私は現在、認証(無認可)保育園で保育士をしています。通勤圏内に新しく小規模保育園が開園するとの情報を知りました。
今の園は新卒からフルタイムで働いていますが、3年たってもパート保育士のままで(全員がパート保育士です)先日も来年度についての面談(契約を継続するかの意思確認)があり、来年度も継続なら正社員希望の意思を伝えたところ「わかっているとは思うがここは無認可保育園なので行政の補助もなく、今の運営を保つのが精一杯。ここでの正社員の雇用はないと思って。」と言われました。まだまだ保育の勉強をしたいですし、待遇面でもパートのままでは今後の人生計画にも不安を感じていますので、新設の保育園に転職を考えはじめています。ただ、周りに小規模保育園で勤めている知り合いがいないため詳しいことが全くわからないのが現状です。詳しい方に情報をいただけるとたいへん助かります。よろしくお願いします。
質問
小規模保育園に転職希望の保育士です20view
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回答
1件の回答
3年前から小規模保育園で勤務している保育士です。私も今の園が小規模保育園での勤務は初めてですが、日々保育をするうえで小規模保育園ならではの特徴を私が感じたことをお伝えしますね。
【特徴1】
小規模保育園は0歳児から2歳児までの子どもが入園の対象となります。
0歳児の受け入れ月齢は園によって異なりますが、私の園は生後6か月あたりで首が座っていることとなっています。(ある園では緊急性が高い場合は生後2か月より可能という園もあるそうです)
【特徴2】
園全体の定員は20名で各学年の固定した定員はありませんが圧倒的に1歳児が多いのが現状です。やはり入園を希望されているお母さんの会社が「育児休業1年」という所がほとんどで、必然的に1歳児からの入園希望が多くなっているのだと思われます。
そのため私の園では職員も乳児保育の経験者や子育て経験者が多いです。
また、職員配置も認可保育園よりも充実していて一人ひとりにじっくりとかかわって保育できることが小規模保育園の一番の魅了だと思っています。
【特徴3】
乳児保育の知識や経験も重視される一つですが、小規模保育園に預ける保護者の保育ニーズはきめ細かいものが多いように思います。
私は以前、園児定員120名ほどの保育園で乳児クラスを担任した経験もありますが、どのクラスも園児数は多く、0歳児が24人在籍しているといった環境でお母さんの保育ニーズも「保育内容よりも復職できるようになんとか入園させたい」という考えの家庭が多かったためか、朝の受け入れ時・夕方の送り出し時での保護者への申し送りにおいても極普通の内容(食事、睡眠、機嫌、排せつなど)をお話しする程度でそれに対しても「はい。わかりました。」とか「また自宅で様子をみます。」「家でもしてますよ。」などどこか他人事のような様子のお母さん方が多い印象でした。
ですが、小規模保育園に預けているお母さん方は保育士の話を熱心にお聞きになり、園でのお子さんのエピソードに対して自宅でのお子さんの様子を詳しくお話になり、個々の家庭の方針を教えてくださったり、子育てにおいての悩みをお話しされたり、お子さんの成長に合わせて変化していくもの、0歳児であれば離乳食の形状や量の移行時期であったり、1歳児であればトイレトレーニングの開始時期や準備するものなど、他には健診結果や予防接種など体調や成長に関する情報などもこちらがお聞きするまでにお知らせしてくださったりしますので日々ご家庭でのお子さんの様子がこちらも把握しやすいように思います。
その分、こちらに求めておられることも根深いようにも思います。
例えると
気候のいい時期でも「今日は鼻が出ているので外遊びはさせないでください」とのご要望や、「下痢をしているので排便の際はその都度シャワーで洗ってください」とか「日焼けをさせたくないので持参した日焼け止めを塗布してください」といったことや、衣服が汚れてしまった状況や汚れもの入れには水洗いしてから入れるなどを細かく言われる方、また1日に使用したおむつの数の使用枚数を知らせてほしいなど。
可能な限りの対応はしていく方針ですし、保育士の人員的にもできない内容ではないので大変さなどを感じたことはありませんが「小規模保育園ならではの対応」であることは確かだと思いました。
また、あってはいけないことですが「けが」に対しても細心の注意を払っています。乳児ですので「バランスを崩した」といったけがが未然に防げなかったりすることも発生してしまうことも現状ではあります。その時の状況、保育士の配置数、その場での処置方法、再発防止策といった詳細を把握されたい保護者がほとんどです。
小規模保育園は乳児が生活する場であるため乳児保育についてのスキルは必然的に求められる施設です。養護的な援助、配慮が主ですが、私が何より小規模保育園の好きなところは大きく2つあります。
一つ目は「一人ひとりに寄り添うことが自分だけでなく園全体でできること」
二つ目は「保護者との距離がとても近く家庭とも寄り添いながら子どもの成長を喜びあうことができること」です。
保育は「大変さ」の中に「数えきれないやりがい」もあります。
ご相談者様の「まだまだ保育の勉強がしたい」というご意思があるなら、「小規模保育園」は本当に「学びの多い」保育現場だと思いますよ。
また、転職とはいろいろな面で勇気のいるものですが、新たな出会いや初心に戻れるいい機会であると思います。
少なくとも私は転職してよかったと思っています。