自動車製造業向けのシステム開発を手掛けるシステムエンジニア(SE)は、どんな業務を行っていますか?
また、仕事のやりがいとはどんなことですか?教えてください。
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自動車製造業向けのシステム開発に従事しております。
国内の自動車ボディメーカー(T社、H社等)の工場で自動車を製造するうえで必要とされるシステムの開発をしております。
以前騒ぎとなりました、自動車の完成検査に関するシステムにも携わっております。
完成検査は、自動車の組付けが完了後にブレーキや降雨時の水漏れなどいろいろな検査を実施し、不具合があれば加修を行い、再度検査を行います。
検査結果は完成検査成績表に記載し、担当スタッフのコメント記載と印が押されます。
この成績表は現在は紙で運用されており、自動車ボディメーカーにはこれを15年ほど保管することが義務付けられています。
紙で保管する場合、1日1000台の車を製造した場合、稼働日ベースで年間で24万台分ほどの紙を保管するスペースが必要になり、これを15年間保管する場合はとても大きな保管庫が必要となります。
また、紙の性質上長期にわたり保管するには湿度などの環境保全が必要になります。
こういったことをITによって電子文書として保管することで、保管スペースの削減と車体毎の検査結果の検索性を向上させる施策を行っています。
あわせて、成績表の検査項目がすべて検査されているかをチェックするためのシステム化も行っています。
チェック項目は数百項目にも及び、目視によるチェック漏れを防ぐのはとても困難なため、ITによる自動化を実施しています。
これまで述べた検査工程に至るまで、自動車製造にはいくつかの工程があります。車体の基礎となる部品をコイルから切り取るプレス工程、プレスした部品を車体に組み上げる溶接工程、溶接した車体を塗装する工程、塗装済の車体にエンジンや各種部品を組み付ける工程、そのいずれもが生産計画にそって順番に工場で製造されます。
この生産計画をシステムに取り込み、どの車体がどの工程で製造する必要があるかを設備に指示をし、製造実績をトラッキングしていくことをITで実現しています。
工場の生産ラインのかなめとなるシステムですので、不具合が発生した場合の影響は深刻です。不具合の影響で1日ラインが停止した場合は1000台を超える製造の停止を余儀なくされる場合があります。ですので、システムリリースに至るまでの検証はあらゆるケースを想定したものとなります。
自動車製造工程に関する知識、検証パターン、ITに関する知識といったものを習得していく必要があります。
全てを習熟するには長い年月が必要になりますが、日本を背負う自動車業界に携わることができるのはやりがいを感じます。