特別養護老人ホームに勤務し、約6年が経ちました。
福祉系の大学を卒業して社会福祉士を取得し、会社に勤めてからも勉強してケアマネジャーの試験にも合格しました。特にケアマネジャーの仕事がしたいから資格をとったわけではないのですが、会社からすすめられるがままに取ったという感じです。
生活相談員の仕事は、想像とかなり違う点がありました。確かに、困っている人の役にはたてることもあるし、介護の悩みを抱えている人から相談を受けることもあります。
でも、私の仕事は主に施設に入所したい人の相談に乗ったり、面談したりして入所のお手伝いをすることです。入所しているかたのカンファレンスに参加もしますが、ほとんどの利用者や家族は看取りまでのケアを希望するため、入所してからは介護保険証の切り替えなどの手続きでやりとりするくらいです。
相談員って、もっと専門的な仕事だと思っていました。
専門的な仕事なのかもしれないけど、私が今やっている仕事は、社会福祉士じゃなくてもできる仕事だと思うんです。その上、苦情なんかは全部こっちに回ってきます。やりがいが感じられない中での苦情処理は正直キツイです。
どこに行っても同じなら、別に生活相談員じゃなくてもいいと思っています。介護に携われるなら、介護職の仕事の方が魅力的に思えています。ケアマネジャーになったら、もう少しやりがいが感じられるのかもしれません。今の職場は嫌いではありませんが、生活相談員以外の仕事に興味があります。
とはいえ、もう28歳です。30近い年齢で一から学ぶのにもいささか勇気がいり、これまでズルズルと過ぎてしまっている現状もあります。やっぱり転職をするには早いタイミングのほうが有利ですか?転職してやりがいを持てるような仕事につけたという、福祉関係の人の意見を参考にしたいです。
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生活相談員から転職したい。やりがいを感じられません。201view
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4件の回答
同じ生活相談員としての立場から、僭越ながら少しお話させてください。
私の勤めている法人には、特養、老健、有料老人ホーム、高専賃などと、いろんな種類の施設があります。定期的に何年後かに異動があるため、有無を言わさず他の施設に移ることもあるのですが、確かに施設によって相談員の働き方の違いを感じています。もしかすると、同じ施設に在籍する他職種との関係もあるかもしれません。
私の場合はどの施設に行っても相談員というポジションを任されるため、介護職やケアマネとして異動したことはありません。自分の専門性やスキルは、自分で気づくよりもはるかに他人に気づかされることが多いと思っています。定期的に異動があるため、現場の職員は相談員の仕事のしかたや得意なこと、個性を見比べるだけの経験を持っています。ですから、思わぬ場面で自分の苦手なことや他の人には負けない部分を教えてもらうことだってあるんです。
こうした他職種とのふれあいの中で、徐々に自分の専門性とは何かということが分かってきました。
あなたは、相談員として勤務して長い時間が経ったと思っているかもしれませんが、人によってはまだまだ経験を積む段階だと言うでしょう。積極的に仕事をしていれば、やりがいを感じられる場面がくると思います。それは、自分で気づくよりも先に、他の人からの助言で気づくことになるかもしれません。相談員以外の職種に興味があるのなら、余計にでも、どんな部分で貢献できるか、貢献したいかを考えるべきです。目指すことが明確にならないと、いつまでもやりがいは感じられないかもしれませんよね。
転職したいっていっても、どういう職種で何がしたいのか不明。
敢えて言うなら、老健の相談員を目指してみたらどうかと思う。老健は、在宅復帰から看取りまで対応するから、ベット回転率はケタ違いな場合が多い。在宅復帰に向けて家族と調整したり相談に乗ったり、自宅に帰ったあとも支え続けるという、相談員のスキルや専門性がないと長続きしない職場でもあると思う。もちろん、同じ老健でも経営方針は違うだろうから、相談員の業務内容や働き方は違って当たり前だけど…。在宅復帰に向けて地域に出かける時間は格段に増えるし、いろんな人とコミュニケーションをとるようになるから、受け身での仕事は無理です。イヤでも経験は積めます。
ここでは老健のことを例にしたけど、特養だって元気になったら自宅に退所する可能性だってあるし、利用者や家族の中には悩みを抱えている人だって多いはず。これからは、もっと施設のことについてきちんと知ってもらったり、介護予防の取り組みで高齢者を支えていくことが必要な世の中になってる。
相談員として、施設の外で活動する機会もいくらでもあるはずです。自分のスキルを生かしたいと思うなら、生かす方法をまず考えたらどうだろう。
具体的にどういう風に働きたいのかが全く見えてこないんだけど…。とりあえず充実した仕事をしたいって思っているうちは、なかなか満足のいく仕事にたどり着けないんじゃないかな。
施設によって生活相談員の業務内容は違うし、もしかするとあなた以外の相談員はもっと他の仕事を任されていますよね?相談員の仕事内容が入所の手続きと苦情処理、カンファレンス参加だけだとは到底思えないし。
もっと仕事が認められるようになったら、任される仕事は増えると思う。
あなたの言うやりがいって何ですか?どういう部分にやりがいを見いだせるのかは、人それぞれです。少なくとも、現状の仕事内容に満足していないんだな、ということは分かりますが、具体的にどんな仕事をしたいのかを明確にしないと、転職するには早いかと思います。
職場自体に不満はなさそうなので、もっと専門職としてこうしたい、ああしたいと思う点があれば、上司に打診することだってできますよね。6年も働き続けているんですから、課題だって見えてきているはずです。苦情窓口なら、なおさらです。利用者や家族の意見を聞いてきて、プラスに変える方法を考えてきたのではないですか?ここに相談員の大きな役割があると私は思うのですが…。
やりがいは、受け身で働いている時には気づくことが難しいと思います。感謝の言葉を聞けば、やりがいを感じることもあるかもしれませんが、もっと他にもやりがいを見いだせることはたくさんあるんだと思います。
生活相談員の専門性が生かされていないと仰いましたが、それではあなたがアピールできる専門性って何ですか?今の施設で生かせていないのはなぜですか?
特別養護老人ホームをはじめ、高齢者が利用する施設には必ず相談業務に携わる人がいます。それは、専門性があるから認められている職種のはずです。どこでも必要な存在なんです。
こういう場面でこういう仕事がしたい、という明確なビジョンがなければ(やりがいを感じられる仕事がしたいから)という動機で転職活動をしたとします。すると、おそらく、面接官からは、あなたの考えるやりがいとは何ですか?どんな部分で専門性を生かせますか?と聞かれるでしょう。
生活相談員でなく介護職、ケアマネジャーへの転職でも同じことが言えます。それがはっきりしないうちは、転職に踏み切るのはどうかと思います。年齢を重ねても、介護の世界は比較的就職しやすいと言われていますし、キャリアアップをして自分の目指す方向にシフトチェンジする人はたくさんいます。年齢は、まだ30歳にもなっていないのなら、そんなに難しいことではないと思います。
それよりも、もう少し具体的な動機が必要で、それらを考えると今の職場でもやりがいを持って仕事ができるようになる可能性は十分にあると感じました。