テレビドラマなどでよく見る、重症患者さんを受け入れ命の最前線で活躍する救命救急センターの看護師に憧れています。
救命救急センターで働いている・働いた経験がある看護師の方の、現場の話しをお聞きしたいです。普段どんな仕事に携わっているのですか?
詳しく教えてください。
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1件の回答
救命センターでの看護師の仕事は重症患者の観察、治療の補佐です。不慮の事故や病気、火事などの災害、自殺目的での多量内服や飛び降りなどで連日救急隊からの入院依頼の問い合わせがきます。救急車で運ばれてきた傷病者はまず医師による診察が行われ、必要であればCTやMRIなどの検査、救命のための手術が行われます。
一連の措置が終了すれば、救命病棟に運ばれ持続観察を続けます。病棟では30~1時間おきのバイタルサインの測定、聴診・触診など細かな観察を行い異常の早期発見に努めます。
看護師に求められることはまずは病気や怪我に対する知識とその治療方法への理解です。定期的に勉強会などを設け、実際にあった症例などを用いて疾患に対する理解を深めています。その知識を活かしてさらに細かく患者の観察を行い、それをきちんと記録に残します。
また、いかに患者に負担をかけないように日々の清潔のケアを行うかもスタッフで話し合いがされます。循環動態が不安定な患者においては清拭ひとつでも命に関わるため、午前・午後で清拭を分けて行ったり、手浴や足浴など部位を絞った清潔ケアをするなどその時々でアセスメントを行います。
看護師にとってケアの対象となるのは入院している患者だけではありません。面会に来る家族のサポートも重要となります。患者の多くは長い治療になることが多く、家族の負担も大きくなると考えられるため、院内のソーシャルワーカーなどにもサポートをお願いしています。
救命病棟には救急加算と呼ばれる制度があり、入院患者から2週間の間一定の金額加算がされます。2週間を超えてしまうと加算がされず病院経営の悪化を招きます。そのため2週間を目安に救命病棟の後方を任せることができる病棟へ患者を移す調整も看護師が行います。また中には自宅近くの病院に転院することもあり、医師と相談しながら決定していきます。その際は患者の情報が分かるように看護サマリーを作成し、転院には看護師も医師と共に同乗することもあります。
入院患者の多くは安静を余儀なくされ、筋力の衰えや体力の低下なども深刻な問題となります。体力の衰えは免疫力低下にも繋がり、患者の回復を妨げるため、定期的に栄養カンファレンス・患者カンファレンスを行い、治療効果があがるように栄養士や理学療法士などの協力も得ます。また、看護師全員が目標に向かって患者のケアができるように行ったカンファレンスの内容や決定事項などは共有できるように周知徹底されています。救命センター看護師の仕事について、参考になればと思います。