精神科病院の臨床検査技師の仕事と、やりがいについて414view

一般病院に勤務する26歳の臨床検査技師です。
職場環境や待遇に不満があり、待遇面など好条件の精神科病院へ転職したいという気持ちがあります。
しかし、精神科病院に勤務した経験はないので不安もあります。
精神科病院の臨床検査技師の仕事内容を教えて下さい。また、仕事に対してどのような時にやりがいを感じるのかも教えていただけると参考になります。
よろしくお願いします。

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1件の回答

  1. kohasiguti 2018/08/27 18:28

    私が勤務するのは、とある地方都市にある精神科の単科病院です。病床数はおよそ300床と一般病院であればかなり大きな病院の部類に入るかもしれませんが、精神科であるがゆえに、一般病院と比べて行われている臨床検査の数はかなり少ないと思います。
    私は16年前にこの病院に就職する以前、都内の200床位の一般病院で働いていました。その時は臨床検査技師が行う検査である「生化学検査」や「血液学検査」、「免疫学検査」や「尿一般検査」の他、手術等で患者様から取除いた臓器などを薄くスライスし、染色(色を付けて細胞を見やすくすること)をしてスライドガラスを作ったりする「病理検査」などの仕事を歴任してきました。
    ところが、現在の勤務先の精神科病院に来た当初、あまりにも今までいた病院と仕事内容が違い過ぎることに驚いたことを覚えています。その理由は、患者様に不整脈や重大な心疾患などが無いかを調べる「心電図検査」と、てんかんという病気などを調べるために頭皮にたくさんの電極というものを貼付け、患者様に目を閉じていてもらい測定する「脳波検査」、そして尿中に糖やタンパクなどが出ていないかを調べる「尿一般検査」といった、わずかな検査しか行われていなかったからなのです。
    しかし、精神科に掛かる患者様たちだって人間です。やはり体の病気を患っている方や、高齢であちこちの不調を訴えている方達もたくさんいるのです。そこで私は上司に進言したのでした。「当院にもっと検査機器類を取りそろえ、当院でももっと臨床検査を行うようにしましょう」と。

    その後、超音波診断装置(エコー)という機械を購入して頂けることとなり、実際に検査を始めてみましたが、当院に入院されている患者様たちの中にもたくさんの異常が見つかったのでした。中でも一番多かったのが「脂肪肝」です。脂肪肝とは、本来、栄養素を貯蔵しておくべき役割を果たす肝臓に、必要以上に脂肪成分が蓄積され過ぎてしまった状態のことを言います。カモという鳥を、敢えて餌を大量に食べさせ、太らせることによってできる「ホアグラ」と同じような状態になってしまう事なのです。
    他にも体の後ろ側、ちょうど腰の両サイドのあたりに激痛が走る「尿管結石」や、胆嚢という臓器に石のようなものができてしまう「胆石」など、色々な症例が認められました。
    なぜこのような症例が多いのかを自分なりに考えてみましたが、精神科に入院されている患者様の場合、入院前に、その病気が原因で食生活や生活習慣が乱れている方が多く、そこから脂肪肝や胆石などの病気を発症しやすくなるからだったのでした。

    現在、この病院にきて17年目となりますが、これからもまた、他にも精神科病院でできる臨床検査があるのではないかと思っておりますので、日々新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。
    精神科病院の臨床検査技師の仕事内容と、仕事のやりがいについて、私が体験したことを回答いたしました。質問者様の参考になれば幸いです。

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