是非薬剤師の方には本記事を参考に、後悔のない転職をして頂きたく思います。

 


※以下は病院薬剤師が調剤に転職して後悔しているの悩み相談ですので併せてご参考下さい。

病院から薬局に転職して後悔しています…192view

病院から調剤薬局に転職しました。

ハッキリ言って、後悔しています。
調剤薬局の薬剤師がこんなに低レベルなのかと・・・

驚きで言葉が出ません。
病院では当たり前だった薬剤や、専門用語、患者の姿・・・

何一つ知らない人ばかり。
私はこんな低レベルな中でこれからも薬剤師としてやっていく自信がありません。
また転職したいですが、病院の求人は見当たりません。

後悔してもしきれないです。
どうしたらいいか、教えてください。

転職の情報収集は「転職サイト」利用が王道!

  1. 薬剤師転職の最大手!悩み解決はお任せ!年収アップ事例多数!

    >>転職サイトランキングの2位以下を見る

質問に回答するにはログインしてください。

回答

3件の回答

  1. yonawa 2021/05/27 8:24

    その職場で自分にできる事がないか、見渡してみる。病院での経験を活かして役立てる事が出来る何かがあるはず。それでも嫌ならやめればいい。

  2. gfonzyou 2021/05/16 18:17

    病院薬剤師です。確かに、薬局とは知識や扱う薬品の量がまるで違います。ですが、それを「レベルが低い」と言ってしまうのはどうかと思います。同じ薬剤師の資格を持っている者同士でも、職場によってはやることが違うのですから、技術面や知識面に違いが出てくるのは当然ではないでしょうか?同じ自動車免許を持った人でも、小さなAT車にしか乗らない人とトラックを乗り回す人とではその技術に大きな違いが出るのと同じように。
    今のその職場が納得できない、こんなところではやっていけない、というならまた転職すればいいだけの話です。そしてもう一つ、その「低レベル」な薬局を選んだのはあなた自身であることをお忘れなく。

  3. morikai 2021/05/14 12:40

    どうして薬局へ転職したんでしょうか?
    病院薬剤師にはわからないでしょうが、患者の姿なんて知らなくたって薬剤師としてはやっていけるというのが現状なんですよ。
    だから薬局勤務の薬剤師は、ほとんどが、いえ、ほぼ全員といってもいいくらい病院内での患者の姿なんて知らないんです。
    それが薬局勤務の薬剤師です。
    でも、だからといって薬局で調剤をするのに支障はありません。
    窓口で服薬指導を行うのに支障はありませんよ?
    病院薬剤師がどれだけ立派なのか知りませんが、薬局が合わないと思うなら辞めたらいいんじゃないですか?

 

薬剤師転職サイト!人気ランキング!

全て無料!情報収集にも転職相談にもまずは以下の大手エージェントを味方につける!

  1. 薬剤師転職人気No.1を継続中!求人件数の多さは業界トップ級!全国対応で転職をサポート!

  2. 知名度抜群の「日本調剤グループ(上場企業)」が運営!薬キャリと併用する人も多い!2サイト利用で多くの求人をカバーできる!

  3. 転職業界大手で国民的な企業の「マイナビ」!薬剤師転職の実績が多いことや非公開求人が多いことなどが人気のサイト!

ページ上部へ移動する