SE業界と言うと、建設業と一緒で、下請けに下請けが重なって行く「SIerゼネコン(ピラミッド)構造」の問題をよく聞くのですが、実際のところはどのような感じなのでしょうか。
私の友人でSIerのピラミッド構造が嫌で転職を考えている友人がいるのですが、そこまで思い悩むほど深刻な状況なのでしょうか。例えば、お給料や条件など、下請けになればなるほど給料が安いと言うのなら、じゃぁ元請けをやっている一番上のプロパーが良いのかと一概に言えるのかなど、実情を教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
質問
SIerのゼネコン(ピラミッド)構造について183view
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回答
2件の回答
私は主に下請けの仕事をメインでやっています。そもそも私が所属している会社はSIer本体から切り離された子会社で、上が取ってきた仕事の請け負いをやっています。子会社を作る意味の本質的なところは、給料を安くして人件費を下げる、と言うところにあると個人的には思っているのですが、まさにその通りで、元請けの本社の方達と比べると、給料は低いですね。入社時はそうでもないんですが、給料のあがり具合が全然違います。そういう割には、仕事内容を見ると、同じような仕事なんですよね。下請けでも発注業者のお客さんと直に会議や仕様の打ち合わせをしたりしますし、やっていることは一緒。ひどいケースだと、一部の人たちは本社に出向と言う形で本社業務(事務処理など)をやらされてたりする人もいますが、しかし、お給料は子会社の金額なのです。そんなことをしていると、やはり子会社の人間はこう思いますよね、同じ仕事をしているのに何でこんな給料が安いんだと、それなら会社を辞めて、もっと条件の良い所で働きたいと、その結果は、分かりますよね。人材が流出していきます。私は独身ですし、残業代でそれなりに稼いでいますので今は転職したいとは思っていませんが、将来のことを考えると、もっと条件のいい所で働きたいなと思わざるを得ないですね。
私の会社ではSIerの仕事を受けるに当たり、プライム(元請け)にこだわって受注しています。下請けの人派遣で「○○ができるSEが何名欲しい」などと言うような需要も結構あるのですが、プライムにこだわるのは役員の人たちのプライドと言うか、下請けだとやりたいように仕事ができないって言う思いがあるからのようです。
とは言っても私の会社では技術者が圧倒的に不足しています。上流工程ができる人間はおりますが、大規模なプロジェクトになればなるほど、設計やプログラム開発に関しては協力会社さんの方たちに頼まないと全くお手上げ状態ですので、いつも人探しにバタバタとしています。1つのプロジェクトで半数以上のメンバーは下請け(協力会社さん)の方達ということもありますね。
お給料のことは協力会社さんと少し話しをしたことがありますが、はっきり言ってやはりプロパーの方が高いです。色んなお会社さんに発注をしますが、正直こんな安い金額で雇っていいの?と思うような時もあります…いったいあのプログラマーさんはいくらお給料をもらっているのだろうかと思いますね…よくこんな条件で仕事を続けているなぁと。
会社でのお金の話をしますと、やはり元請け会社はお客様から直接お金をいただくので、潤沢にお金があるようで、結構自由にお金を使えるみたいです。納期が厳しいようであれば協力会社から人をいっぱい雇ったり調整したりしながらやっています。とは言えお金を使いすぎて「今月は残業控えてね」と上司から言われたこともありますが…。
そもそも個人的に思うことですが、2次、3次請負とか、マージンを取られて下に行くほど給料が低くなっていくわけですが、要は管理職のお給料に使われてるんですよね。プロパーでもやはり役員とか中年以上の管理職の給料が高い訳で、だからコストが高くなる。でもこの人たちは自分自身は稼いでないわけですから、私たちの稼いだお金で食ってるわけです。そこが昔からの日本企業の体質という感じがしますが、あまりに条件の悪い状態で働かさせられると、不満も出てきますよね。下請けの下の方になると、社長がプログラミングしてたりするので、要は管理職分のコストがないわけですから、金額が低くても成り立つんですよね。そう考えると、フリーのSEになることも魅力的だと思いますね。営業は自分でしないといけないですが、仕事さえ見つければ単価分は全て自分のお給料になるわけですから、フリーになる人が増えているのも納得できますね。