ゲームが好きで、ゲーム制作に携わりたいと思っています。
ゲームのシナリオライターになりたいのですが、具体的にはどのような業務を行うのでしょうか?
また、シナリオライターをやっていて良かったと思うこと、仕事のやりがいや魅力なども教えていただけると励みになります。
よろしくお願いいたします。
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質問
ゲームシナリオライターの仕事内容、やりがい、魅力について191view
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回答
1件の回答
ゲームデザインとシナリオライターを10年程やっていましたので、回答します。
まずは仕事内容から説明します。
『ゲームのシナリオを書く』
職種名からも分かる通り、ゲーム中のシナリオを書くことがメインの仕事となります。
ですので、文章力や表現力はもちろんのこと、そのゲームで表示できる文字数はいくつなのかなどの、仕様を把握しながら文章を作成しなくてはなりません。
基本的にゲームというのは、プロデューサーやディレクターが開発するゲームを決めて、どのように遊ばせるのか、それはどんな世界観で行うのかをまとめてから、シナリオライターに仕事を依頼します。ですので、自分が描きたい世界があったとしても、それを表現することはできず、すでに決められた世界の中でいかに面白い文章や惹きつけられるシーンを作れるかということが求められてきます。
『状況に応じて書き分ける能力』
ゲームのシナリオライターは、はただ文章が書くのが得意なだけでは、大変厳しい世界です。
何故かと言うと、ゲームには複数のジャンルがあり、世界観もまたそれぞれバラバラです。そのため、毎回同じような世界観のシナリオを書くことはまずないです。ファンタジーのシナリオを作成したあとは、恋愛ゲームのシナリオを担当と、様々なシナリオの仕事依頼が入ってきます。そのたびに「この世界観ではシナリオを書くことはできません」と、選んでいればいずれ仕事は来なくなってしまいます。
ですので、様々なゲームを研究し、プレイして、どのようなシナリオが必要になるのか、今流行りのパターンがどのようなものなのかしっかり把握しておくことが、もっとも重要な仕事となります。
『ゼロからシナリオを考えることも』
ゲームの世界観を全く考えておらず、とりあえずプロジェクトだけが走り出した初期のゲーム開発に携わると、ゼロからシナリオを考えることもあります。また、有名になるとその人が考えた世界を元にゲームを作るといったこともあります。
後者の方は有名であることが前提なので、普通の人には訪れないですが、前者の方は企業に勤めていると時々あります。この場合、世界観やキャラクター設定なども自分で考える必要があり、更にディレクターなどに納得してもらえる内容にする必要がるため、かなり時間と労力を伴います。ですが、逆に自分が考えた世界観を直接作り上げていくとこができるので、達成感や満足感はかなり大きくなり、名前を売っていくことができる一つの材料として大変貴重な経験になると思います。
『遊ぶ面白さとは違う面白さが必要』
ゲームのシナリオなので直接ゲームに関わることはありません。そのため、多くの人はゲーム中、文章に触れている時間よりもゲームとしてプレイしている時間のほうが長くなります。(恋愛アドベンチャーなどは除く)ですので、時々しか出ない文章をいかに上手く伝え、プレイヤーが「面白かった!」と思わせられるかの工夫が必要です。そのために、ゲーム全体の仕様の把握というのが必要になってくるのです。
例えば、家庭用のRPGであれば基本は「街でイベントシナリオ」を繰り返していくのですが、戦闘中に「一時的な会話を挟みたい」や「限定イベントを入れたい」などの要望を出していくことで、ゲーム中のシナリオを普通では見せられないような演出を入れて読ませることができます。ですので、ただ文章を書くだけではなく、ゲーム的に面白く見せられるアイデアが結果的に面白いシナリオにつながることが多いです。
次に自分の経験から、この仕事の魅力や、楽しいと感じたことを挙げていきます。
『魅力はキャラクターに命を吹き込める事』
ゲームのシナリオライターの一番の魅力は、キャラクターや村人などにセリフを与え、命を吹き込むことができることです。
昔のゲームであれば単純なことを言っているだけで良かったのですが、特にここ最近はゲームの大規模化に伴い、セリフやイベントシーンなどが豊富になってきました。そのため、キャラクターの持つ、それぞれの設定や世界観に合わせたシナリオが必要になり、彼らの人生そのものを描く事が多くなりました。それはすなわち、「命を吹き込む」ことと同義だと考えています。その人生が波乱だったり壮絶だったりすると、プレイヤーはのめり込んでくれるのです。そしてそれがヒットする大きな要因にもなるので、一生懸命やった分の成果や達成感は他とは比べ物にならないくらいあります。
『ゲームを作るのは楽しい』
これはシナリオライターに限った話ではないのですが、やはりゲーム開発と言うのは非常に楽しいです。というのも、多くの人数で作成するので様々な苦労などを共有することができます。一緒にゲームを作った人とはその後も色々とつながりができますし、新しい仕事につながることも多いです。また自分が考えたシナリオが様々なところで使われますし、ネット上で評判をダイレクトに聞くこともできます。
ここ最近ではソーシャルゲームの流行により、大量のキャラクターを出すゲームも増えてきましたので、その分だけのシナリオが必要になってきます。ですが、ずっとシナリオを作り続けていくこともできるので新しいネタやストーリを試すこともできるなど、いろいろな挑戦もできるとてもやりがいのある仕事です。
『人を喜ばせることができる』
ゲームシナリオは、ゲームという体験が更についてくるので、人に与える感動や喜びが、他のエンターテイメントよりも強く表現できます。名作になれば何度もリメイクされることあり、幅広い多くの世代に読んでもらう事もできます。有名ゲームシナリオライターというのはなかなかなれるものではありませんが、多くの人を喜ばせて世界中に面白いゲームを発信して行ける、とても素敵な職業だと思います。