日系の自動車メーカ―営業職から、外資系自動車部品メーカーの営業職へ転職したいと思っています。
外資系は実力主義で、年功序列の日系企業に比べ自分次第でいくらでも出世していけるのではないかと考えているのですが、本当のところはどうでしょうか?
働いたことがあるからこそ分かる、理想と現実のギャップはありますか?
質問
外資系自動車部品メーカの営業職、理想と現実のギャップは?33view
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回答
1件の回答
私はある外資系の自動車関連企業で営業職をしていた事があります。
外資系企業というと、転職市場では「給与が良い、実力次第で昇給が可能、社内のしがらみがなく自分の意見を発信しやすい…」など、良いイメージをお持ちの方もいるかもしれません。私もそう考えて、国内企業から外資系企業に転職しました。しかしながら、実情は注意すべき点がいくつかあります。
「外資系企業の中で働いているのは日本人」
日本企業の年功序列やお気遣いなどの「お付き合い」に辟易して、外資系企業に転職しようと考えている方もいるかもしれません。しかし、外資系企業でも日本法人では日本人社員が多く働いており、やはり日本人特有の「お付き合い」は存在します。また、外資系企業であっても顧客は日本企業である事も多く、やはりここでも「お付き合い」は必要になります。
外資系企業に抱きがちな「理論的に、正論で、実力で仕事をする」というのは悪い事ではありませんが、それだけで仕事を進める事が難しい場面も多く出てきます。
「事業場外みなし労働時間制に気をつけよう」
外資系企業には、実力が給与に反映されるやすい傾向があります。要するに、仕事ができる人には報酬は多く支払われます。それが外資系企業で働く事の魅力でもありますが、それ相応の結果を求められます。
特に営業職ではその傾向が強く、常に社外で営業活動に従事する事を求められます。そのため、外資系企業の営業職では「事業場外みなし労働時間制」という雇用形態を採用している企業が多いです。これは、直行直帰で顧客を訪問し、会社が出退勤の記録を付けられない場合に採用されます。残業は一定の金額は毎月支払われますが、その基準を超えた分は一切支払われません。企業側から見れば「残業代の定額制」のようなもので、悪用すれば少ない残業代で多くの残業をさせる事ができる魔法のような給与制度です。
この「事業場外みなし労働時間制」、実は労働基準法では一応は合法とされていますが、長時間労働を誘発しやすく、一部で問題となっています。長時間労働が体に与える影響は大きく、不眠、食欲不振、焦燥感などの症状から鬱病になってしまう労働者も多くいます。
「仕事ができる人なら、長時間労働なんかしなくても、結果を出せるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、仕事にはトラブルはつきものです。自分のせいではない納期変更、商品の不良、顧客のクレーム対応…結果を求めながら、当然トラブルの処理も仕事として増えていくわけです。
転職活動の際には、雇用形態にもよく目を通して、安心して働ける企業を探しましょう。